安全だというけど…電子タバコの煙は何が含まれているの?
電子タバコの煙は、紙のタバコと比べると安全だと言われます。
だから、副流煙などもあまり気にせずに吸うことが可能です。
しかし、そうは言われても実際その煙がどんなものなのか分からないと、副流煙を気にせずに吸うことなんて出来ません。
そこでここでは、電子タバコの煙には何が含まれているのかという事について見ていきます。
基本的に電子タバコの煙は水蒸気
電子タバコの煙は、何かが燃えているような煙ではありません。
だからまずその時点で、何が燃えている煙よりは安全性が高いことになります。
何が燃えているような煙は、何かが燃えて出ているわけなのですから、たとえば一酸化炭素が発生したりします。
一酸化炭素と言うのは、人の身体に悪い影響を与えます。
たとえば火事の現場などでは、その一酸化炭素が原因で人が死ぬことの方が、直接燃えて亡くなる事よりも多いです。
それくらいに、何かを燃やして煙出すというのは危険な事なのです。
だから、紙のタバコを吸うのはおすすめできません。
でも、電子タバコの煙の場合はそういう煙ではありません。
では、電子タバコの煙はどういう煙なのかと言うと、それは水蒸気になります。
リキッドを蒸気にさせて吸う
電子タバコの煙は、電子タバコに入れられたリキッドを、蒸気にさせることによって発している煙になります。
だから、何かが燃えているわけではないのです。
その点ではまず一つ安心になりますが、だからといって完全に安心できるかというと、そういうわけでもありません。
なぜなら、電子タバコのリキッド自体によくないものが含まれていたら、それを蒸気にして吸うという事にも、やはりいくばくかの危険が生じてきます。
なので、それは完璧に安全な事ではないのです。
では、電子タバコのリキッドにはどのような物が含まれているのでしょうか?
まず香料が含まれている
電子タバコのリキッドには、香りがたくさんつけられています。
だから、たとえば何かの果汁が入っていたりするのではないかと考える事もあります。
でも基本的には、電子タバコのリキッドの香りは、香料になります。
なので、電子タバコのリキッドには、香料が含まれているということになります。
香料とは人工的に作られたもの
香料が含まれていると言われても、それが安全なのか、それとも危険なのかということは分からないものです。
香料というのは、安全なモノなのでしょうか?
それとも危険なモノになるのでしょうか?
基本的には香料というのは、人工的に作られたものになります。
安値で何かの香りを再現する時に作られるのが、香料です。
そういう科学的な人工的に作れたものなわけですから、基本的にはそこまで大きな害があるものではありません。
でもそれは、いうなれば食品添加物に値するものになります。
だから、けっして安全性が高いものではありません。
良いか悪いかで言えば身体には悪い
むしろ、香料が身体に良いのか悪いのかと言う2択で見ていけば、香料というのは身体には悪いものになります。
だからソレを加熱して吸っていくというのも、あまり身体によいとは言えません。
もちろんそれが含まれている煙を吸ったからと言ってすぐに病気になってしまったり、何処かの臓器に良くない疾患を起こしてしまったりするようなすごく危険なものではないですが、健康に良いわけではないという事は覚えておいた方が良いです。
グリセリンが含まれていることも多い
電子タバコのリキッドには、グリセリンが含まれているものも多いです。
もちろん実際には、電子タバコのリキッドに含まれている成分というのも、一つ一つ違うところがあります。
だから、一概にこれが含まれているとは言えません。
香料に関してはほとんどのもので含まれていますから、含まれていると言ってしまっても過言ではありませんが、他の成分に関しては「電子タバコのリキッドにはこれが含まれている」と一概に言えないものなのです。
ただそんな中でも、グリセリンは含まれていることが多いです。
グリセリンというのは、保湿の為に使われることが多い成分になります。
だから、基本的にはそこまで危険性の高いものではありません。
ただもちろん、それは香料のように、けっして身体によいと言えるものではありません。
そこまで悪いわけではないというだけの話です。
煙の量が多くなる
保湿の為に使われることが多いグリセリンをリキッドに入れると、何が良いのでしょうか?
香料であれば、それは明らかに香りを強くして、味を本物に近づける為に使われています。
グリセリンの場合は、そういうわかりやすい特徴がつかみづらいものです。
実際、電子タバコのリキッドにグリセリンが使用されるというのは、煙の量を多くするためです。
リキッドにグリセリンが使われていると、電子タバコでソレを蒸気にした時に、すごく煙の量が多くなります。
電子タバコは、基本的に煙の量が多い方が好まれやすいです。
紙のタバコとは違いタールなどのガツンとくるような成分が含まれていないのが電子タバコです。
でも、それを吸う方は、まるで自分がタバコを吸っているような感覚を味わいたいと思って電子タバコを吸っている。
だから、なんとかして紙のタバコのようなガツンとくる感覚を作っていかないとなりません。
そのために考えられたのが、煙の量を多くするという事だったのです。
実際煙の量を多くすると、その分吸っている感が強くなるので、ある程度ガツンと感を味わう事が出来るようになります。
なので、電子タバコは煙が多い方が好まれがちなのです。
そして、煙の量が多い方が好まれがちという事は、必然的に電子タバコのリキッドにも、煙の量を増やすためにグリセリンが含まれることが増えていくという事になるのです。
オイルも含まれている
電子タバコのリキッドに含まれているものとしてあと上げることが出来るのは、オイルになります。
オイルと一口に言っても、色々なオイルがあります。
たとえば、なになに油と言われるようなものから、グレープシードオイルとか、コリアンダーオイルとかそういうオイルまで色々です。
そんな色々なオイルが、リキッドにも含まれているのです。
これらのオイルは基本的には安全性が高いモノになります。
それらは料理に使われたりもするものになります。
なので、これが含まれているからと言って、電子タバコの煙が危険になるという事はありません。
蒸気にしても別に害にはならない
なんとなく蒸気にすることによって害になるのではないかと不安になる事もあるものです。
でも、こういうオイルは、別に蒸気にすることによって害になる事もありません。
もし、オイルを蒸気にすることによって害になるのであれば、たとえば蒸し料理を作ったり、煮込み料理を作ったりする際に入れるオイルのせいで、健康被害が出ているという事になってしまいます。
しかしそんな健康被害は出ていません。
という事はつまり、オイルは別に、蒸気にしたところで健康に害を与えるようなものにはならないという事になります。
その点の不安は、持つ必要はまったくありません。
まとめ
電子タバコの煙は、基本的には蒸気になり、香料やグリセリン、そして様々なオイルなどが含まれているものになります。
別に身体によいという事はありませんが、紙のタバコとは違い、深刻な健康被害を与えるようなものは入っていません。
だからやはり、紙のタバコと比べると健康的になります。
でも、実は身体に悪い成分が入っていたということが後から判明したりすることもあるので、あまりぼかすか吸うのはおすすめできません。
息抜き程度が一番です。