海外旅行に連れていくスーツケース
日常を離れて旅に出るのは、とてもわくわくするものです。
特に海外旅行となると、非日常感もさらに増し、旅行までの時間さえ楽しく感じます。
しかしそれと同時に、海外だからこそ、旅の準備が億劫に感じてしまうこともあります。
何を持っていき、何を省くか。
現地でどれだけ荷物が増えるか。
それに合わせたカバンは、どう選べばいいのか。
旅行の最初に頭を悩ませてしまうのが、カバン選びではないでしょうか。
目的地、日数によって若干の差はありますが、やはりおすすめはスーツケースです。
海外旅行のためにスーツケースを選ぶなら、どんなことに気をつければいいのでしょうか。
目次
スーツケースにはどんなものがあるのでしょう
スーツケースは素材や構造によって大きく2つに分かれます。
(ソフトケース)名の通り柔らかいスーツケースです。
布製のため軽量で、荷物を詰め込みやすいのが特徴です。
比較的安価に購入することができます。
(ハードケース)外側が固い樹脂で覆われており、固い金属のフレームが使用されています。
セキュリティという面ではかなり優秀です。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、旅行日数や目的によって使い分けるのがいいでしょう。
しかし、海外旅行なら、余程旅慣れている人以外はハードケースの方にメリットを感じるかもしれません。
海外旅行のスーツケースを選ぶポイント
ひと口に海外旅行といっても、季節、目的地、日数で準備する荷物は全くことなります。
完全なパッケージツアーなのか、個人で自由に歩き回るのか…。
スーツケースを決める際にはじっくり自分の旅程を確認しましょう。
一般的には一人分の渡航で、一日10リットルが必要と言われています。
つまり、1週間の渡航なら70リットル必要になってくるわけです。
大きなモデルでも100リットルくらいが最大ですので、長期旅行の方は必然的にこれ位の容量を買う必要があります。
逆に、短期旅行なのに大は小を兼ねる、とばかりに最大容量クラスを購入するのは間違いです。
大きな容量があれば余分なものまで持って行ってしまいますし、いらないものを購入する羽目になるかもしれません。
そうでなくとも旅の荷物は必要最小限が好ましいです。
旅行の期間に適したスーツケースを購入するのがおすすめです。
海外では破損が怖い?
国内旅行以上に、海外旅行におけるスーツケース選びで重視しなければならないのは頑丈さです。
国内でスーツケースが破損してしまっても、代替を購入し、壊れたものをホテルやコンビニから送るなど、自分である程度の対処はできます。
しかし、海外ではそう簡単にいきません。
例え現地の言葉がぺらぺらであったとしても、その対処にかかることで旅行行程が台無しになってしまいます。
例えば、飛行機に預けた荷物が破損した場合も、その修理や保証を巡って、交渉しなければならないのです。
これは旅行に来た身としてはかなりのストレスになります。
また、どうにもならず壊れたスーツケースを持ち歩かなければならなくなれば、それもかなりの負担になります。
壊れたスーツケースを持って限られた時間の中で行動するのは想像以上に大変なことです。
手荒な扱いにも負けないスーツケースを選びましょう。
キャスターも大切
スーツケースの部品で一番壊れやすいのは、キャスターです。
特に外国の舗装されていない道路を歩くなら、気を付けなければいけません。
このキャスターには2輪と4輪がありますが、それぞれどんな特徴があるのでしょうか。
(2輪)伸縮ハンドルを伸ばして、傾けて歩きます。
歩くときに引っ張りやすく、あちこちに車輪が向いたりしません。
石畳など段差に強いです。
(4輪)2輪と比べると抜群の安定感を誇ります。
腕にかかる負担は少ないです。
平らな場所では小回りが利き、動きやすいです。
キャスターが壊れると、スーツケースはただの大きな箱になってしまいます。
海外でそうなると致命的ともいえますので、キャスターの耐久性についてはしっかり確認しましょう。
4輪は傾ければ2輪としても使えるので、どちらかを選ぶなら4輪の方が汎用性があるかもしれません。
TSAロックがついたものを選ぶ
アメリカ同時多発テロ以降、空港でのチェックはかなり厳しくなりました。
荷物を預けてしまうと、持ち主のいないところで検査が行われる場合、かかっている鍵は壊されてしまいます。
鍵をかけずに預ければいいのですが、それも不安があります。
そこで有益なのがTSAロックです。
TSAロックとはアメリカ運輸保安局が認めた鍵です。
これならば検査の際もTSA職員が、特殊なツールを使って壊さずにスーツケースを開けてくれるので、鍵をかけたまま預けることが出来ます。
これから購入するなら、このTSAロックのことも念頭に置いておくのがおすすめです。
海外旅行用スーツケースの人気ブランドは?
国内外スーツケースのブランドはたくさんありますが、中でもおしゃれな若者を中心に人気があるブランドといえば、リモワとグローブトロッターです。
空港でもこのスーツケースを持つ芸能人が多く目撃されています。
スーツケース自体がステイタスシンボルの役割を果たしているのです。
外見のおしゃれさが受けていますが、実は品質もかなり高いので、海外旅行にはもってこいです。
タイプの全く違う2つのブランドですが、それぞれどんな特徴があるのでしょうか。
スーツケースの王道リモワ
リモワといえば、アルミのスーツケースを生み出したブランドです。
シルバーのアルミフォルムが近未来的なデザインで目を引きます。
また、ポリカーボネートをスーツケースに使用したのも、リモワが最初です。
常に革新的な試みをし、世界最高品質のスーツケースとして世界中の旅行者に愛されています。
価格はやや高めで、リモワの定番スーツケースと言われる「トパーズ」は、10万円を超えます。
しかし、その品質と信頼性は抜群で、コストパフォーマンスやそのステイタスを考えると、決して高すぎる値段ではありません。
老舗のブランド力、グローブトロッター
グローブトロッターはイギリスの老舗トラベルケースメーカーです。
100年を超える伝統を持ち、現在も手作りの生産を続けています。
そのため生産数に限りはありますが、職人の技術と時代を超えたデザインは、現在でも根強い人気があります。
レトロな外見がおしゃれで、クラシックなものを好む人はこのグローブトロッターの魅力にはまってしまうでしょう。
クラシックではあるけれども、品質は抜群で、ヴァルカン・ファイバーと呼ばれる、紙を何層にも重ねた特殊素材を使用しています。
紙といってもその堅牢さは抜群で、象がのっても壊れない、という実験にも成功しました。
一番人気の「サファリ」で20万円弱と、リモワのシリーズよりさらに高価です。
少数生産なので、仕方ないのかもしれません。
その魅力はまさに一生ものと言えます。
オリジナルスーツケースを作ろう
飛行機を降りた後、ターンテーブルに行くと、同じようなスーツケースが回っていて戸惑ったことはありませんか。
これを避けるためにも、まず絶対に行うべきなのはネームタグをつけることです。
さらにスーツケースベルトも必要です。
最近では好みに合わせて選べるよう、多種多様なネームタグやスーツケースベルトが販売されています。
なるべく目立ってわかりやすいものを選ぶようにしましょう。
もっとオリジナルなものにカスタマイズしたいなら、スーツケースペイントもおすすめです。
百貨店では特定のメーカーを購入すれば、好みのペイントを施してくれるイベントが定期的に行われています。
これを利用して、他の人とは全く違った自分だけのスーツケースを作ってみてはいかがでしょうか。
スーツケースに対する愛情も深くなり、旅がより楽しくなるかもしれません。
まとめ
海外旅行に行くと決まったら、最初に用意しなければならないものはスーツケースです。
旅を最高のものにするためにも、どんなものを選ぶのかは大切なポイントです。
人気ブランドのものは根も張りますが、大切に使えば一生ものとなり得ます。
これからの旅にずっとつれていけるような最高のスーツケースを探し出し、たくさんの思い出を詰め込んでみてはいかがでしょうか。