BCAAを摂取して肝臓にかかる負担を軽減する事は可能?
肝臓は、有毒物を解毒する働きがあるので、重要な臓器です。
しかし、肝臓の調子が悪くなって『肝硬変』になってしまえば、体は深刻な状態に陥ってしまうので注意しなければいけません。
実は、肝硬変に陥った時に大きく関わってくるのが『BCAA』と『AAA』です。
BCAAを摂取する事によって、ある程度まで肝硬変の対策を講じる事ができますし、様々なメリットを得る事ができるので詳しく紹介しましょう。
BCAAを摂取する重要性
肝硬変になった時に、BCAAが大きく関わってきますが、肝硬変やBCAAなどについて分からない方は多いでしょう。
そこで、肝硬変を説明しながら、BCAAの特徴や重要性などを紹介するので、みていきましょう。
肝硬変の対策
肝硬変とは、慢性的な『肝炎』によって、肝臓全体に繊維化が進んで硬くなっていく症状を指します。
実際に、肝硬変になってしまえば、タンパク質が作れなくなったりアンモニアの処理ができなくなったりするので、体が深刻な状態に陥ってしまうので注意しなければいけません。
BCAA(血液中分岐鎖アミノ酸)とAAA(血液中芳香族アミノ酸)のバランスが崩れていけば、肝臓の状態が悪くなってしまいますが、肝硬変にかかった患者はBCAAが減少してAAAが増加しているケースが多いのです。
肝硬変になった場合には、BCAAが不足しやすいので、摂取しておく事が重要になります。
筋肉を修復
BCAAは、肝硬変の対策を講じる事ができる上に『筋肉を修復』するメリットもあります。
実際に、筋肉を修復しないで、筋肉量が減ってしまえば、消費カロリーが減ってしまいます。
なぜなら、筋肉は脂肪とは違って、カロリーを消費することができるからです。
カロリーの消費量が増えれば、極端な食事制限をしなくても、ダイエットする事ができるので、痩せやすい体質にする事が可能です。
今まで、何回もダイエットを成功できなかった場合には、筋力トレーニングしながら、BCAAの摂取をおすすめします。
肝臓を修復
BCAAを摂取したら、筋肉を修復できる事は、筋力トレーニングしている方たちの間では有名な話です。
ところが、BCAAは筋肉を修復するだけではなく『肝臓を修復』する事もできます。
肝臓の働きが悪くなっていけば、様々な症状が出るようになってしまって、健康面だけではなく美容面でもデメリットが出てしまうので注意しなければいけません。
そのような事を考えたら、健康や美容に気を付けたい方は、日頃からBCAAを摂取したほうが良いでしょう。
肝硬変の合併症
肝硬変になってしまえば、様々な合併症を引き起こす可能性があります。
そこで、様々な症状の中から、4つの合併症について紹介するので、それが分かれば肝硬変に注意しなくてはいけない事が分かると思うので詳しく紹介しましょう。
腹水・浮腫
肝硬変になったら『腹水・浮腫』を引き起こす可能性があります。
なぜ、肝硬変になったら腹水や浮腫を引き起こすのかと言えば、肝硬変になったら血液が肝臓に流入しづらくなって、血行不良に陥ってしまうからです。
さらに、血液の成分の割合が変化して、血液の成分が血管外まで染み出してしまって、様々な体の部分に水分がたまるようになって腹水になる場合もあれば浮腫になる場合もあるのです。
肝性脳症
肝臓は有害物質を解毒する働きがあるので、肝硬変になって肝臓の働きが悪くなれば、有害物質が脳にまで達してしまって『肝性脳症』を引き起こすケースがあります。
肝硬変になったら、全ての方が肝性脳症を引き起こす訳ではありませんが、発症する可能性は高くなってしまうので、注意しなければいけません。
もしも、肝性脳症を発症したら、意識障害や異常行動などの神経症状が現れてしまうので、早めのうちに対処したほうが良いでしょう。
重症に陥ってしまえば、BCAAを摂取しても対応しれきないので、病院で治療を受けたほうが良いです。
こむら返り
こむら返りは、夜中や早朝の時に、ふくらはぎに激痛が走ってしまいますが、時間が経過したら痛みが治ります。
そのため、多くの方たちが「しばらく我慢をすれば問題がない」と思ってしまいがちです。
確かに、1年間で、こむら返りが数回だけ起きるだけであれば、それほど問題ではありません。
ただし、肝硬変になった時にこむら返りは起こりやすいので、こむら返りが起きた時に「もしかしたら肝硬変かもしれない」と病気のサインと受け取る事ができたら、早めに対処する事ができます。
そのような事から、こむら返りが起きる回数が多くなった場合には、念のために病院で診てもらったほうが良いでしょう。
BCAAのメリット
BCAAは、筋肉を修復できる上に、肝臓にかかる負担を軽減できるので、いくつかメリットを得る事ができるので詳しく紹介します。
そのメリットを知れば、BCAAの利用価値の高さがよく分かるはずです。
筋肉を修復するタイミング
BCAAを摂取した場合には、タンパク質に比べて栄養を吸収するスピードが早くなっています。
なぜなら、タンパク質を摂取した場合には、胃や十二指腸で分解されて『ペプチド』になって、小腸で分解されて『アミノ酸(BCAA)』になっていくからです。
つまり、BCAAを接収したら、分解する手間を省く事ができるので、素早く栄養を摂取する事ができます。
実は、筋力トレーニングしてから30分の間は「ゴールデンタイム』と呼ばれていて、この間にアミノ酸を吸収できたら筋力アップしやすくなります。
そのため、筋力トレーニングした後は、タンパク質よりもBCAAを摂取したほうが、筋力アップしやすくなるのです。
肝臓にかかる負担を軽減
タンパク質を含んでいる食べ物は様々なものがあって、肉・卵・納豆などがあります。
しかし、肝臓は食べ物によって摂取した栄養をためこんだり分解したりするので、多くの食べ物を口に入れていったら、肝臓にある程度まで負担をかけます。
それに引き換え、BCAAであれば、胃にかかる負担を軽減できるので、BCAAは様々なメリットを得る事ができるのです。
筋力をアップするメリット
筋力トレーニングした後に、BCAAを摂取したら筋力アップした場合でも、様々なメリットを得る事ができるので、詳しく解説しましょう。
男性の場合
男性が筋力アップした場合のメリットは、異性から好感を抱いてもらるだけと思ってしまう方は多いかもしれません。
確かに筋力アップした男性を好む女性は多くいますが、それだけではなく、筋力アップする事によって、仕事の成果が上がる場合があるのです。
例えば、営業や接客業の場合であれば、筋力アップして、見た目がよくなれば相手から好感を抱いてもらえて、成績が上がる場合があります。
肉体労働の時でも、筋力アップしたほうが疲れづらくなるので、成果を上げる事ができます。
女性の場合
女性は、筋肉をあまりつけないで、脂肪だけを減らしたいと思うっかもしれません。
しかし、筋肉量を増やさなければ、消費カロリーを増やすために、毎日運動をしなくてはいけません。
今では、室内でランニングマシンやエアロバイクなどで運動をする事はできますが、運動時間を長くしなければ痩せる事は難しいです。
それに引き換え、筋力アップしたら、体を動かしていない状態の消費カロリーもアップさせる事ができます。
さらに、女性は男性ホルモンが少ないので、少し筋力トレーニングをしてもボディビルダーのような体にはならいので、それほど神経質になる必要はありません。
まとめ
肝硬変になった場合には、BCAAが減少していって、様々な症状が起きていくので、日頃からBCAAを摂取しておく事は重要です。
ただし、BCAAを摂取しても、抜本的に肝硬変を予防できる訳ではありません。
あくまでもBCAAを摂取する事は一時的な対処にしかならないので、日頃から健康に気を付けて肝硬変にならないように注意して下さい。
参考URL・参考文献・根拠など
http://www.kansikkan.jp/complications/
https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/liver-cirrhosis-nutritional-therapy/nutrition-and-prognosis/
http://www.med.osaka-cu.ac.jp/liver/m-db/pdf/20100701_03.pdf#search=%27BCAA+%E8%82%9D%E8%87%93%27
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http://www.kansikkan.jp/disease/12.html