タバコを減らしたい・やめたい人へ…電子タバコの今・選び方のヒントとは?
嫌煙ブームだけではなく、配偶者の妊娠や家族の病気など、「タバコを減らすか・辞めるか」という局面に立たされる場面は数多くあります。
電子タバコが主流になりつつありますが、主流となっているIQOS/グロー/プルームテックの3機種も、健康被害が少ない反面で課題は残っています。
この記事では、タバコについての視野を広げるひとつのきっかけとして、知っておきたい情報を紹介したいと思います。
減煙・禁煙に成功する秘訣
結論から述べると、無理にタバコをやめようとするのは厳禁です。
別のもの(ギャンブル・飲酒)に依存するようになってしまい、生活や健康に不調をきたした…という人は少なくありません。
最初に、いま問題となっている紙巻きタバコの解説・タバコをやめることについて簡単に述べていきます。
紙巻きタバコの有害性・歴史
紙巻きタバコの起源は、ラテンアメリカと言われています。
今もタバコの銘柄に名前を残している通り、マヤ・インカ文明の人々がタバコの葉を紙で巻いたのが始まりでした。
それ以外の地域でもタバコの文化はあったのですが、葉巻・キセル・水タバコなどが主流で、いずれも工芸品としての価値があり・上流階級の嗜好品だったそうです。
これらは有害なタールや化学物質が限りなく低く、健康への害はほとんどないものでした。
18世紀頃から、戦争で資源が不足し・娯楽のなくなった下級兵士や農村の人々が、あまった資材を使って安上がりなタバコを作り始めます。
格安で大量生産できるこのタバコは爆発的に広がり、今や「タバコ」の代名詞になりました。
これが、一般に想像されている「紙巻きタバコ」…コンビニで販売されているタバコなのです。
タバコを大切に吸うことがコツ
これまで紹介してきた通り、近代までは「タバコは上品な嗜み」でした。
嫌煙ブームが到来した今、シガー(葉巻)や水タバコカフェなど、2,000〜3,000円で数時間楽しめるラグジュアリーな空間が密かにブームになっています。
電子タバコに精通し・楽しんでいる人も、これら他のタバコ文化や歴史に触れながら、有意義に喫煙タイムを過ごすことに腐心しています。
無理にやめようとするのではなく、喫煙のシーンや空間を少しでも贅沢にするのが、自然と減らす・やめるコツになります。
3大加熱式タバコの課題
「そろそろ自分も電子タバコにしよう」と思っている人にとっては、少し残念なお知らせになります。
ついに電子タバコ代表3機種の増税が決まったので、今後かかっていく家計への負担を考えてみます。
IQOS/グロー/プルームテックも増税
増税の実施時期は2018年10月と言われており、オリンピックに合わせるとのこと。
紙巻きタバコの増税案はすでに定まっており、1本あたり3円/一箱あたり60〜70円価格が上昇します。
これによって、銘柄によっては500円の大台に乗る紙巻きタバコも。
表題の3機種も増税案が定まっていますが、具体的な値段はまだ定まっていません。
しかし国の方針によると、2018年度には年間平均1,000〜2,000円の負担増、加えて翌年2019年からは消費税増税による煽りも受けることになります。
IQOS/グロー/プルームテックは「パイプタバコ」という規定がされており、紙巻きタバコに比べると、もともとの税負担は少ないものになります。
そのため、急激な増税ではなく「3〜4日でヒートスティック1箱の消費であれば、年間500〜800円の負担増で済むのではないか?」というのが、電子タバコマニアの目下の予想。
しかし、電子タバコを巡る問題はこれだけではなく、この解決のために急遽さらなる増税に踏み切られる可能性はまだまだあります。
マナーの問題も浮上中
SNSなどで最近問題になっているのは、「有害な副流煙を出さないからと、抵抗なく路上喫煙してしまう人」「レストランで、食事後のお皿など不適切な場所にヒートスティックを捨ててしまう人」こういった人々です。
もちろん多くのかたがマナーを守ってきたので、全面禁煙を目指していたお店も「電子タバコに限り喫煙可にしよう」という動きがありました。
しかし、一部のかたの無責任な行動で、喫煙できる場所も減り・喫煙者へのペナルティも高くなる動きがあります。
こうしたことを考えると、減煙・禁煙に向けた動き、あるいはタバコ独特の臭いや害のない種への切り替えが急がれます。
リキッド式電子タバコは本当にいいのか
さて、ここからは近年話題沸騰中の「リキッド式電子タバコ」についてお話をします。
これをもって減煙とする人も少なくないのですが、やはりメリット・デメリットがあります。
ハリウッドスターも好む「無害なタバコ」
リキッド式電子タバコ”VAPE”は、欧米諸国が火付け役でした。
最初期は発がん物質検出などの様々な問題が起きましたが、各国の厳格な薬事法により品質管理が徹底され、今では「最も安全なタバコ」と言えます。
そのスタイリッシュさから、ハリウッドスター・歌手が吸う場面も度々目撃されるようになり、女性を中心に”ウケのいいタバコ”として人気沸騰中。
タール・ニコチンレスのためタバコ独特の喉越しはなく、「ふかす」ように吸うのがVAPEの特色です。
燃焼物がないので不快な匂いがせず、残り香も上品なのが最大のメリット。
初期費用は3,000〜20,000円とまばらですが、低価格・高性能な機種が続々と登場しています。
VAPEのデメリット
ヘビースモーカー・クセの強い銘柄を愛煙しているかたへ言えることとして、「期待は厳禁」です。
情報不足のまま購入して、減煙に挫折する人は多くいます。
VAPEがどういったものか知るためにも、ショップ店員の意見やレビューなどをしっかりと確認するのが大切です。
また、メンテナンスについても、各種電子タバコのなかでは最も負担の大きいものになります。
機種によっては壊れやすいものもあるなかで、日本語の説明・各メーカーの保守が万全だとは言えません。
喫煙を減らしたい・紙巻きタバコによる健康被害が気になる…というかたは、紙巻きタバコとの併用・チェーンスモークはVAPEで行うように減煙していくのがおすすめです。
コンビニ販売のヒートスティックを吸える機種
実は、コンビニ販売の各加熱タバコ用ヒートスティックを使える機種が、いくつかあります。
純正品との違いはさまざまありますが、入手しやすく・自分好みの性能を追求できるのが最大のメリットでしょう。
いずれの機種についてもおすすめできるポイントとしては、純正品よりもメンテナンスが楽・もしくは不要という点です。
また、各タバコメーカー純正品本体の場合、バッテリーの寿命が来ると「修理または買い替え」の対応になるのがネック。
非純正品の場合は、バッテリー単体での販売もあるため、長期旅行の際に予備を持ち歩いたり・充電の持ちが悪くなったと感じたら気軽に交換したりすることも可能です。
「非純正品の電子タバコ本体だと、吸い心地や健康被害なども懸念されるのでは?」といった疑問が持ち上がりますが、全くそのようなことはありません。
加熱方式や吸い方は、純正品とまったく同じです。
YouTubeなどで盛んにレビューされているので、ご自身にあった一台を選んでみるのがおすすめです。
まとめ
電子タバコとひとくちに行っても、タバコメーカーが大々的に宣伝されているものだけではありません。
タバコ文化に精通した人によって、様々な種類の機種が提案されています。
減煙・禁煙のための電子タバコ選びのコツは、「無理にやめようとせず、喫煙を特別なものに変えていく」「電子タバコの情報を収集し、納得して購入する」これらにあると言えます。