楽に使える秘訣って何? お年寄りへのキャリーバッグのおすすめタイプは?
キャリーバッグと言うと、旅行用のもののイメージが強かったのですが、今では街中でも普通に見かけるようになりました。
特にお年寄りの方には、荷物を運べる上にステッキなどの支えの代わりにもなるので、大変にお役立ちのキャリーバッグです。
ではどのような品物が、お年寄りの普段使いにおすすめなのでしょうか、経験も含めてお話していきましょう。
目次
まずはバッグの自重をチェックしましょう
キャリーバッグはキャスター付きですから、段差のない場所では楽々荷物を運べます。
近頃ではバリアフリーが徹底してきましたので、街中の歩道などでも段差が解消されてきましたが、全てがと言うことではありません。
その段差を、例え2センチの段差でもキャスターが乗り越えられるかが問題になってきます。
残念ながらほとんどの普及型のキャリーバッグ、専門店ではなく手軽に手に入るものは段差に弱いものが多いのです。
となると勿論、段差の部分は持ち上げるなりして越えなくてはなりません。
入っている荷物の重さも問題ですが、キャリーバッグ自体の自重がここで問題になってきます。
しっかりしたものの場合どうしても自重は重くなりますので、普段の買い物程度の場合は出来るだけ、自重の軽いものを選びましょう。
サイズは少し小さめのものを
重さの問題は、サイズの問題でもあります。
何しろ自分の手で持たなくて済む便利なキャリーバッグですので、大きめのものを購入して使用した場合、まだ入るからとついついあれもこれもと買い込んでしまう危険性があります。
ふと気が付いたら重量がとんでもないことに、と言うことも無いとは言えません。
ご自分のイメージのサイズより、ちょっとだけ小さなサイズのものがおすすめです。
見た目より中身がたくさん入るキャリーバッグですので、その辺りも注意してサイズを選んでください。
後ろに引きずるタイプのものは避けた方が賢明です
キャリーバッグのタイプの一つ、キャスターが2輪のものは引きずって移動する形になります。
一時はこのタイプ合が主流でしたが、後方の歩行者への事故などもあるので、特にお年寄りにはこちらは残念ながらおすすめしかねます。
自分の後ろと言うのは、若い人でも不注意になるものです。
事故を起こす可能性のあるものは、避ける方が賢明ですね。
押して使うタイプのものは足にトラブルのある方にはおすすめです
4輪タイプのもので使い勝手の良いものは、一つは歩行器も兼ねている押す形のキャリーバッグです。
足元がおぼつかないと言う方には、こちらは支えとしてしっかりとサポートしてくれますので、安心して使用できるタイプです。
物によっては疲れた時に休めるように、座ることの出来るタイプもあります。
また段差にも対応した品も、専門店には用意されています。
お年寄りには強い味方になってくれるこのタイプのキャリーバッグですが、欠点も無いわけではありません。
まずこちらのタイプは専門店での販売が殆どです、お値段も含めて入手がいささか困難です。
もう一つは、この押すと言う行動がどうしても、前傾姿勢を作ってしまうと言うことです。
姿勢が前傾すれば骨盤も前傾しますので、内部筋肉の働きが制限されてしまい、結果足を上げて歩くための内部筋肉が弱ってしまうことがあるのです。
サポートで使用して姿勢を悪くすると言うことの無いように、ハンドル部分の高さの調節をくれぐれも慎重になさってのご使用をおすすめします。
4輪タイプで脇に寄せて使うタイプもおすすめです
旅行用によく使われる4輪タイプのもので、自分の脇に寄せて運ぶタイプのものです。
こちらなら背後の心配も無くて済みますし、ステッキ替わりのサポートもしてくれます。
ちょっと足に怪我をして、くらいの場合のサポートとしてこのタイプは有効です。
荷物も普段の買い物には充分な量が入りますし、気軽に使用できるキャリーバッグです。
ただこちらにも欠点が無いわけではありません。
段差に弱いと言う問題と、引きずる2輪のタイプに比べて自重が重いと言う問題です。
段差の多い場所での移動には、少々辛いものがありますので注意です。
またこちらも、持ち手の高さを上手く調節しないと、片側だけに身体がかしいでしまいますので、高さ調節にはご注意ください。
荷物の詰め方のご注意を少し
買い物をしてそのままポイっと荷物を詰め込んだら、途中で段差を越えたり道を曲がった時にキャリーバッグが倒れてしまった。
そんな経験はどんな世代の人でもありますが、お年寄りの場合は倒れてしまったバッグを戻すのも、いささか大変なことです。
実際こういった荷物の詰め方は、実は皆さん充分にご存知のはずですが、普段の生活上となるとついつい忘れがちになってしまうのです。
重い物は下の方に安定良く詰めて、その上に重量の中くらいのもの軽いものと順番に詰めていきましょう。
割れ物などは一番上に置くのは仕方ないとしても、それ以外のものはこういった順番で詰めていけば、買い物の帰り道にキャリーバッグを倒してしまった、などと言うことも無くなるはずです。
ちょっと手間と時間はかかりますが、安全のためにしっかりと詰めておきましょう。
購入前にこれだけはもう一度ご注意を
前述もしましたが、段差の問題はかなり大きいです。
こういったバッグを運んだり、また怪我をしたことが無い場合と言うのは、ほとんど気が付かなかった段差の多さに驚かれると思います。
私の場合はまず旅行用のケースの運搬で、段差に泣かされました。
次に自分の怪我で足下が危なかった時に、段差を乗り越えるのに大変に苦労して、家の周りの段差の多さに初めて気が付いたと言う経験があります。
ご自分の家の周りや、普段何気なく歩いている道、キャリーバッグ購入前にちょっと注意して見てみましょう。
それによって、キャリーバッグのタイプもお考えになっては如何でしょう。
キャリーバッグの主目的はどちら?
キャリーバッグの購入の際に、こちらを使用する主目的をまずはっきりさせておきましょう。
単純に荷物を運ぶのを楽にしたいからなのか、それとも歩行補助も兼ねるのか、歩行補助が主目的なのかをしっかりと把握してください。
いずれにせよ、お年寄りの場合は特に、この段差を乗り越えられると言う機能を持ったキャリーバッグが、買い物メインの目的にも歩行補助の目的にも、一番のおすすめであると申し上げたいです。
加えて運搬目的ではその重さを、補助目的では足の不自由さを補って段差を乗り越えられるような機能が、必須だと言うことなのです。
勿論複数のキャリーバッグを、目的によって使い分けると言うのも一つの手段ですので、そちらも考慮に入れることも出来ますね。
勿論デザインや色も大切です
機能第一のキャリーバッグになってしまっては、ちょっと寂しいものがあります。
やはり色やデザインも充分に、購入前に考慮しておきましょう。
明るい色合いのキャリーバッグや、ちょっと華やかな柄の付いたもの、落ち着いた色合いとシンプルなデザインのものなど、使うのが楽しくなるようなキャリーバッグを選んでください。
お出かけも買い物も、きっと楽しくなることでしょう。
まとめ
大変に便利で使い勝手のいいキャリーバッグですが、使う前にちょっとだけ上記のチェックをなさってみてください。
歩行補助にも荷物運搬にも使用できる優れもののバッグですので、お役立ちであることは間違いありません。
毎日の買い物やちょっとしたお出かけ、散歩にもパートナーになってくれるキャリーバッグです。
ちょっとだけ時間をかけて、ご自分だけのマイバッグを選んでください。