どういう仕組み?スチーム洗浄機で汚れが落ちる仕組みとは

スチーム洗浄機は、特に洗剤などを使わずに汚れを落とすことが出来るアイテムになります。

だから、どうしてそれで汚れが落ちるのか不思議に思っている方もたくさんいるのではないでしょうか?

実際スチーム洗浄機は、どのようにして汚れを落としているのでしょうか?

ここではそんなスチーム洗浄機が汚れを落とす仕組みについてみていきます。





そもそものスチーム洗浄機の仕組み

まず、そもそもスチーム洗浄機がどういう仕組みでスチームを発生させているのかということを見ていきましょう。

スチーム洗浄機が蒸気を発生させている仕組みは、大きく分けて二つあります。

水を沸騰させる方法

一つは、タンクの中に水を入れて、それ自体を沸騰させて蒸気を発生させるという方法です。

たとえばケトルなどを想像するわかりやすいでしょう。

ケトルは、お湯が沸く際に蒸気がでますよね。

それと同じことを、大容量で行って蒸気を出しているんです。

高温のパネルの上を通過する方法

もう一つの方法は、あるパネルを高温にして、その高温のパネルの上に水を通すことによって、水を水蒸気にしてスチームを発生させるという方法になります。

たとえば熱い鉄板の上に水を垂らすと、それが蒸発して蒸気がでますよね。

感覚としてはそれと同じようなことになります。

どちらの方法であってもスチームを発生させるという結果自体は変わりありませんが、このようにそこに至るまでの方法は違ってきます。

方法が違えば効果も違う

このように、方法が違ってくると効果も違ってくることになります。

というのも、やはり水自体を沸騰させるのと、熱いパネルの上を水が通過するのでは、前者の方が温度は高くなります。

なので当然、スチームの温度も前者の方が高くなるのです。

温度が高いほうが効果も高くなりますから、より高い効果のスチーム洗浄機がほしいという場合には、前者のスチーム洗浄機を買うのがおすすめになります。





スチーム洗浄機で汚れが落ちる仕組み

でも、どうして温度が高いスチームが出る方がより洗浄効果が高くなるのか。

それはスチーム洗浄機で汚れが落ちる仕組みを理解しないと理解できないでしょう。

スチーム洗浄機で汚れが落ちる仕組みは、簡単に言えば高温の蒸気で汚れを浮かすということになります。

たとえばカビなどのこびりついた汚れは、高温の蒸気を浴びると浮き上がってくるのです。

カビなどが落としづらいのは、そうしてこびりついているからであって、浮き上がらせてしまえば後はこっちのものです。

普通に拭き掃除をしたり、あるいは水で流せばあとは普通に流れていきます。

これがスチーム洗浄機で汚れが落ちる仕組みです。

そして、より汚れを浮かび上がりやすいように出来るのが、温度の高い蒸気になるのです。

だからより効果の高いスチーム洗浄機がほしい方には、水を沸騰させるという仕組みのスチーム洗浄機がおすすめになります。

落ちない汚れもあるということ

汚れを浮かび上がらせて落とすのがスチーム洗浄機になりますから、浮かび上がらない汚れは落ちないことになります。

たとえばカビであれば高温の蒸気を浴びると浮かんできますが、油汚れにはやや弱いところがあります。

だから、油汚れは落ちないこともあるんです。

なのでスチーム洗浄機の購入を検討している方は、こうしたスチーム洗浄機の仕組みを理解して、自分が使いたいところの汚れはそれで落とせるのかをよく考えてから購入するのがおすすめです。

スチーム洗浄機を使えないところもある

スチーム洗浄機は、高圧洗浄機とは違い、大々的に水が飛び散るわけではありません。

だから、比較的にどこにでも使えるのではないかと思っている方も多いのではないでしょうか?

でもそうではありません。

スチーム洗浄機を使うことがおすすめ出来ないところもあるのです。

靴には使わないほうが良い

たとえば靴です。

靴にスチーム洗浄機を利用して汚れを落としているという方もたまにいます。

それが、運動靴であれば、それも問題はないでしょう。

運動靴でもモノによっては形が変わってしまったりする可能性はありますが、基本的には問題ないことが多いです。

ただレザーの場合はそうではありません。

靴を掃除するとなったら、多くの場合で運動靴か革靴になるのではないでしょうか?

そのうちで革靴は、やはり水分にすごく弱いです。

特に、高温の水分にはめっぽう弱いと考えた方が良い。

だから、スチーム洗浄機で汚れを落とそうとしたら、変色してしまったり、変形してしまったりすることも出てくるのです。

そうはならなくても、たとえば川が硬くなったり、ひび割れにつながったりする可能性がありますから、おすすめはできません。

畳にも使用しないほうが良い

同じく汚れやすいけど水分に弱いものとして、畳があります。

畳についた汚れをなんとか落としたいと思って、畳にスチーム洗浄機を利用する人もいます。

でも、畳も革靴同様に、水分にも弱いですし、高温にも弱いです。

だから、やはり変な風に変形してしまったり、あるいは逆に変なシミが出来てしまったりする可能性が出てきます。

なので、もし畳に汚れがついていたとしても、それはスチーム洗浄機や高圧洗浄機以外のもので落とすようにしてあげてください。

熱に弱いものと水に弱いものに注意

このように、基本的には「熱」と「水分」がポイントになるのがスチーム洗浄機ですから、もしそれを使用するのであれば、それを使用しようとしているところが、熱や水分に弱いところではないかどうか、しっかりとチェックしてから使用するようにしてください。

畳や革靴以外にも意外と熱や水分に弱いものはたくさんあります。

たとえば当然ながら、電化製品は熱にも水分にも弱いですから、もってのほか。

他にも、意外と木製のものも熱や水分よってダメージを受けることがあるので注意した方が良いです。

また、それ自体は熱や水分に強いというものでも、プリントしてあるところが熱や水分に弱いということもあります。

だから場合によっては、汚れだけではなくプリントまでもはがれてしまうことがあるのです。

何かプリントがあるものに対してスチーム洗浄機を使用する際には、最悪プリントもはがれてしまうということを視野に入れたうえで使用しないとなりません。

水の蒸気なので汚れを落とす以外にも使える

スチーム洗浄機から出ているのは、水の蒸気になります。

洗剤などが出ているわけではありませんから、それは掃除以外に使用することもできます。

なので、まずそんな使い方をする人はいませんが、加湿器のように、ただ部屋の中に蒸気をまくという使い方も出来るんです。

さらには、スチームアイロンのように、スチームを服にあてるという使い方もできます。

ただもし服に蒸気をあてるのであれば、距離感には注意しないとなりません。

やはり高温の蒸気になりますから、あまり近くからあてると服に大きなダメージを与えてしまう可能性も出てきます。

もし服にスチーム洗浄機を使用するのであれば、ある程度の距離をとって使用することをおすすめします。

まとめ

スチーム洗浄機の仕組みを理解できれば、スチーム洗浄機がどういうところにつかえて、どういうところに使えないのかも理解できますよね。

しっかりと仕組みを理解したうえで使用していかないと、せっかくの強力な武器に足を引っ張られてしまうことになりますから、そうならないように、是非こうしたスチーム洗浄機の仕組みは頭に入れておいてください。