ロボット掃除機初心者~ルンバ好きまで必見・ルンバ3機種の紹介
ロボット掃除機=ルンバというイメージが定着していますが、そのお値段の高さから「まだ1~2機種ほどしか試していない」「そもそもロボット掃除機を体験したことがない」という人も多いのではないでしょうか。
ここでは、他社製品とルンバの違いを述べた上で、現在出ているエントリー~ハイモデルの3機種それぞれの紹介をしていきます。
ルンバシリーズの他との違い
各メーカーがロボット掃除機を発売していますが、その中で「ルンバ」にしかない特長とは、なんでしょうか。
後述の各機種の説明中にも上げますが、指定したエリア内のみ掃除する機能を最初に搭載したのは、ルンバシリーズです。
そのほか、Wi-Fiによるお出かけ先からの制御・加えて監視カメラ機能まで付くのは、ルンバ独自の機能と言えるでしょう。
カメラ付きの最上位モデルでは、お部屋の監視機能も使用できるため、セキュリティ装置の設置の手間が省ける・気軽にペットの様子を観察する…などといったことも可能。
他メーカー、こと国内メーカーに劣る部分として挙げられるのは、保証期間の短さです。
基本的には「90日間無償保証+1年間の保証」とされていますが、90日~1年以内の外部損傷による故障の場合は、有償修理になります。
アタッチメントが非常に多いため、故障した箇所が取り外し可能であれば、部品取り寄せによる自力修理も可能。
しかし取り寄せにかかる時間が長いことで知られており、自分で修理しようというかたはほとんどいません。
従って、国内で購入する人の大半は、大型家電店独自の延長保証に入っているようです。
予算としてお考えいただきたいのは、ルンバ本体価格+延長保証料+消耗品代でしょう。
とくに消耗品については、他メーカー製のものでの代用・手作りができないため、都度純正品を取り寄せて使用する必要があります。
こうしたデメリットを踏まえても、ルンバの根強い支持は変わりません。
ここから先は、型番ごとの特長紹介・特に掃除性能を重点的に解説していきます。
ルンバ690
特徴
最も安い5万円台の型番"600″シリーズの最新機種。
掃除の際の移動AIは、その上位モデルの800番台と同一の「高応答プロセスiAdapt」を搭載しています。
そのAIのスゴイこと、部屋の中の物配置を毎分360回判定。
念入りに掃除をするため、同じ個所を5回通るように走行パターンを変えるというものです。
Wi-Fiによる制御機能が搭載されているのはこのモデルからで、スマホアプリから掃除の曜日・時間を決めることが出来ます。
ルンバシリーズのなかでも一番人気の機種。
掃除性能
フローリングの掃除能力は極めて高く・灰や粉末状の汚れもキレイに吸い上げます。
しかし、カーペット…とくに起毛性の高いものの上で走行させた場合、汚れの残留が目立つとのこと。
ブラシの性能については、これから紹介する上位2機種に搭載されているものよりも低い…との意見が多数。
ルンバでお掃除を完結したい方は、出費には目をつむって上位機種を購入したほうが無難でしょう。
フローリングの継ぎ目部分の掃除でお困りの方・マシンに頼り切らずご自身での掃除も平行して行いたいかたには、大変おすすめできる機種と言えます。
ルンバ890
特徴
ここから上の機種は、ブラシ性能に最新の技術を取り入れています。
この技術、公式には「AeroForceクリーニングシステム」と呼ばれています。
600番台以下では3段階のブラシで汚れを書きとるのですが、この項で説明するブラシには全く別のテクノロジーが使われています。
具体的に述べると、掃除口にはゴム製の吸引アタッチメントを搭載。
床にこれを密着させ真空状態を作りながらゴミをかき上げることで、一片の汚れも残さずにお掃除することが出来ます。
性能差で述べると、600番台の5倍もの違いがあるとの情報も。
もちろん、こちらもWi-Fiによるスマホからの管理が可能。
7万円と高価になりますが、十分期待できるミドルクラスモデルです。
掃除性能
掃除能力は、この機種からメーカーの本気が見られます。
家具の沢山置いてある部屋・カーペットの種類を問わず、細かい汚れ・ペットの毛などをキレイに集塵。
部屋の隅の汚れにも敏感に反応・キャッチしてくれます。
また、特徴的なのが静音性。
上位機種と比べてもはるかに静かな稼働音で、お子さまやペットを驚かせない・ご近所に配慮できるというメリットがあります。
下位機種から2万円アップとはなりますが、単純な掃除性能の向上には目を見張るものがあります。
ロボット掃除機をとりあえず試してみたいかたはもちろん、これ1台で掃除を完結させたい・集合住宅にお住まいで騒音が気になる…というかた、あらゆる層におすすめできるコスパのいい機種と言えます。
ルンバ980
最後に紹介するのが、ハイモデルとなる900番台の最新機種。
こちらにはどんなテクノロジーが使われているのでしょうか。
特徴
800番台と同等の「AeroForceクリーニングシステム」を搭載していますが、決定的な違いは移動性能です。
この機種にはカメラが付いており、AIが部屋のマッピング・ロボットの位置を特定しながら動くのが特徴。
マッピングした部屋を一周し終わった後は、特にゴミが残っている場所を記録してそこを重点的に通過するよう行動しはじめます。
このとき、下位2機種よりも効率よく動くため、省エネ効果もあり。
同じ広さの部屋を掃除すると、下位2機種の半分以下の時間で掃除終了となるのもポイントです。
問題は、ハイクラス故のお値段の高さ。
890からさらに倍近くのお値段となる、13万円~14万円となります。
ゆえに、厳しい目で批評されがちなのがこの機種の特長。
追記すると、搭載されているカメラによる外出先からの監視も可能。
セキュリティを気にされる方・ペットの様子を観察したいかたには、検討の余地があります。
掃除性能
実際に使ってみるとどうでしょうか。
評価が二分しており、特に890との比較が激しく論争されています。
この機種は省エネに重点を置いていて、汚れの激しい場所の動きも小さめ。
下位の機種では、ゴミの多い場所は5回走行するのですが…この機種では2回に留まります。
それゆえにゴミの取り残しが890よりも多く、非常に気になるとの声があります。
ただし移動性能はぴかイチで、家具の多い部屋でもスムーズに隅々まで駆動・速度もあり非常に効率的。
短時間でささっと掃除する分には、極めてよい商品と言えます。
問題となるのが、騒音。
下位2機種と比べると最も駆動音が大きく、集合住宅でのご使用は考えものです。
総合的にみると、ロボット掃除機についてある程度理解しているかた・戸建てにお住まいの方には、大変おすすめできる機種でしょう。
単純にゴミのかき取り性能だけが気になる方は、国内メーカーのロボット掃除機の性能がひっ迫し始めているので、無理にルンバの最上位機を選ぶこともなかろうかと考えられます。
コスパにも疑問点が残るものの、ルンバ好きにはたまらない一品。
まとめ
ペットを飼育されているかどうか・お部屋の家具設置状況によっても、マッチする機種は変わってきます。
初めてロボット掃除機を購入される際は、ルンバのエントリー~ミドルモデルのなかで考えてみるのが妥当ではないでしょうか。
ルンバに信頼を置いているかたは、これを機にハイモデルに手を出してみてもいいでしょう。
ぜひご参考までに。