タバコがスケープゴートとなった現代の救世主「電子タバコ」
タバコが悪者とする世論の声が高まり、代わりに現在では電子タバコが流行の兆しを見せるようになりました。
各社が様々な製品を発表している状況なのでそのうち一般的な喫煙具となるかもしれません。
これまで話を聞いたことはあってもいまいち始める気になれないという方は試してみるのも良いでしょう。
それなりにノウハウも集積しつつある今は始めるのに良いタイミングです。
喫煙場所が消えていく日本
ホームにあった喫煙所
愛煙家が堂々とタバコを吸っていたのも今は昔。
現在では喫煙者は少ない喫煙所を求めて街中を回遊するようになりました。
駅のホームに喫煙所があった時代ははるか昔の話のようにも思えます。
ああしたところで他人同士の「火貸してくれますか」「ああどうぞ」というちょっとしたコミュニケーションがあったわけですが、そうした機会すら減ったように思えます。
スケープゴートとなったタバコ
タバコは時代が移ろうと共に次第にバッシングの対象と見なされるようになりました。
確かに成分には有害なものが含まれて居ますが、直ぐに空気へと拡散しますし確実な有害性を実証した科学的根拠は乏しい状況です。
それでも嫌われるのは心理的なものが大きいのかもしれません。
例えば嫌いな人物がタバコを吸っているのでタバコを嫌うといった具合です。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」なんてことわざがありますが、これが原因ではないでしょうか。
ともかくタバコは多くの方からバッシングを受けても仕方の無いもの、という論調が生まれるようになりました。
そうして自治体も禁煙推進運動を始め喫煙場所は失われ、それどころか企業でさえ喫煙できる場所を狭めるようになったのです。
確かにタバコを嫌いと公言している方から支持を得られますし、何となく敵とされているものに相対するわけですから印象も良くなります。
いわゆる「スケープゴート」としてタバコは社会の生贄とされたのです。
少し話はずれますが、タバコをスケープゴートにする論調は行き着くところまで行くでしょう。
浄化思想へと成り果てれば「タバコを撲滅するために手段は選ばない」という考えを抱く人物が出てくるかもしれません。
そうなれば喫煙すること自体に大きなリスクが伴ってしまいます。
リラックスするためにタバコを吸いたいのにストレスを増やすことにもなりかねません。
電子タバコは新しいタバコの未来か
そんな状況の中で注目されるようになったものが電子タバコです。
何と電子タバコは有害とされる物質を放出せず、しかも色々な香りが楽しめるというタバコよりも可能性がありそうな商品だったりします。
喫煙に身が狭まる思いを抱えているなら電子タバコを始めてみましょう。
余計なストレスに煩わされずにプカーっと一服することができるかもしれません。
揮発した香りを楽しむタバコ
普通のタバコはタバコ葉を直接燃やして吸うものですが、電子タバコは香料の含まれたものを熱し、その蒸気を吸い込むことで喫煙を行います。
そのため喫煙というよりは喫蒸気といった方が正確かもしれません。
そこで1つの疑問として「水蒸気吸って満足するのかな」というものがあると思います。
この点については蒸気の量を増やせば解決するでしょう。
その方法を知る前に電子タバコの2大勢力について見ておきましょう。
アイコスとVAPE
電子タバコの代表格として日本で親しまれているものの1つが「アイコス」です。
これは専用の本体とカートリッジで構成されていて、カートリッジの中にはタバコ葉が入っています。
そしてこのタバコ葉を熱し、そこから揮発する成分を吸うわけです。
煙は出ず臭いがいくらかするだけなので既存のタバコよりは周囲に影響をもたらしません。
また、主に若者を中心として支持を得ている電子タバコとして「VAPE（ベイプ、ベープ）」があります。
このVAPEは本体とリキッドと呼ばれる液体からなり、この液体を熱し揮発させてその成分を吸うわけです。
アイコスとは比較にならないほど香りにバリエーションがあり、煙も出るので喫煙感も強い電子タバコとなっています。
ではどちらを選ぶべきかというと、やはりVAPEがおすすめです。
確かにアイコスはJTが販売しているので安定性があり、道具も簡単に手に入りますが面白味という点ではVAPEに劣ります。
VAPE系の喫煙具はどんどん発表されていますし、リキッドの種類も多数存在している状況です。
各企業が参入しつつあるためアイコスほどの安定したサービスとは言えないかもしれませんが、流動性が強くこれから面白くなりそうなのはVAPEのほうと言えます。
VAPEのパーツは交換可能
一口にVAPEと言っても各社それぞれ色々なものを展開しているのですが、ほとんどのVAPEの本体は共通の構造をもっています。
この構造が分かればよりVAPEを楽しむ事ができるので大まかに確認しておきましょう。
パーツの役割
VAPEの本体は以下のパーツに分けることができ、またサイズさえ合えば交換することが可能です。
●バッテリー
電源部分。
液体を加熱するために必要な電力を供給する電子タバコの心臓部分。
●アトマイザー
リキッドを入れるタンクとリキッドを吸い上げるウィック（布のようなもの）、それからウィックに染みこんだリキッドを加熱するコイルで構成されている。
ちなみにアトマイザーは日本語で「霧吹き」の意味。
●ドリップチップ
電子タバコの吸い口。
様々な形状があり吸いごたえに大きな影響を及ぼすパーツ。
これさえ把握しておけばどうやって電子タバコを楽しめば良いのかが分かります。
次に喫煙するまでの工程を見ていきましょう。
喫煙の工程
- アトマイザーのタンク部分にリキッドを充填
- ウィックがリキッドを吸い上げる
- 電源を入れてコイルを加熱
- ウィックに巻きついているコイルからリキッドの成分が揮発
- リキッドの成分をドリップチップを通して吸う
こうした流れで喫煙することになるわけです。
何となくイメージができたと思います。
電子タバコを取り巻く懸念と希望
VAPEを取り巻く懸念として、未だ止まない喫煙者への非難を挙げることができます。
タバコほどバッシングを受ける状況では無いのですが、街中でVAPEを吸うと非難を受ける場合があるのです。
成分はほぼ無害なアルコールを主体とする液体ですし、それを吸っているのは喫煙者自身で、かつ蒸気なのですぐさま大気へと拡散されるわけですから非難されるいわれは無いはずです。
ですが冒頭でも申し上げたように、タバコへの非難は心理的な要素が強いのです。
最早非難の根源は理屈ではなくスケープゴートへの投石のようなものなので話し合うことは意味を為しません。
そのため非難を避けるための自衛手段としては人混みで目立つように吸うことは止めるぐらいしかないでしょう。
もちろん正面から反論し続ければ堂々と吸える世が来るかもしれませんが、相手によっては意味がありません。
もし、電子タバコの無害性が実証されたならVAPEは市民権を得てどこでも吸えるようになるはずです。
良い香りがしますし主成分は揮発しやすいアルコールなのでどこでだって吸えてしかるべきと言えるでしょう。
こうした原料から考えたときにVAPEは安全と判断できるので、この点が周知されれば快適な喫煙ライフを送る事ができるかもしれません。
まとめ
タバコが非難の対象として見られることの多くなった現代日本において、電子タバコは救世主と言えるかもしれません。
また、喫煙所を探して街中を歩き回らなくて済むだけでも大きな利点となるでしょう。
充実した一服を手に入れるためにもラインナップが豊富になりつつある今が電子タバコを始めるときと言えます。
特に蒸気を吸入するVAPEは様々な香りを楽しむ事ができ、香りも良いのでおすすめです。