見終わって元気が出たりわくわくする邦画ベスト3

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映画を観るというのは、何か、自分が体験していないような出来事を異次元で体験するようなものだと思えます。


すごく怖い思いをするというのも、一つの体験であれば、とても泣けるストーリーにどっぷりとはまるというのも、一つの手だと思える。


けれど、やっぱり、見終わって、何かポジティブになれるような映画が一番だと、そう私は思うのです。


そんなベスト3を邦画から選んでみました。





第1位:「Shall we ダンス?」

Shall we ダンス?

言わずと知れた周防監督の代表作です。


主演の草刈民代さんと監督が結婚されたり、また、リチャード・ギア主演のアメリカ版が制作されたことでも知られています。


ストーリーは書きませんが、ダメ?まで行かないまでも、普通の会社員であった役所さん演じる主人公が、たとえ動機は不純であったにしても、社交ダンスの世界に目覚めるというお話。


大会もあって、クライマックスに一気に持っていかれる感覚が心地いいですね。


でも、最後、ハッピーエンドと単純に行かないところが、一番のおすすめなのです。


それに、この映画は、ダンスのことをいろいろ解説してくれているのが、また、いいと思います。


探偵役の柄本明さんの解説なども挟んで、見終わったら、いっぱしのダンス通になれるというのも、いい。


実際、ダンスを始めるかどうかは別にして、世界がひろがるのが、一つのポイントなのだと思えます。


でも、感情を移入するポイントとしては、奥さんの原日出子さん目線で見てしまうところも、またいいのでしょうね。


そんな、いろんな見方が出来る映画は、すばらしいと思います。





第2位:「転校生」

転校生 -さよなら あなた-

私にとって、見終わって元気になれた映画。


もう、ずいぶんと昔の映画になってしまいましたが、大林宣彦監督の「転校生」です。


この映画も、監督の故郷である広島県の尾道市で撮られた映画なので、「時をかける少女」や「さびしんぼう」とあわせて、大林監督の尾道三部作のなかの一作に選ばれています。


尾道三部作には、もう一つ「ふたり」「あした」「あの、夏の日」という新三部作もありますが、この初期の三部作の方が、しっくり来る気がしています。


さて、「転校生」のこと、あらすじを書く気はありませんが、ファンタジーです。


男の子と女の子との体が、心が、入れ替わってしまうというお話。


コミカルでもあり、また深刻にもなったりと、ストーリーにはまることができます。


結末は書かないにしても、ラストへ向けての勢いが好きです。


「さびしんぼう」などにも通じますが、身に起ったことが終わって、日常に戻るのですが、それが、当たり前のこと、いいことでもありながら、名残惜しいような、そんな感覚を味わえる映画です。

第3位:「大誘拐」

大誘拐 RAINBOW KIDS

これも、昔の映画になりましたが、とても大好きな、岡本喜八監督の映画です。


緒方拳さんが刑事役で出演していますが、主演の北林谷栄さんの演技がすばらしいです。


誘拐犯と人質の刀自、そして追う刑事、というサスペンスが主体の映画なのですが、岡本監督らしく、途中、奇想天外なストーリーになったり、というのもありで、楽しめる映画です。


サスペンス系ゆえ、ストーリーについては、余計に書くわけに行きませんが、北林さん演じる刀自の思いというのが、後半に向うにつけて、わかってくるのは、とても感動的な流れの映画です。


もちろん、この映画も、見終わって元気になれる映画。


どんな結末かは別にして、うらぎることがない映画とだけ言わせていただきます。


岡本監督の映画は、いろんな作品があって、これを機会に、見ていただきたい作品がたくさんあります。


独特の世界観を映像にする監督であり、画面から目が離せないような、そんな映画作りが、素敵です。

まとめ

今回は、3本の邦画を紹介しましたが、すべて、見終わって元気になれる映画、という視点で選びました。


また、周防監督、大林監督、岡本監督と、日本を代表する映画監督の描くポジティブな映画、という視点からも選んでみました。


このような見方で、自分にあった映画を探してみる、というのも、ひとつ、面白いことではないかと、そう思います。







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