じっとりとした生と死の世界に浸りたい邦画ベスト3ランキング

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感動的な映画で涙を流したい、恋愛映画でときめきたい、という人もいれば、じっとりと暗い世界に浸りたい気分のときもあるでしょう。


でも、ただ暗いだけの映画じゃ魅力はないですよね。


陰鬱な内容だけれど何かを考えさせられる、憂鬱な気持ちに共感してくれるような映画が見たい気分のときに、おすすめな映画を紹介しようと思います。





第1位:「悪夢探偵」

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主演の松田龍平さんの醸し出すダークで非現実的な雰囲気と、ヒロインのhitomiさんの偽善的ながらも一生懸命に生きる現実感がどちらにも共感できる、怖いけれど希望が持てる幻想的な映画です。


ホラーが苦手な人は、演出による血や顔のCG表現が苦手かもしれませんので観る前に注意してくださいね。


あらすじは、謎の連続自殺事件が起こり、その人物たちが「0(ゼロ)」という人物に電話をかけ、その後夢を見ながら自らを傷つけて死んでいったことをヒロインの霧島は知ります。


主人公であり、夢の中に入っていくことができる能力を持った影沼に事件の協力を求めるのですが、影沼は最初は非協力的です。


なぜなら、夢の中に入り込んでいく能力で苦しい経験しかしてこなかったからです。


自殺をしようとする人たちの夢の中に入っていっても、辛い思いをするだけなのに、必死に説得する霧島のことを「悪」だと罵ります。


そう言いながらも、影沼は霧島の大切な後輩、若宮が自らを傷つけている最中に夢の中に入り込み、救ってくれます。


そして「0(ゼロ)」とついに対峙し、彼の正体と生い立ちを知っていきます。


ゼロや霧島、そして影沼の心の中を描く独特な描写に注目です。


また、主題歌は今は亡きフジファブリックの志村正彦さんが手がけており、映画とマッチしているのでそちらもお楽しみください。






第2位:「脳男」

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主演の生田斗真さんと二階堂ふみさんの役作りがとにかく素晴らしい。


生田斗真さん演じる鈴木一郎は、タイトルの通り「脳」だけの男。


感情もなければ、感覚もない。


その無感情で無感覚ながら、天才的な頭脳と人間離れした身体能力を表現するために徹底した演技と完璧なまでの鍛え抜かれた肉体には感服しました。


江口洋介さん演じる茶屋をはじめとした刑事たちは、謎の連続爆弾魔を追っていました。


その潜伏先で、火傷を負いながらも全く痛がらない謎の美しい男、鈴木一郎に出会います。


命令すれば素直に言うことを聞き、台本を読むかのように堅苦しく、礼儀正しく話す奇妙な鈴木一郎は、精神鑑定のための芝居だと思われていました。


しかし、鑑定を担当することとなった蘆屋医師は、彼に感情がないことを疑問に思い、さまざまなテストを行います。


無感情な鈴木一郎と、松雪泰子さん演じる蘆屋医師の問答は、監督もかなりこだわったポイントで見所です。


なぜ、鈴木一郎は感情がないのか?…いや、感情がないわけではないことは、映画を見るまでのお楽しみ。


そしてヒロインともいえる二階堂ふみ演じる緑川のりこの狂気じみた演技も、観る者を惹きつけます。


あえてボサボサにした髪と、眉毛を消し無表情で不気味な雰囲気ながら、彼女なりの苦しみの中で生きる登場人物たちの心の闇を堪能してください。


第3位:「死にぞこないの青」

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小学校で起きたイジメに苦しむ少年に突然現れた謎の「アオ」。


青い姿をした少女に囁かれ、イジメと向き合う少年と、イジメの首謀者である担任の教師の心を描いた作品です。


主人公のマサオは、クラス会議で「飼育係になりたい」という気持ちでちょっとした嘘をついてしまいます。


そんな些細なことがきっかけで、担任の羽田先生に目をつけられてしまいます。


クラスで起きたちょっとした問題を、すべてマサオの責任にし、クラスメイト全員のイジメの矛先をマサオに向けていきます。


そして、マサオは羽田先生に呼び出され、二人っきりの教室で自分がいかにダメな人間なのかと自己暗示をかけるように言わされる精神的な罰まで与えられてしまいます。


極限状態に陥ったマサオに、アオは復讐をするよう何度も何度もマサオに囁きます。


マサオをいじめるクラスメイトに苦痛を、やがて、主犯である羽田先生を死に追い詰めるため、マサオを留守中を狙って羽田先生の自宅へ行くよう促します。


ところがマサオがもたもたしている間に、羽田先生が帰ってきてしまいます。


勝手に自宅にあがりこんだマサオを許すはずもなく、羽田先生はマサオを消し去ろうとするのですが…そこで羽田先生は先生なりの孤独と苦しみを打ち明けます。


それを知ったとき、マサオは先生を赦すことができるのです。


その一言は、是非観て、聞いていただきたいです。


まとめ

人は誰しも心に闇を持っていたり、苦しみを抱えて生きているものではないでしょうか。


そういうとき、元気が出る映画や、感動を誘う映画を観るほうがいい人もいれば、同じ波長の映画を観ることによって救われ、また生きる気力が沸いて来るという人もいると思います。


そういったとき、このような人の心の闇を描いた映画を観るのもいいことではないでしょうか。







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