バックパックを背負うときに注意することは?5つの注目ポイント
バックパックは、旅行や登山などで使われる便利なアイテムのひとつです。
ただし、本当に便利に使うためには、適当に背負ったりしてはいけません。
何も考えずにただ背負うと、正しい背負い方にならないことが多いので、違和感や疲れでストレスをため込んでしまう可能性があります。
そのような失敗を避けるためには、背負い方のポイントを押さえておくようにしましょう。
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ショルダーストラップを合わせる
バックパックを背負うときは、ショルダーストラップの位置に注意してください。
肩のショルダーストラップがきちんと体に合っていないと、バックパックがずれてしまいます。
そうなると、背負い心地が悪くなり、旅行でも登山でも、気になって純粋に楽しめなくなる可能性があります。
バックパックを快適に背負うためには、必ずショルダーストラップをチェックするようにしてください。
ショルダーストラップは、バックパックを選ぶときにも重要なポイントになるものであり、フィッティングで浮き上がってしまうような商品は、選択肢に入れるべきではありません。
そうして慎重に選んだバックパックを使うのであれば、きちんと正しい背負い方をしましょう。
肩甲骨に合うか
バックパックのショルダーストラップを体に合わせるためには、肩甲骨を意識して背負うことが大切です。
ショルダーストラップのアンカーポイントが、肩甲骨の中間あたりになっていれば、それは正しい位置ということになります。
アンカーポイントとは、ショルダーストラップの取り付け位置のことです。
背面にあるショルダーストラップの付け根のあたりが、ちょうど肩甲骨に当たるような背負い方をしてください。
その位置であれば、パッドが肩に沿う状態になるため、バックパックが安定し、体にしっかりとフィットします。
快適に背負うためには、忘れずにチェックしておきましょう。
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チェストベルトは正しい位置に
バックパックを背負うときは、チェストベルトの位置にも注意する必要があります。
チェストベルトは、ショルダーハーネスをつなぐように締める胸のベルトです。
これがあると、肩だけで背負うよりも、バックパックが安定しやすくなります。
しかし、締める位置が悪かった場合、安定性はあまり期待できません。
位置が高すぎて鎖骨に近くなっていたり、低すぎてお腹に近くなったりするようでは、安定させるどころか、バランスが悪くなる恐れがあるのです。
安定感のないバックパックでは、どんなに品質のよいものでも、快適に使うことはできません。
そうした失敗を防ぐためには、適当に締めるのではなく、腋の下のラインに合わせるようにしてください。
腋の下に合わせると、ちょうど胸のあたりで締めることになり、バックパックが安定します。
それより上だったり下だったりすると、歩くときに揺れてしまうことも多いので、しっかり合わせておくようにしましょう。
締めすぎない
チェストベルトを締めるときは、やりすぎに注意してください。
ギリギリと強く絞めつけておけば、それだけしっかり固定され、安定感が増すように思えますが、その方法は間違いです。
チェストベルトを締めすぎて、異様に狭くなっている状態だと、腕の動きを妨げることがあるのです。
そうなると、歩きづらくなってしまい、バックパックを邪魔に感じるようになります。
また、胸が圧迫されすぎたことで、山を登るときに苦しさを感じることもあるのです。
そのような失敗を防ぐためには、無理に引き絞ったりせず、適度な締め方にしておきましょう。
苦しく感じるときは締めすぎのサインなので、ゆるくなるように調節してください。
位置を腋の下に合わせていれば、むやみに締めつけたりしなくても、きちんと体にフィットさせることができます。
登山で降りるときはしっかりと
バックパックを登山で使う場合、チェストベルトは、登るときよりも降りるときの方が重要になります。
登るときに苦しくなるようであれば、思いきって外してしまっても問題はありませんが、降りるときはきちんと締めておくべきです。
降りるときは、歩くスピードが少し上がりますが、そのときにバックパックが安定していないと、パコパコと動いてしまうことがあります。
そんなときは、チェストベルトをしっかりと締め直して、余計な動きを抑えるようにしてください。
バックパックの動きが少なくなれば、体が引っ張られたりすることもなく、歩きやすくなります。
ウエストベルトは臨機応変に
バックパックを背負うときは、ウエスベルトの状態にも気をつけてください。
ウエストベルトは、肩のショルダーハーネスや胸のチェストベルトと同じく、荷物の重さを支えるための重要な部分になります。
肩・胸・腰という3点の支えがあることで、バランスよくしっかりと背負うことができるのです。
ただし、一回締めて、そのまま同じ状態にするのはよくありません。
疲れ具合などを考えて、そのつど調節していきましょう。
例えば、しばらく背負って肩が痛くなってきたら、少し位置を上にしてみてください。
そうすると、肩の負担を軽減することができます。
また、腰が疲れてしまったときは、ウエストベルトをゆるめるか、いったん外すのがおすすめです。
そのときの状況によって、最も楽な使い方をするのがベストなので、様子をみながら工夫して使っていきましょう。
コンプレッションベルトを締める
バックパックを背負うときは、コンプレッションベルトをしっかりと締めるようにしてください。
コンプレッションベルトには、バックパックと体を近づけて固定する役割があります。
そのため、背負ったときの余計なストレスを防ぐためには、重要なポイントになります。
きちんと締めていない場合、体とバックパックの間に隙間ができてしまうため、後ろに重心が傾いたり、大きく揺れたりすることが多くなるのです。
そうなると、背負って歩くときにバランスがとりづらくなり、ストレスを感じてしまいます。
このようなデメリットを防ぐためには、コンプレッションベルトを軽視してはいけません。
忘れずにきっちり締めて、バックパックを安定させるようにしましょう。
重いものは膝を使う
期間の長い旅行や登山などは、荷物の量が多くなるため、大型のバックパックを使うことがよくあります。
そうなると、重量も増えることになるので、背負うときは注意しなければなりません。
ずっしりと重いバックパックを背負うとき、無造作にショルダーハーネスをつかんで持ち上げるのはNGです。
そうした乱暴な使い方を続けていると、劣化がどんどん早くなり、ショルダーハーネスがとれてしまう可能性があります。
重いバックパックを背負うときは、なるべくダメージを与えないような方法を選んでください。
そこでおすすめなのが、いったん膝に乗せる方法になります。
まず、持ち上げるときは、ショルダーハーネスだけでなく、片手でパックハンドルも一緒につかみます。
そして、一気に持ち上げるのではなく、いったん膝の上に乗せて、そこから肩まで上げるようにしてください。
ショルダーハーネスだけをつかみ、強引に肩まで引き上げる方法だと、どうしても余計なダメージを与えてしまいます。
しかし、膝を経由して、段階を踏んで背負う方法なら、劣化を早めるようなことはないのです。
まとめ
バックパックは便利なものですが、適当に背負うとデメリットが発生してしまうので、注意して扱うようにしましょう。
ショルダーストラップが合っていなかったり、チェストベルトやウエストベルトの絞め方が雑だったりすると、便利どころか、とても不便なものになってしまいます。
ここで紹介したポイントを頭に入れ、常に正しい背負い方をしてください。