ロボット掃除機が役に立たないと言う前にするべきこととは?
ロボット掃除機の利用者の大半はとても便利だ、購入して良かったという意見ですが、そうではない意見もあります。
ロボット掃除機を使ってみたけれど、期待外れだった、使いにくい、役に立たないという意見もあります。
しかし、それはロボット掃除機の特性を理解していなかったり、ロボット掃除機が活躍しにくい環境であったりする場合があります。
目次
ロボット掃除機だけでは部屋は綺麗にならない
自動で掃除をしてくれるロボット掃除機。
とっても便利です。
実際に購入して良かった、役に立っている、もう手放せない、ペットみたい、旦那よりも役に立つ、子どもよりもかわいげがあるという意見も多くあります。
一方で、期待外れだった、結局自分で掃除機をかけている、綺麗にならない、押し入れに仕舞いっぱなしになっているといった声も少なくありません。
ロボット掃除機を買ったけれど、役に立たなかったという人は、ロボット掃除機を使いこなせていなかった可能性が大きいです。
まず知っておくべきことは、ロボット掃除機は購入して家にあるだけでは部屋が綺麗にならないということです。
ロボット掃除機を購入してまずするべきことはスイッチを押すことではなく、ロボット掃除機の機能が最大限発揮できる環境を整えてあげることです。
ロボット掃除機の特性を理解する
ロボット掃除機を使いこなしたい人におすすめなのが、ロボット掃除機の特性を理解することです。
まず知るべきはロボット掃除機が万能ではないということです。
得意なことと苦手なことがあります。
万能ではないということを理解していれば、期待外れという感想を抱くことはありません。
ロボット掃除機は自分がいない間に部屋を完璧に綺麗にしてくれるロボットではなく、自分の代わりにちょっと掃除機をかけてくれるロボットという認識だとイライラしません。
ロボット掃除機の苦手なこと
ロボット掃除機には以下のようなことが苦手です。
●段差が苦手
階段など大きな段差が苦手です。
●大きなゴミが苦手
ブラシで掻きとって掃除をするので、ビー玉のようなツルツルしたものや、大き目のゴミを吸い込むことができません。
●細かすぎるゴミも苦手
きなこや薄力粉など細かすぎる粉塵ゴミも苦手です。
場合によっては撒き散らしてしまいます。
●黒いマットが苦手
黒いマットやカーベットをロボット掃除機は段差だと認識してしまい、その上にのって掃除をしなくなってしまいます。
●毛足の長いカーペットが苦手
毛足の長いカーペットのゴミを取り除くのも苦手です。
●ティッシュペーパーでパワーダウン
ティッシュペーパーが掃除ロボットのブラシに絡んでしまうとのブラシの能力を落としてしまい、掃除能力がパワーダウンしてしまいます。
●水分は掃除できない
ロボット掃除機はブラシで掻き込んでいるので水分は掃除することができません。
●狭いところが苦手
ロボット掃除機の本体が通り抜けることができなければ掃除ができません。
ロボット掃除機のための部屋づくり
ロボット掃除機が役に立たないと判断する前に、ロボット掃除機が活躍しやすくなる部屋作りをしてみるのがおすすめです。
ロボット掃除機が活躍しやすい部屋というのは、人間にとっても快適であることが多いです。
床に物を置かない
床に机や椅子などの大型家具以外は極力置かないようにしましょう。
カバンや洗濯物、ちょっとした荷物などをそのまま床に置きっぱなしにしておくとロボット掃除機の移動の妨げになってしまいます。
黒いマットは使わない
黒いマットは段差だとロボット掃除機が認識して掃除をしてくれないことがあるので、黒いマットは撤去するか、明るい色のものに変えましょう。
部屋の印象も明るくなるかもしれません。
家具はロボット掃除機が移動しやすいものを
机や椅子、ソファもロボット掃除機が移動しやすいものに代えるのもおすすめです。
机や椅子は脚が細いほうがロボット掃除機は通り抜けやすいです。
また、ソファはある程度床とソファの底にスペースがないとロボット掃除機が入っていくことができません。
ロボット掃除機が苦手なゴミはあらかじめ取り除いておく
ロボット掃除機には苦手なゴミがあります。
大きなゴミや粉塵ゴミ、こぼれた水などはあらかじめ自分で綺麗にしておくようにしましょう。
これを怠るとかえってゴミを周囲に撒き散らしてしまう可能性があります。
ロボット掃除機のための掃除は矛盾?
ロボット掃除機を活躍させるためには、あらかじめ整頓したり、ある程度掃除をしたりする必要があります。
ロボット掃除機のために掃除をするというのは矛盾のように感じたり、無駄だと思ったりしまいがちですが、慣れればそれほど面倒なことではありません。
ロボット掃除機は万能ではないと知っていれば、受け入れることができるはずです。
どんな高い能力を持っている機械であれ、人であれ、その能力を発揮させるためには環境を整えて上げなければならないのは同じことです。
部屋を整頓しておけば、スイッチを入れて外出すれば、どんなに疲れて帰ってきても綺麗に掃除された部屋に帰ってくることができます。
部屋を掃除しなければならないというプレッシャーから解放されます。
そして、環境さえ整えてあげればロボット掃除機は毎日、どんな時間であれ、健気に掃除をしてくれます。
ペットとの同居は場合によっては注意が必要なことも
ロボット掃除機はペットの抜け毛の掃除やダニの除去を得意としているので、ペットを飼っている家庭にはおすすめです。
しかし、犬や猫などを室内で放し飼いをしている場合には注意が必要です。
ペットのトイレがフラットであったり、低い段差であったりする場合は、ロボット掃除機が稼働しているときにペットがフンをするととても厄介なことになります。
ロボット掃除機にとってペットのフンは掃除するには大きすぎます。
しかし、掃除できないだけではありません。
ブラシで触れたフンが、部屋中に撒き散らされてしまいます。
ロボット掃除機が役に立たないどころではありません。
大惨事になってしまいます。
ロボット掃除機の賢い使い方として、留守中にロボット掃除機に掃除をしてもらうというのがありますが、ペットを室内で放し飼いしている場合についてはその限りではないことを知っておきましょう。
ロボット掃除機稼働前にはペットのトイレをチェックしたり、ペットをゲージなどで隔離しておいたりすると良いでしょう。
また、賢い犬や猫の場合は人間の目を盗んでロボット掃除機のスイッチを勝手に入れてしまう場合さえあります。
ゴミを取り出すときは注意が必要
ロボット掃除機を扱う上で最後にもう1つ注意が必要です。
ロボット掃除機が集めたゴミを取り出すときです。
ロボット掃除機の魅力の1つはお手入れが楽なことですが、定期的にため込んだゴミは人の手で出さなければなりません。
これは普通の掃除機と一緒です。
このとき、集めたゴミにもよりますが、かなり埃っぽくなります。
ベランダや玄関口でやるなどすると良いでしょう。
床の上でやるとロボット掃除機のお手入れの後でもう一度ロボット掃除機を稼働しなければならなくなります。
まとめ
ロボット掃除機は万能掃除機ではありません。
ロボット掃除機が役に立たないと思う前に、ロボット掃除機が活躍しやすい環境が整っているのかについて見直してみましょう。
ロボット掃除機を使うために部屋を綺麗にするというのは一見矛盾しているようですが、ロボット掃除機が使いやすい部屋は人間にとっても使いやすい部屋であるはずです。