これからのタバコ、「電子タバコ」はそんなあなたにおすすめです
電子タバコとは、タバコを模した電子機器です。
いろいろな形のパイプがあります。
くわえて吸い込むと、電子タバコの中に入れておいた香料が熱せられ、気体が発生します。
気体の含有成分や量は、商品や使用方法により異なります。
大きく分けて、タバコの葉、またはその成分をペースト化したものを使って、タバコ同様の味を楽しむものと、タバコにとらわれない香料を入れ、さまざまな味の気体を楽しむものに分けられます。
外国では、前者を「smoke」後者を「vape」と分けており、いわゆる喫煙の場所に関しても、「vapeならOK」という場所があるそうです。
本稿においても、その表記にしたがい、実際にタバコを熱して吸う電子タバコをsmoke、リキッドを熱して吸う電子タバコをvapeと記述します。
目次
電子タバコsmokeの種類プルームテック、アイコス、グロー
Smokeの分野には、法律で決められているので、日本ではたばこメーカーと認められている会社しか参入できません。
その結果、現在は以下の3つの電子タバコが販売されています。
プルームテック(JT)アイコス(フィリップ・モリス)グロー(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン)
smoke~今までの日本での受容の流れ
2013年JTが発売した画期的な電子タバコ「プルーム」は、カートリッジに入ったタバコ葉を加熱する製品でした。
味は、メビウス、ピアニッシモ等、従来のたばこブランドの銘柄を取り扱っていました。
2016年には後継製品のプルームテックを、通信販売および福岡県の一部店舗で発売しました。
プルームテックはプルームとは異なり、カートリッジに入った液体を加熱し、たばこ葉の入ったカプセルに蒸気を通過させる液体式となっています。
2015年にフィリップモリス社も、タバコ葉を加熱するアイコスを発売しました。
アイコスはプルームと異なり、同社の看板銘柄、マルボロを使ったタバコの葉を紙で巻いたヒートスティックを加熱、フィルターを通して生じた蒸気を吸う製品となっています。
2016年、テレビの人気番組で、アイコスを愛用する芸人たちの登場により一気に認知度があがり、あっという間に入手困難なアイテムの1つとなってしまいました。
最近では、タバコケースのように、アイコスケースをオリジナルで作るメーカーも続出、スマートフォンのカバーのようにさまざまなものが出ています。
また、フィリップモリス社に続き、日本たばこ産業 (JT)もプルームの後継機「プルームテック」の販売を開始しました。
2016年3月1日に福岡限定で先行販売が開始されましたが、わずか7日で完売し、こちらも入手困難です。
あまりにも早く販売が停止したこともあり、JTの公式サイト(プルームテック公式サイト)にてWEB販売も開始されましたが、同年6月末から7月の予約期間中に申し込みを行った人のみが正規ルートで買うことができます。
現在でも、WEBで予約をしたのちに、買うことができるそうですが、銀座店、新宿店といった旗艦店だけではなく、比較的「街のタバコ屋さん」といったところでも、予約すれば手に入るようです。
2016年11月にはブリティッシュアメリカンタバコ(BAT)からも、加熱式たばこ「グロー(glo)」の発売が発表され話題を集めています。
グローは12月12日に発売が始まりましたが、これも仙台限定での先行販売のみで、今のところWEB上での販売は予定していないそうです。
このタバコを吸っている姿は、スポーツの時にエネルギー補給のゼリーをとっている姿になんとなく似ていて、「何をやっているのかな?」と思われることが多いそうです。
どのような人にsmokeをおすすめ?
できればタバコの本数を減らしたい人
ニコチン依存症から、ゆっくり抜けようとしている人たちに、とりあえずおすすめです。
実際にタバコを使っているのですから、あの煙の中に含まれていたタールはともかく、ニコチンは同じだけ摂取していることは自覚していないといけません。
タバコの臭いで周囲を困らせている自覚がある人
服や髪につく臭いは、だいぶ減ると思われますが、すべてではないでしょうね。
smokeのメリットとデメリット
吸うものの成分は、あくまで「タバコ」であること
あくまで、タバコを吸っている、と上述しました。
特に、ニコチンの影響は大きいと思います。
電子タバコであっても、吸ったらイライラが切れるようでしたら、依存はまちがいなくありますね。
気をつけて、時期を見て禁煙するほうがよいと思います。
また、特にタバコの葉を使うアイコスとグローは、毎日の掃除と充電が欠かせません。
けっこう面倒です。
禁煙の速攻の味方にはなってくれないこと
すぐにやめたくても、結局はタバコなので、吸い続けていると同じことになります。
ただし、今まで紙巻きたばこを吸っていたよりは、ずっとやめやすい状態にはなってくると思いますので、長期戦でタバコをやめようとしている人にはよいかもしれません。
火が必要でなくなったこと
これは大きいです。
家では充電しなければいけないので、寝タバコの確率は限りなく低くなりました。
火を使わないので、部屋での安全性もかなり高くなりました。
副流煙の大幅な減少はできた
大きいと思います。
どの電子タバコも、その点には非常に気を遣って開発されています。
臭いの問題はまだ解決できていない
電子タバコは水蒸気を吸っているのですが、本来ならタバコの葉の水蒸気ですが、臭いの問題は、まだ本格的には解決されていないようです。
特に口臭に関しては、今後の課題でしょう。
ニコチン、タールを含まない電子タバコ、vape
子どものころ、夜店でハッカパイプを買って吸い、のどがすっとするのが好きでした。
しかし、おとなになってから、いまさら夜店のハッカパイプというわけにもいかず、遊びで吸ったメンソールタバコも、あの爽快感はなく、甘口のタバコをふかすだけになりました。
ちょっとのどの痛い時は「禁煙パイポ」でした。
ネットサーフィンをしてみると、この嫌煙ブームの日本で、電子タバコの勢いが右肩上がりです。
電子タバコは、タバコの業者だけしか作れないわけではありませんので、おもに通信販売で売っています。
もちろん「パイポ」のmaruman社からも出ています。
しかし、まだ実際に電子タバコを吸っている人を見たことはまだありません。
夜出歩いたら、繁華街やバーで見られるかもしれません。
ニコチンを含んでいないリキッドのものならば、男の方の手に合うようなごついものから、カラフルで女性のネイルをした指に似合うものまで、いろいろあって、これは喫煙者ではなかった人でも楽しめるのではないかな、と思いました。
私のように、昔ハッカパイプが好きだったけれど、タバコの味が邪魔だったので、vapeのメンソールに走った者もおります。
どのような人にvapeをおすすめ?KAMIKAZE&vaporever
この部分は、リキッド会社の中でも、オンラインで目立っている、KAMIKAZE社とvaporever社のリキッドをとりあげ、どんなvapeを作ったら楽しく味わえるかを考えてみたいと思います。
真剣に禁煙したい人
これには大いにうなずけます。
がんばってほしいです。
そのためにリキッドにもタバコ系の香りのものがあります。
国産の「KAMIKAZE」ブランドのラインナップを見ると、「零式」「KAMIKAZEタバコ」、「vaporever」ブランドには「USAMIX」それに、そのものズバリの「セブン」があります。
子どものころハッカパイプが好きだった人
「メンソール」「ミント」で、できればタバコのカテゴリーに入っていないものを選びましょう。
タバコの煙の臭いは好きではないけれど、煙のただよう雰囲気は好きだった人
これは迷うかもしれませんが、やはりミント系が無難かもしれませんね。
同じ味ばかりではつまらないと思っている人
「レッドブル」「オロC」とかひとひねりしたものもあります。
一服つく、という意味で共通性のある「アイスコーヒー」「ミルクティー」もいいかもしれません。
甘いものの好きな人
これはvaporever社の独壇場です。
ピーチは、なんと「小腹がすいたときにおすすめ」。
普通、空腹時に喫煙すると、胃が荒れるものでしたが、なんと、今までの概念をひっくり返すようなフレーバーがずらり。
ティラミス、ミルク、ミルクティーとほんわかしたものが並びます。
実際の物を食べずにすむなら、もしかしてダイエットもできるかもしれませんね。
vapeのメリットとデメリット
ニコチンを含まない
日本で販売しているリキッドはニコチンを含まないことになっています。
ただ、ニコチンは個人輸入できるので、個人に限ってニコチン入りの電子タバコができてしまいます。
使い切り、カートリッジ交換のタイプは使いやすい
コストはかかりますが、使い切りの電子タバコ、カートリッジ交換の電子タバコは使いやすいです。
ただ、1本吸ってゴミ箱行きとなると、ランニングコストはかかるかもしれません。
カートリッジ交換のものは充電が必要です。
リキッド式はメンテナンスがめんどう
ボディもカラフルで、ある意味、電子タバコの華ともいえる、味を変えられる電子タバコ。
そのために、1本を3つの部分に分けて内部をしっかり洗ったりするメンテナンスが必要で、これが楽ではありません。
また、リキッドをタバコの太さに入れていくわけですから、けっこうストレスも感じます。
充電も必要です。
コイルも消耗品なので取り換えなければいけません。
楽しみの前にはいろいろ準備も必要なんですね。
タバコ味を含めて、無限にと言っていいほどリキッドがあり、香料を楽しめる
ここまで多彩に香りを楽しめるものは、「お香」ぐらいしかなかったと思います。
まだクラブやバーだけでの文化のようですが、どこまで広がりを見せるか、楽しみです。
スイーツ味のリキッドはダイエットに、タバコ味の香料は禁煙につながることがある
上述しましたが、どちらもある種の「我慢」を求められる行為です。
甘いもの絶ちや禁煙のために、電子タバコが役に立つ可能性は十分あると思います。
電気の加熱具合によって、「爆煙」ができる
これは「電子タバコ」の初心者にはできない技で、思いっきり煙を出すことに意義を求める遊びです。
使い捨てカートリッジではできません。
きちんとメンテナンスをして、電気系統にトラブルが起きないようにもしておかないといけません。
上級者向けといえるでしょう。
逆に、公共の場所では、煙をミニマムにすることもできる
喫茶店やファストフードのお店では、煙の量を減らすこともできます。
このような場所では、遠慮がちに吸うことをおすすめします。
危険ドラッグや覚せい剤をリキッドに混ぜて使うこともできてしまう!
日本でvapeの普及で、いちばん警戒されているのがこの1点だと考えます。
危険ドラッグや覚せい剤をリキッドに溶かして吸う人も出てくるかもしれません。
それだけのことで、電子タバコが後ろ指をさされるとしたら、それは非常に残念なことです。
禁煙のため、ファッションの一部として、味を楽しむため、と、電子タバコにはいろいろなかかわり方があります。
たったひとつ、危険ドラッグ・覚せい剤の甘い誘惑には乗らないでいただきたいと思います。
まとめ
このように、電子タバコの世界は多彩で、いろいろなかかわり方ができることがわかりました。
街の吸い殻が嫌です。
下水溝に吸い殻を捨てていく人が嫌です。
電子タバコが普及すれば、吸い殻もなくなるし、受動喫煙もなくなります。
最初はいかついと感じるかもしれませんが、電子タバコの行く先を、見守っていきましょう。
私は若い世代ではありません。
大人の男性はタバコ(しかも両切り!)を吸って当然という時代に育ちました。
これからの若い人たちには、クリーンな世の中を作っていくため、いろいろくふうをしていってほしいと思います。
むずかしい部分もありますが、電子タバコが、そうしたクリーンな世の中の一助になってもらいたいと願っています。