登山用のバックパックはどう選ぶ?最適なものを見つけるための5つのポイント
登山のためのバックパック選びは、とても重要です。
一口にバックパックといっても、その種類はかなり多いので、何となく決めてしまうと、失敗することがあります。
合わないものを選んだ場合、肩に負担をかけたり、安定しなかったり、いろいろとデメリットが発生してしまうのです。
それを避けるためには、選び方のポイントをしっかり押さえておくようにしましょう。
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日程に合わせる
最適なバックパックを選ぶときは、まず日程を確認しておくことをおすすめします。
なぜなら、登山の日程がどうなっているかで、適切なバックパックの条件が変わってくるからです。
例えば、5泊くらいするような長い登山では、できるだけ大容量のバックパックが必要になってきます。
そんなときに小さいものを使っていたのでは、あまりに不便です。
テントを張って何泊もするようなときは、荷物の量も多くなるので、60~70Lの大型のものを選んでおきましょう。
逆に、登山初心者の人が日帰りをするときは、それほど大容量である必要はありません。
小さいバックパックでも十分に事足りるので、容量を気にせず選んでも、失敗することは少ないのです。
このように、登山の日程を考えてみると、どれくらいの容量があればベストなのかわかるので、選ぶときはぜひチェックしておきましょう。
初めてなら30Lがおすすめ
初心者が日帰りや1泊で登山をするなら、大容量にこだわらなくても困ることはありませんが、初めて選ぶときは、かなり迷ってしまうこともあります。
小さいものでもよいとはいえ、それまで登山の経験がない場合は、実際にどうなるかわからないので、「一番小さいものはさすがに不便なのでは?」といった不安を感じてしまうのです。
そんなときは、30Lくらいを目安に選んでみてください。
30Lなら、1泊の短い登山には最適な容量になります。
また、日帰りで泊まらずに帰ってくるとしても、大きすぎて困るようなことはありません。
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目的に合わせる
バックパックを購入するときは、目的をしっかり考えて、それに合わせたものを選ぶことが大切です。
登山といっても、普通に登山道を歩く場合もあれば、クライミングをしたり、冬山でバックカントリーを楽しむ場合もあり、その目的は人によって異なります。
そして、目的が違えば、必要になるバックパックの条件にも違いが出てくるものです。
例えば、初心者がゆったりとした登山を楽しむときは、ポケットが多くついたバックパックが役立ちます。
行動食などを入れておけば、いつでもすぐに取り出すことができるので、一般的な縦走を行う際には、なにかと便利なのです。
しかし、クライミングなどのハードな登山の場合は、何かに引っかかったり、中のものを落としてしまったりするので、ポケットが多いものは逆に不便です。
その場合に適しているのは、なるべくシンプルなデザインのバックパックになります。
このように、目的によって合うものと合わないものが出てくるので、失敗しないように、よく考えて選ぶようにしましょう。
初めてなら縦走用
登山初心者が選ぶなら、縦走用のバックパックををおすすめします。
いきなりハードルの高い登山に挑戦するなら話は別ですが、そうでない場合は、とりあえず普通に登山道で使えるものがあれば十分です。
縦走用は、初心者でも使いやすいように設計されており、種類も豊富にあります。
容量のバリエーションも多く、日程に合ったバックパックを見つけやすくなっているので、初めてでも失敗は少ないのです。
自分にフィットするか
バックパックを選ぶときは、日程や目的を考えて適切なものを見極めることが大切ですが、その商品が自分の体にフィットすることも、見落としてはいけないポイントになります。
どんなに便利なバックパックでも、体に合わないものでは、肩や背中に余計な負担がかかってしまうのです。
そのようなストレスがあると、登山を楽しむことができません。
楽に体を動かすためにも、フィット感は必ず確かめるようにしましょう。
隙間に注意
バックパックのフィット感を確かめるときは、背負ったときの隙間の有無をチェックしましょう。
背負ったときに無駄な隙間ができるようなものは、自分の体に合っていないことになるので、たとえ日程や目的に合致したものでも、使うべきではありません。
合わないものを使っていると、背中が変に擦れたり、肩に強く食い込んだりすることがあるので、痛みを感じてしまう可能性があります。
そうしたデメリットがなく、楽に背負っていられるバックパックは、隙間がほとんどできないものです。
肩部分のショルダーハーネスと、背面部分のバックパネルが、しっかりと自分の体に密着していれば、体に負担をかけることはありません。
ヒップベルトの長さ
自分の体に合ったバックパックを見極めるときは、ヒップベルトの長さが適切かどうか確かめることも大切です。
バックパックは、肩のショルダーハーネスと、腰のヒップベルトによってしっかり固定されるものですが、もしヒップベルトが合っていなければ、頼りになるのはショルダーハーネスだけになってしまいます。
すると、肩にばかり荷重が集中してしまい、痛い思いをしながら歩くことになってしまうのです。
そんなことにならないように、ヒップベルトは必ず確認しておいてください。
長すぎて隙間ができるものはもちろん、短くてきちんと締まらないものもNGになります。
ぴったりフィットするものを選んで、余計なストレスを軽減できるようにしましょう。
バランスがとれるか
バックパックは、背負ったときのバランスにも注意が必要です。
変に後ろへ傾いてしまうものだと、荷物の重さに体が引っ張られてしまうので、快適に使うことができません。
それを避けるためには、ヒップベルトだけでも安定することを確かめてください。
きちんとバランスがとれるものであれば、ショルダーハーネスが多少緩んだとしても、大きく傾いたりはしないものです。
それなら、後ろに引っ張られるような感覚はなくなり、肩への負担も軽減することができます。
バランスがよいものは、あまり厚さがなく、全体的に縦長になっているものが多いので、デザインにも注目して選んでみてください。
耐久性と重量
バックパックは、自分の体に合った商品であっても、耐久性と重量によっては、あまり便利に使えなくなることがあります。
例えば、冬の山だと、氷などで擦れて破れる可能性があるので、生地の薄いバックパックは向いていません。
生地が薄いと軽くて快適ではありますが、多少重くなったとしても、厚いものを選んだ方がよい場合もあるのです。
また、夏の山に登るときは、あまり厚さにこだわらず、軽くて通気性のよいものが適しています。
暑い中で重いものを背負うことになれば、体力を無駄に消費することになってしまい、登山を十分に楽しめません。
生地が薄くてメッシュになったものなら、暑い夏の山でも快適に使うことができるのです。
このように、バックパックは、使い方に合わせた耐久性と重量が必要になります。
不適切なものを選んであとから後悔しないように、よく考えて選ぶようにしましょう。
まとめ
バックパックにはさまざまな種類があるので、適当なものを選んでしまうと、実際に使うときに困ってしまうことがあります。
肩の痛みや不便さを感じないようにするためには、ここで紹介した選び方のポイントを参考にして、慎重に検討していきましょう。
自分にとってベストなバックパックを見つけることができれば、登山はもっと楽しいものになります。