リキッド式電子タバコ「VAPE」の消耗品・コイルについて知ろう
色々な味を楽しめることで、女性を中心に流行中の電子タバコ・VAPE。
愛用する上で最も頭を悩ませるのが、コイル種類と寿命です。
人によって好みや相性もあり、コイルの基礎知識があれば購入や使用方針もしっかりと定まってくるもの。
ここでは、専門用語が苦手な初心者向けに、節約と味の両面からコイル購入法のヒントを提供します。
コイルの買い方
VAPEならではのお悩みとして、コイルはどのように選ぶべきかということが挙げられます。
初心者向けに、コイルの選び方・購入のコツから解説します。
リキッドを色々試したい方
リキッド式電子タバコというものを始めたばかりでよく分からない・一通り色々な味を試してみたい方には、コイルも種類を取り揃えておくことをおすすめします。
コイルについては、Ω(オーム)という数値が低いほど味が濃く、煙も多くなるのは周知の通りです。
とはいえ、だから低オームのコイルを使った方がよいというわけでもありません。
第1に考えるべきことは、吸いたいリキッドがどんなコイルに向いているのか…ということです。
出力が固定されている低価格機種でもしっかり味がでるもの〜RDA(コイル自作キット)向けの深みのある味のものまで、様々あります。
リキッドを購入するときに、店頭スタッフやレビューで「もっとも美味しく吸える出力数・コイルのΩ値」をしっかりと確かめておくのが大切です。
その上で、ストックしてあるコイルのなかから、美味しく吸える条件に近いものを選ぶのがおすすめ。
また、試したリキッドの種類が少ないうちは、自分好みの出力・コイルの種類を把握するのは難しいものです。
最初のうちは暗中模索をするつもりで、あまりコストを気にせずに色々な設定を試してみるのが、VAPEの長期愛用につながります。
コイル代を節約したい方
初心者向けアトマイザーなら、対応コイル5個セットで1,000〜1,500円程度が平均価格となります。
ヘビースモーカーなら、1ヶ月〜1ヶ月半ほどで使い切る量と言えます。
吸い方を変えずに節約するのなら、低出力でも使える高オーム値のコイルを選ぶのがおすすめの方法。
例として挙げるなら、同じ爆煙タイプのコイルで0.3Ωと0.5Ωなら、後者のほうが1.2〜1.3倍は寿命が伸びる傾向にあります。
少しオーム値高めのコイルを選ぶことには、他にもメリットがあります。
それを享受できるのは、電子タバコの充電切れにお悩みのかた。
オーム値が高くなるほど電力消費も少なく済むので、バッテリーの保ちを良くすることができます。
ランニングコストが気になる・外出先で充電残量を気にせず吸いたいというかたには、コイルのオーム値を少し高めにしてみることをおすすめします。
コイルの寿命に影響するもの
VAPEを始めた人なら誰でも気になるのが、コイルの寿命。
うっかり焦がしてしまった・味が混ざってどうも気になる…などといった理由で、交換頻度が高くなることも。
そこで、コイルの寿命に影響する吸い方や設定を紹介します。
チェーンスモーク
コイルの寿命を短くしてしまうことで有名なのが、短い間隔で何度も吸ってしまうこと。
味や煙に異常は見られなくとも、コイル内部の乾燥してしまっているコットンは、少しずつ焦げて炭化しています。
気になる方は、2〜3日連用した状態のコイル内部を確認してみましょう。
黒く細かいコゲが点々とついていたら、注意しなければなりません。
対策として、アトマイザーが暖かいと感じたらクールダウンさせる・初めから低出力で吸うということが挙げられます。
ニコチンリキッド
ニコチンは粒子が大きく、コイル供給効率が良いとは言えません。
そのため、できれば間隔を開けてゆっくりと喫煙するのがコツになります。
それでもコイル寿命は通常の半分くらいまで短くなってしまうという指摘もあり、VAPE本体の機能向上・ニコチンリキッドに特化した電子タバコ新機種の登場も待たれています。
どうしてもニコチンのアタック感が欲しい…というかたには、加熱式電子タバコとVAPEの併用が最もおすすめできます。
リキッドの種類
フルーツやジュース・安価なタバコ系の味のリキッドは、添加されている味の種類が少なく粘土も低めです。
一方でお菓子系のリキッドは、完成度優先でしっかりと味付けされていることに注意しましょう。
総じてリキッドそのものの粘度が高くなりやすく、コイルへの供給効率も低めだと言えます。
お気に入りのリキッドでコイル焦げの頻度が目立つ・どうもうまく味が出ていない気がするという場合は、まずコイルの種類を変えましょう。
高オームに交換しても状況が変わらないのであれば、アトマイザーごと種類を交換してしまう必要があります。
ペン型機種の場合はこれが難しいので、BOX型機種へと買い換えるタイミングだと言えます。
BOX型機種をお使いであれば、思いきってRDAに挑戦してみるのも一手です。
コイルを自作する場合、ランニングコストはコットン代だけです。
初期投資や手間の負担はあるものの、年間で見ると数千円〜1万円単位で節約が可能。
その上、リキッドの種類やお好みのミスト感に合わせて、臨機応変にカスタマイズできます。
VAPEにハマったと感じたら、気軽にRDAに挑戦してみることをおすすめします。
セラミックコイル
「プリメイドコイル」と呼ばれる主流のものとは違う、新しいタイプのコイルがあります。
最初に紹介するのが、セラミックコイル。
コイル内部にある電熱線の素材として、金属ではなくセラミックを採用したものです。
温度上昇が緩やかなのでコットンを焦がしにくく、プリメイドコイルの2〜3倍の寿命を持つことで知られています。
気になる煙の味への影響ですが、あっさりとしていて煙の量は少なめ。
フルーツやジュース、メンソール系のリキッドにおすすめのコイルです。
お値段はプリメイドコイルの2倍程度しますが、手間もコストも省きたいベイパーは是非ご検討を。
ノッチコイル
ワイヤーを巻いているのではなく、金属筒に切れ込みをいれて加熱部分としているコイルです。
素材としてステンレススチールが好まれ、温度管理対応の種類が豊富なのも特徴。
セラミックコイルと違い温度上昇速度は素早いのですが、コットンに満遍なく温度を伝えるため通電時間は短く・煙は多く出せるのが特徴です。
煙の粒子も細かくなり、お菓子系の味によく合うコイルだと言えます。
一度の吸引時間を短くできるため、コイル焦げしにくいのがひとつの特徴。
味にこだわる方も好んで使用しており、VAPE初心者〜上級者まで大満足のコイルです。
一方、デメリットもあります。
それは、リキッド消耗スピードが早くなること。
比較的安価な国産リキッドを好む人にはあまり影響しませんが、高価になりがちな海外製リキッド愛用者の方だと、少し考えものです。
しかし、コイルそのものの値段は一般的なプリメイドコイルと変わりありません。
一度は試してみたいコイルだと言えます。
ペン型本体に対応するノッチコイルはほとんどないため、必然的にBOX型本体愛用者だけの選択肢となることにも留意しましょう。
まとめ
様々な種類のリキッドを試したいのか、電子タバコならではの「低コスト」をより実感したいのか…まずは方針を定めて、色々なコイルを試してみるのがポイントです。
使い方に難があるとそれだけ出費も増えるため、コイル寿命にとってよくない使い方をしていないか、定期的に確認してみましょう。
また、構造は同じでも材質が異なるコイルがあります。
上級ベイパーのレビューも参考にしながら、ご自身にぴったりの一品を見つけてください。