ヘビースモーカーが電子タバコ「プルームテック」に変えて感じた5つのメリット・デメリット

喫煙所がどんどん減り、嫌煙者の比率がどんどん上がっています。

そんな中「電子タバコ」と呼ばれる新世代のタバコが注目を集めています。

「煙が出ない」「吸った気がしない」「禁煙に効果がある」など賛否両論な電子タバコですが、今回電子タバコ「プルームテック」を購入し実際に1ヶ月使用してみましたので使い心地をレポートして行こうと思います。



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自宅での禁煙令を受けて電子タバコ「プルームテック」を導入してみた

筆者の家庭でも嫌煙の波が押し寄せ、居間での喫煙が禁止に、次に屋内すべてでの喫煙を禁止にされてしまいました。

元々1日2箱以上は吸うヘビースモーカーで禁煙令以来かなり肩身の狭い思いをしていますが、急に禁煙することもできず困っていたところに、家族からの救済措置として「電子タバコ」の喫煙が許可されました。

最初は所詮タバコのニセモノだと敬遠していましたが、家族から「プルームテック」をプレゼントされたことをきっかけに本格導入してみました。

今回はヘビースモーカーから見たプルームテックの使い心地を検証してみたいと思います。



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嫌煙時代に注目の新世代喫煙グッズ「電子タバコ」

電子タバコとは、ヒーターで液体、またはタバコ葉を熱して発生した蒸気や煙を吸う喫煙グッズで、従来の巻きタバコよりも毒性が低く、副流煙の影響も少ないとして人気を集めています。

アメリカでは一足早く「Vape」と呼ばれる電子タバコが若者を中心にブームとなり、日本でも大手メーカーから「アイコス」「グロー」が発売され、新たに「プルームテック」が登場するなど市場規模も大きくなっています。

Vapeの場合はフレーバーを楽しむ目的が強いですが、日本で発売されている電子タバコの場合、巻きタバコからの移行を目的としたニコチン配合のものが多くなっているようです。

プルームテックはどんな電子タバコか

プルームテックはバッテリー本体、スティック本体に煙を発生させる「カートリッジ」、煙に味をつける「たばこカプセル」の3つのパーツで構成されている電子タバコです。

カートリッジとたばこカプセルが別売りになっていて、カートリッジ1つに対し5つのたばこカプセルを使用し、おおよそ巻きタバコ20本と同じ使用時間になっています。

カートリッジから発生する煙はグリセリンなどを気化させた蒸気で、その蒸気がたばこカプセルで味付けされる構造になっています。

フレーバーは徐々に増え、現在はタバコ風味、メンソール風味、フルーツ風味で合わせて6種類のラインナップが有ります。

ニコチンは10口でおおよそ0.1~0.3mg、タールはなし(JT公表値)、副流塩のにおいも巻きタバコに比べてかなり少なくなるのが最大の売りです。

使い方は初めてだと少しわかりづらい

実際使い始めて最初に感じたのが、「カートリッジ」と「たばこカプセル」の関係が少し難しいという点でした。

一箱にカートリッジが1つ、たばこカプセルが5つ入っていて、カートリッジ1つでたばこカプセルを5つ吸えるという設計になっています。

たばこカプセルの残量が少なくなるとバッテリーが点滅し交換を知らせてはくれますが、そもそもたばこカプセルは1つで巻きタバコ4本相当吸えるので、どれだけ吸ったか意識しなければすぐにたばこカプセル1つが終わってしまいます。

また吸い方によっては交換サインが出ていてもたばこカプセルに味が残っていて、交換せずに吸い続けるとカートリッジ側の残量が少なくなってどちらかが余ってしまうと言うこともありました。

アイコスやグローはスティック1本を吸い終われば付け替える方法なので、比較するとプルームテックには少しわかりにくさを感じます。

充電時間が長く、充電中は吸えない

プルームテックはバッテリー本体を充電して使用しますが、カートリッジ取り付け部分にチャージャーを差し込んで充電する構造上、充電中は吸うことができません。

充電時間は吸い切ってから充電すると約90分と少し長めなので、頻繁にたばこを吸っていた方からすると少し我慢する必要があるかもしれません。

バッテリー容量はたばこカプセル5つ分、つまり巻きタバコ1箱と同じなので1日に1箱吸うペースの方であれば問題ないかと思いますが、筆者のように1日に2箱以上吸っていた方は、バッテリーをいくつか買い足して使用することをおすすめします。

コンビニではバッテリー本体、充電器、ACアダプターセットでの販売になり、買い足すたびに充電器とACアダプターが増えていってしまうので、不定期ではありますがプルームテック専門店ではバッテリー単体での販売もあるのでチェックしてみることをおすすめします。

吸い方にコツがあるが、満足感は予想以上

ニコチンの量が少なく、蒸気なので吸い応えにはあまり期待していませんでしたが、慣れてくると巻きタバコ以上の満足感が感じられました。

やはり巻きたばこような苦味や舌に煙が触れるマッタリ感はありませんが、タバコらしい味はしっかり感じますし(レギュラーの場合)、舌に残るピリピリした感触はいつも吸っていた8mgの巻きタバコよりも強く感じます。

筆者の場合、8mgの巻きタバコを1本吸うよりもプルームテックのほうが満足感が強いので、巻きタバコ1箱結果的にプルームテック1箱のほうが長持ちしてたばこ代が安く上がっています。

ゆっくり長く吸うのがポイント

使い始めのころはやはり巻きタバコに比べてかなり薄い印象でしたが、ゆっくり長く吸うことでタバコらしさをより感じることができました。

イメージとしては、2秒ほどゆっくり吸い込んで、肺に吸い込むよりは舌に水蒸気を当てるイメージで吸うと満足感が高くなります。

喫煙所で見ていても、プルームテックユーザーは同じように長くゆっくり吸う方が多いように思います。

一口だけでも吸える手軽さ

プルームテックが先行して発売されたアイコスやグローに勝る点は一口だけでも吸うことができると言う点です。

アイコスやグローの場合、たばこに似たスティックを本体に差し込んで直接加熱して吸引するので、巻きタバコと同じく途中でやめるということができません。

一方プルームテックは、カートリッジに充填されているグリセリン等を過熱し揮発させ、その蒸気をたばこカプセルに通して味付けする方式なので、一口吸ってやめるということが可能です。

実際には、数時間放置してからの一口目は加熱しきらず十分に蒸気が発生しない場合もありますが、たとえば作業の合間に一口吸って放置ということが可能です。

アイコスのように本体を取り出してスティックを挿しスイッチを入れ、吸い終わったらスティックを捨てて本体をバッテリーに挿すということが必要ないので、運転中の喫煙にはプルームテックがおすすめです。

加熱部分が使い捨てなのでメンテナンスフリー

アイコスやグローの場合は本体に加熱部分があり、タバコ葉の詰まったスティックを直接焦がすことで煙を発生させています。

加熱部分にはヤニなどが焦げ付いてしまうので、吸い心地を維持するには付属の綿棒で定期的にメンテナンスする必要があります。

一方プルームテックの場合は加熱部分は別売りで、吸い終われば新しいものと交換していく設計です。

このためメンテナンスが不要で、充電しカートリッジやたばこカプセルを交換するだけで快適に喫煙が可能です。

同じ構造を取り入れているVapeでは加熱部分の焼きつきによる味の悪化や故障がありますが、プルームテックではその心配もありません。

実際の禁煙・減煙の効果は?

ここは人によると思いますが、元々ヘビースモーカーだった筆者の場合、実際巻きタバコからプルームテックに移行してみると、プルームテックを含めタバコを吸いたいという欲が弱くなったと実感しています。

おそらくプルームテックの場合はこまめに吸えるので、吸いたいときに一口、二口で満足したり、巻きタバコのように「吸えるタイミングを見つけたら吸っておかなければ」という危機感が低くなったからだと思います。

職場ではプルームテックにしたことで減煙に成功したという方や、最終的にやめられたという方も居ました。

アイコスやグローを体験してみると、プルームテックはアイコスやグローに比べてタバコ感は弱いですが、プルームテックで満足できる方ならば禁煙、減煙につながるのではと思います。

私の場合は現在9割プルームテックで、巻きタバコは吸いたいと思ったときに少し吸う(月に1、2箱)程度に収まっています。

まとめ

実は電子タバコが登場した当初にいくつか試していたのですが、品質的にも吸い心地もまったくたばこの代用にならずに捨ててしまった経験がありました。

今回のプルームテックも半信半疑でしたが、実際使ってみると電子たばこもかなり進化していることがわかりました。

上記したようなメリットはもちろん、灰皿の手入れがなくなり、火を使わない安心感はかなり大きかったと感じます。

まだ100%電子タバコに移行できていませんが満足感はかなり高く、今後もプルームテックを含めた電子タバコを試してみようと思います。