登山用バックパックの荷物はどう詰めるは?パッキングのための6つのポイント
バックパックは、登山でとても役立つアイテムのひとつですが、荷物の詰め方には注意しなければなりません。
適当に詰め込んだりしていると、背負いづらくなったり、疲れやすくなったりするため、登山を楽しめなくなってしまうのです。
登山用のバックパックに荷物を詰めるなら、しっかりコツを押さえておくようにしましょう。
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よく使うものは上に
登山用バックパックのパッキングでは、荷物を入れる順番を考えることが大切です。
順番を適当に考え、ただやみくもに詰め込んでしまった場合は、あとから困ることになってしまいます。
例えば、シュラフを最後まで残しておき、一番上に入れてしまうと、他の荷物を取り出したいとき、かなり邪魔になってしまうものです。
いったんシュラフをどける必要があるので、どうしても手間がかかります。
シュラフは寝るときに使うものであり、歩いている最中に必要になることはないので、一番上に入れるのは避けるべきです。
それよりも、雨具や防寒着など、途中で使いたくなる可能性が高そうなものを優先してください。
よく使いそうなものを上の方に入れておくと、奥の方を探らなくても、簡単に取り出すことができます。
余計なストレスを軽減するためにも、入れる順番は必ず考慮しておきましょう。
雨蓋にも注目
よく使うものを入れておくなら、雨蓋も要チェックです。
雨蓋は、バックパックの一番上に位置する部分なので、最も取り出しやすい場所になります。
主な役割としては、名前のとおり雨を防ぐものになりますが、ポケットがついているので、利用しない手はありません。
休憩中に食べる行動食や、暗くなったときに使うヘッドランプなど、すぐに取り出せると便利なものを入れておくことで、より快適に登山をすることができます。
転んだときに使うファーストエイドキットなども、雨蓋に入れておくのがおすすめです。
使用頻度の低いものを先に
よく使うものは上に入れておくべきですが、シュラフや着替えなど、頻繁に使わないものは、先に下の方へ入れてしまいましょう。
使わないものが上部に集中していても邪魔なだけであり、いちいち面倒な思いをしなければなりません。
それを避けるためには、先に底の方へ入れて片付けるようにしましょう。
ちなみに、シュラフを入れるときは、畳むことに集中せず、とにかく詰め込んでしまうのがおすすめです。
雑な方法のようですが、シュラフをきれいに畳んで袋に入れるのは、かなり難易度が高い作業なので、無駄に時間をとられる可能性があります。
また、苦労した割には、すぐに崩れてしまうことも多いので、畳んで入れることにこだわりすぎるのはよくありません。
多少崩れていても構わないので、底の方にどんどん押し込んでしまいましょう。
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重いものは真ん中に
登山用バックパックのパッキングでは、荷物の重量を考えることも、大切なポイントのひとつになります。
重いものをどこに入れるかによって、背負ったときのバランスが変わってくるのです。
とはいえ、重いものの入れ方はさまざまであり、人によって方法が違います。
上の方に寄せておいた方が楽な人もいれば、下の方が背負いやすいと感じる人もいます。
しかし、さまざまな登山に対応するためには、上でも下でもなく、真ん中に配置するのがおすすめです。
腰よりも高く、肩よりも低い真ん中あたりに、食料や水などの重いものを集中させるようにしましょう。
その位置だと体幹に近くなるため、どんな状況であっても、バランスがとりやすくなるのです。
背負ったときのバランスが悪いと、疲れたときに辛くなるので、適当に入れるようなことはしないでください。
急な場所に注意
重いものを入れるときに最もおすすめなのは真ん中ですが、上や下でもメリットはあります。
肩甲骨より上に重さを集中させる方法でも、しっかりと体幹を貫くことになるため、簡単にバランスを崩すことはありません。
また、下に集中させる方法も、重心がぐっと下がることで、転倒を防ぐことができるのです。
ただし、急な登山道を歩くなら、上や下に寄せる方法は、あまりおすすめできません。
体を傾けなければならないような場所は、上に重心があると、どうしてもバランスが崩れやすくなります。
そのため、クライミングが必要になるような険しい場所には向いていません。
また、重心が下にある状態で急な場所を上ると、わき腹に負担がかかり、痛くなることがあります。
常に上か下に寄せている人もいますが、あまりフラフラしたり、体に負担がかかったりするときは、なるべく真ん中に入れるようにしましょう。
左右を均等に
登山用バックパックに重い荷物を詰めるときは、ただ真ん中に入れるだけでなく、左右対称にすることを忘れないでください。
いくら真ん中に入れたとしても、左右のどちらかに偏っていたりすると、どうしてもバランスが悪くなってしまいます。
バックパックに振り回されるようでは、無駄に疲労が蓄積されてしまい、登山をしっかり楽しむことができません。
確実にバランスをとるためには、真ん中に配置したあと、左右の微調整を必ず行うようにしましょう。
偏りをなくして、きれいに詰めることができれば、荷物に引っ張られてよろめくようなことはなくなります。
柔らかいものは外側へ
バックパックに入れる荷物の中でも、レインウェアやグランドシートなどの柔らかいものは、なるべく外側になるように配置してください。
柔らかいものは軽いので、内側に入れておくと、バランスが取れなくなります。
例えば、柔らかいレインウェアを内側に入れ、その代わりに硬くて重いものを外側へ追いやってしまった場合、後ろの方へ重心が偏ることになります。
そうした失敗を避けるためには、「柔らかいものは外側へ」というポイントを、常に頭に入れておくようにしましょう。
デッドスペースを使う
デッドスペースとは、使われていない空間のことです。
バックパックの中にある無駄な空間を利用すれば、荷物をよりコンパクトにまとめることができます。
例えば、空のクッカーは、ただ入れておいても中の空間が無駄になってしまうものです。
その空いたスペースを放置せず、ガスカートリッジや小物などを入れるようにしましょう。
食器やカップの中のスペースも、積極的に使ってください。
そのようにして、隙間を埋めるような詰め方をすれば、かさばる荷物を小さくすることができるのです。
防水対策をする
登山に限らず、アウトドアでは、急に雨が降ってくることを想定しておく必要があります。
バックパックのパッキングでも、防水の対策はきちんと行うようにしましょう。
おすすめの方法は、荷物を防水性のスタッフバッグに入れることです。
それなら、雨で濡れたとしても、中の荷物にまで被害が及ぶことはありません。
小物なら、ジップロックのような密閉できる袋に入れておくのも、有効な方法になります。
また、シュラフはビニール袋で包むようにしましょう。
ビニール袋に入れてギュッと圧縮すれば、防水対策だけでなく、スペースの節約をすることもできます。
まとめ
バックパックのパッキングは、登山をするときには、とても重要なことです。
必要なものがすぐに取り出せなかったり、背負ったときのバランスが悪かったりすると、不便で使いづらく、余計なストレスをため込んでしまう可能性があります。
それを避けるためには、ここで紹介したコツをしっかりチェックしておいてください。
うまくパッキングできれば、登山を思う存分楽しむことができます。