従来のタバコの需要を越える勢いの電子タバコの中、急速に広まっているアイコスについて
1受動喫煙などにより健康被害への意識が高まっていき、日本の都市の一部では飲食店やパチンコ店などにも分煙や禁煙の規制強化が進み始めている喫煙者には肩身の狭くなっている現在ですが、そんな中でタバコの新形態として発売されたのが電子タバコとなっていて、その中でも人気が高いのが加熱式タバコのアイコスとなっています。
そんな加熱式タバコのアイコスに関する情報をお伝えしていきたいと思います。
アイコスとは
アイコスとは、大手タバコメーカーであるフィリップモリスが製造発売している加熱式喫煙具の名称となっていて、同社が販売しているヒートスティックというタバコに似た形状をした製品を楽しむための道具となっています。
アイコスの特徴
アイコスの加熱式喫煙具でヒートスティックを吸った場合、一般的な紙タバコとは大きく異なる部分があります。
そんなアイコスの特徴をお伝えしていきます。
煙が発生しない
アイコスは独自の喫煙具となっていて、ヒートスティックを装着した状態でタバコの葉を熱することで吸引することができます。
これは従来のタバコとは大きく異なり、タバコの葉を燃やすのではなく熱することで煙が発生しません。
しかし、アイコスでも白い煙のような物を目視するのですが、それは煙ではなく水蒸気となっています。
この加熱することで発生する水蒸気を吸引するシステムがアイコスの特徴の一つとなっています。
タールが発生しない
アイコスでは煙が発生しないことを上記でお伝えしましたが、これによってもたらされる効果はタバコに含まれる有害物質であるタールが発生しないということです。
タールと呼ばれる有害物質は、燃焼させることで発生する物質となっていますので、アイコスのように加熱しただけではタールが発生することはありません。
このように、加熱システムがもたらす有害物質を軽減される効果がよって一般的な紙タバコよりも健康被害が少なくなっていますので、タールが発生しないという点がアイコスの特徴の一つとなっています。
アイコスのメリット
アイコスの特徴を上記でお伝えしましたが、それに類するアイコスのメリットをお伝えしていきます。
火を使わない
アイコスを含む電子タバコは加熱式の喫煙具となっていますので、喫煙する際にはライターやマッチのような火は必要ありません。
これによるメリットの一つは、まずはライターなどを購入する経費を削減することができる金銭的なメリットがあります。
さらに、火を使わないことによって火事になるリスクが大きく軽減されます。
出火の原因の一つとして寝煙草が挙げられると思いますが、アイコスならそんな心配をすることがありません。
部屋が汚れにくい
加熱式喫煙具ではタールが発生しないとお伝えしましたが、これによる効果は有害物質を体内に取り込むリスクを大幅に軽減させるだけではなく、自分の周辺にも大きなメリットがあります。
それは、タバコの煙によって壁やカーテンが黄ばんでしまう心配がアイコスでは無いという点です。
そもそも壁やカーテンが黄ばんでしまう大きな原因は、タバコに含まれるタールが燃焼することで発生する有害物質を含んだ煙が黄ばみの原因となっています。
従って、煙を発生させないアイコスは黄ばみの心配は全くありませんので、賃貸物件にお住まいの愛煙家には特におすすめできる製品になっています。
また、アイコスではタールによって歯が黄ばんでしまう心配もありませんので、喫煙による口周りの見た目には悪影響を及ぼす心配もなくなります。
ニオイの軽減
アイコスは一般的なタバコよりもニオイが軽減されていて、この要因にもタールが関係してきます。
タバコのニオイをヤニ臭いと表現するのは耳に馴染みがある人も多いとは思いますが、ヤニのニオイの原因が有害物質であるタールとなっています。
従って、アイコスで喫煙してもヤニのニオイを周囲に撒き散らす心配はありません。
しかし、アイコスで喫煙した際に発生する水蒸気は全くの無臭というわけではなく、酸っぱいような独特なニオイがありますので、非喫煙者には不快に感じてしまう場合があります。
アイコスのデメリット
アイコスの加熱式タバコは、一般的な紙タバコより優れたメリットがありますが、デメリットと感じてしまう部分もありますので、ここではアイコスのデメリットをお伝えしていきます。
吸った時の満足度
一般的な紙タバコには、銘柄や種類によってニコチンやタールの配合量は幅広く設定されて、中には慣れない人が吸引するとめまいを引き起こす強い紙タバコも販売されています。
そんな強い紙タバコを好んで吸っている方は、アイコスの加熱式タバコであるヒートスティックでは物足りないと感じてしまう場合があります。
しかし、人の感覚は続けることで馴染んできますので、強い紙タバコを吸っている方でもアイコスを吸い続ければ満足感が得られる時が来るとは思いますが、満足感を得る前に挫折してしまう場合があると思います。
依存性がある
アイコスでは、有害物質であるタールは皆無に等しい状態となっていますが、ヒートスティックには一般的な紙タバコと同様にニコチンが含まれていす。
このニコチンがタバコの依存を引き起こす原因となっていますので、一般的な紙タバコと同様の依存性がアイコスにもあるということになります。
加熱式喫煙具の機能性
アイコスの加熱式喫煙具の機能性には、使っている方がデメリットと感じてしまう点があります。
その原因は、加熱式喫煙具の起動システムによるもので、アイコスの加熱式喫煙具は一回の起動で6分間経過するか13回前後の吸引で停止するシステムとなっています。
さらに、吸い終えると6分間の充電が必要になりますので、1個の加熱式喫煙具では連続で2本のヒートスティックを吸うことはできません。
このシステムで大半の方は困ることは無いと思いますが、紙タバコを連続で吸っているようなヘビースモーカーの方にとってはデメリットと感じてしまいます。
このデメリットの解消法は極めて単純で、複数個の加熱式喫煙具を所持すれば解決できますが、加熱式喫煙具の価格は決して安いものではありませんで、費用面で大きな負担が掛かってしまいます。
初期費用が高い
一般的な紙タバコからアイコスに変える場合、ヒートスティックに加えて加熱式喫煙具を購入しないと始まりません。
ヒートスティック自体の価格は一般的な紙タバコと同じくらいの価格になっているのですが、加熱式喫煙具は約8000円～約10000円で販売されていますので、どうしても初期費用がかさんでしまいます。
また、加熱式喫煙具の寿命はヒートスティックを1日に1箱のペースで吸うと1年で寿命がきてしまいますので、そのペースで吸い続けると加熱式喫煙具を年に一回は買い替える必要があり、その度に大きな出費となってしまいます。
メンテナンス
アイコスの加熱式喫煙具は精密な電子機器となっていますので、定期的なメンテナンスを行わないと起動時間が短くなってしまうなどの不調をきたす場合があります。
その手間を考えると、紙タバコと比べると面倒に感じてしまうこともありますので、このメンテナンスの手間は加熱式喫煙具のデメリットの一つと言えます。
まとめ
アイコスに関する情報をお伝えしましたが、健康面や周囲の影響を考えると一般的な紙タバコより優れた部分があるのですが、費用面や手間など劣る部分もありますので、様々な部分を考慮した上でアイコスを取り入れてください。
また、一般的な紙タバコは勿論のことですが、アイコスを含む電子タバコでも妊娠中の吸引は推奨されていませんので、アイコスを吸う際は周囲に配慮して使用してください。