家庭用高圧洗浄機ってどういった住居形態でも使い勝手は同じ?
1台あるとお掃除に便利な、家庭用高圧洗浄機です。
こびりついた汚れを、水圧を利用して楽々と落としてくれる機械ですので、ついつい汚れの溜まってしまう場所の洗浄に力を発揮してくれます。
しかしどのような家にも、どのような状況にも適していると言うのは、いささか早合点かもしれません。
使用感や状況は、一戸建てと集合住宅ではどのように差が出てくるものでしょうか。
大きく分けて集合住宅と一戸建てどちらに軍配が?
家の外壁などに使用すると、威力を発してくれる家庭用高圧洗浄機です。
人力で掃除するには、ちょっと広すぎる状況で使用するのには大変に適していると言っていいでしょう。
では家の種類に関しては、どんなものでしょうか。
集合住宅で使用の場合
集合住宅で最も汚れが溜まってしまうのが、ベランダでしょう。
日頃綺麗にしているつもりでも、風の強い日に雨の日が続いたりすると、あっという間に茶色くなってしまいます。
しかも、床の素材にもよりますが、このこびりついた茶色い土汚れが、ちょっと放っておくとデッキブラシでは取れないくらいこびりついてしまうのです。
こういったケースには、家庭用高圧洗浄機が大活躍してくれます。
少々のこびりつき位では、この水圧には勝つことが出来ません。
サクッと綺麗に落としてくれますので、ストレスも感じないで済むことになります。
ただ集合住宅の場合、このベランダ以外で使用できる場所と言うのが殆どありません。
外廊下は共有スペースですので、管理会社による掃除が入ります。
外壁には勿論手が届きませんし、これも共有スペース管理会社の管轄です。
そしてベランダも、水はけの状態を確認しておかないと、水漏れと言う問題も出てきます。
集合住宅での家庭用高圧洗浄機の使用できる場所と言うのは、意外と少ないと言う事です。
一戸建て住宅で使用の場合
一戸建て住宅の場合は、本当に使い出があります。
外壁や塀など、人力ではいささか辛い範囲や場所でも、サクッと綺麗に洗ってくれますので大した労力も使わずに掃除が出来ることになります。
特に一戸建て住宅の場合は、外壁などを綺麗にすることで次の塗り替えの時期を、多少伸ばすことも可能になります。
汚れによる劣化を防いで、その分の補修を減らすことも出来ないではありません。
大規模な修繕は勿論、何年かに一度は必須ですが、それを軽減できるのはやはり汚れを減らしていってこそでしょう。
ただこの水圧には、注意してください。
水圧が高い高圧洗浄機の方が、勿論洗浄の力も大きいわけですが、その分家の壁などにも圧がかかります。
築年数が長い家や、完全に外壁まで木で出来ている木造住宅などへの使用は、いささか注意が必要です。
圧のかかり過ぎで劣化した壁などにひびが入っては、主客転倒と言う事にもなりかねません。
特に高水圧の家庭用高圧洗浄機の使用には、注意が必要と言う事ですね。
また家の敷地内はともかく、外の塀の掃除には水の飛び跳ねにも注意しましょう。
通行人も車も通る道の場合、また隣家などへの水のかかり具合も、しっかりと把握してから使用したいものですね。
車の洗浄に関しては?
家庭用の高圧洗浄機と言えば、車の洗浄と答えが返ってくるほどに、愛車の手入れには欠かせない道具になってきました。
しかしこれも、一戸建てと集合住宅ではいささか勝手が違ってきます。
集合住宅での車の洗浄
集合住宅の場合大別すると、敷地内に駐車場がある場合と、近隣の駐車場を借りる場合に分けられます。
どちらの場合も、水に関しては自由に使えないと言うのが事実です。
一般の駐車場には勿論水道などひかれていませんし、敷地内の駐車場にも個人が使える水道は無いのが普通です。
敷地内の駐車場の場合、集合住宅の掃除に使用する水道はありますが、個人の使用が認められていないのが普通です。
自分の部屋からバケツなどに水を汲んで、車の掃除をすることになるのが集合住宅での普通のやり方ですので、家庭用高圧洗浄機の出番はまずありません。
車の洗浄に関しては、どうやら高圧洗浄機は集合住宅では使用不可と見ていいでしょう。
残念ではありますが、集合住宅での車の洗浄は人力でと言う事になります。
一戸建て住宅での車の洗浄
自宅に駐車場の無い一戸建ての場合は、やはり近隣の駐車場を借りることになりますので、上記のように高圧洗浄機の使用は不可と見てください。
しかし自宅の敷地内に駐車場のある場合は、胸を張って使用することが出来ます。
大体設計上、庭先などの敷地内に一か所、水道が設置されているので水を引くにも面倒はありません。
汚れてしまった車を、手軽に楽々と洗えることになります。
水道の使用量も、ホースでの水洗いより少なくて済みますので、節水的にもおすすめですね。
ただこちらも、庭などに充分のスペースがあれば問題ありませんが、駐車のスペースギリギリだったりした場合には、心配りが必要です。
水が飛び跳ねて道に達することもありますし、その場合通行人の通行の障害になることも無いとは言えません。
また駐車スペースで洗うのが狭いので道で、と言うようなことは出来るだけ避けたほうが無難です。
どうしてもと言う時には、近隣の方々へ断りを入れておくといいでしょうね。
比べてみた結果として大雑把に意見を述べると
こうして比べてみた結果として、集合住宅での家庭用高圧洗浄機の使用は、あまりおすすめ出来ないと言っていいかもしれません。
少なくとも、常備するほどではないと言う感じでしょうか。
一戸建てと違って、管理会社が外の共有スペースの掃除など請け負ってくれていますので、必要がない箇所が多いわけです。
どうしてもと言う場合は、レンタルなど考慮に入れてはいかがでしょう。
家庭用の高圧洗浄機が最も活躍するのは、その外回りですので自然集合住宅では活躍の場が殆ど無い、と言う事になります。
それに比べると自然、一戸建てでの高圧洗浄機の出番は多くなります。
車を持っている人は勿論、持っていない人でも、家の外壁に塀また庭木についた苔の洗浄など、さまざまに使用が可能です。
端的に言うなら、集合住宅の場合は餅は餅屋に任せ、一戸建ての場合はDIYを目指すと言う事ですね。
家庭用高圧洗浄機の常備は、一戸建て住宅におすすめと結論したいところです。
そして水はけに関してもどちらの住居でも前持って注意を
集合住宅は特にですが、一戸建ての場合も水はけには注意しましょう。
普通に水を使って洗うよりは、特に車の場合など水量は少なく済みますが、それでもかなりの量が流れていきます。
集合住宅のベランダの水はけの状態は、しっかりとチェックが必要です。
また一戸建ての住宅の場合でも、敷地内から外の道路に流れ出す水のはけを、しっかりとチェックしておいた方がいいでしょう。
特に道路に面した塀の掃除は、道路に出てやることになりますので、水も当然道路に流れます。
排水口にちゃんと流れていくかどうか、あらかじめ確かめておきましょう。
後々のトラブルの無いように、先手を打ってその辺りも準備万端、その後気持ち良く洗浄したいものですね。
まとめ
一戸建て住宅vs集合住宅の、家庭用高圧洗浄機の必要について見てきました。
このようなケースが多いのは事実ですので、参考にしていただけると嬉しいです。
実際に一戸建てから集合住宅に引っ越した方で、家庭用の高圧洗浄機の出番が激減した、と言う方もいます。
せっかくのお役立ちの掃除道具です。
状況や住まいも計算に入れて、上手く使用して活躍できるようにして上げてください。