電子タバコのメンテナンスで気をつけることは?6つの注意点
電子タバコは、禁煙などで重宝されている便利なアイテムですが、長く使っていくためには、メンテナンスをしっかり行うことが大切です。
手入れをしながら使っていれば、故障や劣化を防ぐことができます。
ただし、電子タバコのメンテナンスをするときは、注意すべき点もあるので、長持ちさせるためには、それらをしっかり把握しておきましょう。
水がNGな部分を避ける
電子タバコのメンテナンスをするときは、分解して水洗いをすることになります。
水やお湯に入れて洗い、きれいに拭いて乾かし、また組み立てるというのが主な流れです。
ただし、分解したものをすべて水洗いできるわけではないので、十分注意してください。
メンテナンスについてよく知らない場合、全部まとめて水洗いしたくなることもありますが、それは故障の原因になってしまう方法です。
基本的に、電子タバコの中で水につけてよい部分は、アトマイザーと呼ばれる噴霧装置だけになります。
そこをきちんと洗っておけば、焦げや汚れなどがとれるので、煙が出なくなったり、味が変わったりすることはありません。
したがって、「電子タバコを洗うということはアトマイザーを洗うこと」と覚えておくようにしましょう。
バッテリーは濡らさない
電子タバコを洗うとき、水につけてよいのはアトマイザーだけなので、バッテリー部分は間違っても濡らしてはいけません。
もし水につけた場合は、ショートしてしまいます。
汚れがついているようなら、水をは使うのではなく、乾いた布などで拭き取るのがおすすめです。
くれぐれも、「アトマイザーと一緒に洗ってしまおう」などと考えないでください。
長く使いたいなら、安易に水に放り込んだりせず、大切に扱うようにしましょう。
分解は熱が冷めてから
電子タバコを洗うとなれば、手早く分解してどんどん作業を進めたくなりますが、使ったばかりの状態なら、少し時間を置くことをおすすめします。
というのも、使ったばかりの電子タバコは、かなり熱くなっていることが多いからです。
場合によっては、火傷してしまうこともあります。
そのため、慌てて分解を始めたりしないでください。
使った直後であれば、まずは少し放置して、冷めるまで待つようにしましょう。
洗うときは吸わない
洗う前に待ち時間が発生することを避けたい場合は、できるだけ使っていないタイミングを狙いましょう。
電子タバコの洗浄は、週1回くらいが理想的ですが、洗う予定を立てているなら、そのときだけは吸わないでおくことも大切です。
まずはメンテナンスを行い、それから吸うようにしましょう。
とはいえ、煙がうまく出なかったり、苦みを感じるようなときは、早く洗ってしまいたくなるものです。
そうした不具合を出さないためにも、できるだけこまめな手入れを心がけてください。
エタノールは70%のものを
電子タバコを洗うときは、水やお湯ではなく、エタノールを使う方法もあります。
エタノールには殺菌作用があるので、余計な菌を繁殖させず、常に清潔な状態を保つにはおすすめです。
電子タバコの殺菌をするのであれば、熱湯を使った煮沸消毒もありますが、その方法だと、金属以外のパーツを傷めてしまうこともあるので、不安なとき
はエタノールを使うようにしましょう。
エタノールは、「どこで買えばいいの?」と戸惑ってしまうこともありますが、薬局などで普通に売っているものなので、誰でも簡単に利用することがで
きるのです。
ただし、選ぶときは少し注意してください。
エタノールには、70%に薄めたものと、高濃度の無水エタノールがあります。
そのうち、より確実に消毒ができるのは、70%に薄めた方です。
無水はすぐ揮発する
電子タバコをしっかり消毒するためには、できるだけ濃いエタノールの方が効果的なように感じてしまいますが、実際には逆です。
濃いエタノールだと、すぐに乾いてしまうため、消毒が不完全になってしまうことが多いのです。
そうなると、自分ではきっちり消毒したつもりでも、いつの間にか雑菌が繁殖しているということもありえます。
しかし、70%に薄めたものであれば、水を含んでいることで揮発のスピードが抑えられるので、消毒の効果が弱まることはありません。
そのため、確実に電子タバコを殺菌するなら、70%のエタノールを選ぶようにしましょう。
ドリップチップは優しく
電子タバコのメンテナンスでは、取り外したアトマイザーを、そのままの状態で洗うわけではありません。
アトマイザーをさらに分解して、台座、コイルユニット、タンク、そして吸い口であるドリップチップに分けることになります。
そして、ドリップチップの汚れを落とすときは、「優しく丁寧に」ということを常に意識して洗ってください。
乱暴にゴシゴシ洗ったりすると、表面が削れてしまいます。
余計なダメージを与えないためには、できるだけ柔らかいものを使い、優しく擦るようにしましょう。
スポンジを使うときでも、硬い面ではなく、柔らかい面を使ってください。
硬い方には研磨剤が使われていることがあるので、傷を防ぐなら避けた方が賢明です。
落ちない汚れは洗剤で
優しく洗うといっても、ドリップチップは口をつけるパーツなので、唇の皮脂などで汚れやすくなっています。
そのため、普通に洗っただけでは、なかなか落ちない汚れもあるのです。
もし頑固な汚れがあったときは、無理に力を入れて擦るのではなく、中性洗剤を使いましょう。
洗剤の助けを借りれば、ダメージを最小限に抑えて、すんなりと汚れを落とすことができます。
水分はしっかり取り除く
電子タバコのメンテナンスでは、洗ったところで満足して、気を抜いたりしてはいけません。
洗い終わったばかりの濡れた電子タバコを、すぐに組み立ててしまうと、故障する可能性があるのです。
それを防ぐためには、組み立てる前に、すべてのパーツをしっかりと乾燥させてください。
長く使うためにメンテナンスをしたというのに、最後で失敗して故障させてしまったのでは目も当てられません。
キッチンペーパーなどで念入りに水分を拭き取り、完全に乾いてから使うようにしましょう。
バッテリーのジョイント部分に注意
水分を拭き取る作業をするとき、バッテリーとアトマイザーのジョイント部分は、特に丁寧に行うようにしましょう。
バッテリーに水分がNGであることはすでに説明しましたが、ジョイント部分に水滴が残っていたときも、ショートの原因になってしまうのです。
そのため、故障を防ぐのであれば、一滴も水分が残らないようにしっかりと拭き、確実に乾燥させてください。
締めすぎない
水分を乾燥させたら、あとは組み立てるだけですが、そのときは締めすぎに注意してください。
あまりギリギリ回したりすると、硬く締まりすぎてしまい、次のメンテナンスで苦労することになってしまいます。
強く締めすぎてネジ山が潰れたりすると、簡単に外すことはできません。
これは、汚れを落とすときの注意点ではないため、つい油断してしまうことも多いですが、メンテナンスではよくある失敗なので、気をつけて組み立てる
ようにしましょう。
まとめ
電子タバコをメンテナンスするときは、決して適当な方法で行ってはいけません。
濡らしてはいけない部分や、消毒に必要なもの、洗ったあとに気をつけることなど、注意点をしっかり押さえておかないと、よいメンテナンスはできない
のです。
それどころか、失敗すれば故障させてしまうこともあるので、常に正しい方法で洗うことを心がけてください。
大切に使っていれば、すぐに壊れるようなことはありません。