頑固な汚れに強い高圧洗浄機!どのような仕組みで汚れを落とすのかチェック!

私達の身の回りのもの、特に家の外に置いているものは次第に汚れていきます。
地面の上で乾燥した土に風が吹けばそれは土ぼこりとなって舞い上がりますし、道を行く車の排気ガスや飛び跳ねた泥などが車や家の外壁にこびりつくのは自然なことといえるでしょう。
またそうしたところにはコケが生えることもあります。
今回はそうした汚れをどんどん落とす高圧洗浄機の効果について迫っていきましょう。
手作業では落としきれない汚れ
例えばブロック塀の汚れというのは頑固でしつこいものです。
土がブロックの細かい隙間に入り込みところどころにコケが生え、良く分からないシミもついているかもしれません。
これを風合いと呼ぶこともできますがやはりキレイにできるならしたいところです。
ですがブロック塀を清掃するのは骨の折れるものです。
水をかけても隙間に入り込んだ土は落としきれませんし、そもそも強固にこびりついています。
ちょっとやそっとの労力では落とすことはできません。
例えデッキブラシで磨いたとしても大きな汚れは落とせても細かいところまで落としきることはできないはずです。
なぜならデッキブラシのブラシの繊維よりもブロック塀の隙間のほうが小さく隙間の内部を磨くことができないからです。
さらに壁に向かってデッキブラシで磨き上げるというのは運動としてかなり過酷なものとなります。
それだけの労力を費やしても完璧にキレイにする事ができないわけですから徒労感は強いものとなるでしょう。
そんなときに使ってみたいのが高圧洗浄機です。
高圧洗浄機は電気によって作動するため労力は小さく、またその効果は高いため手軽にブロック塀をキレイにすることができるでしょう。
では一体どうやって高圧洗浄機が汚れに作用しているのかというと、それは単純な「力」だったりします。
圧力の力を生かした機械
高圧洗浄機というのはより正しくいうなら「水に圧力をかけて噴射する機械」といえます。
そして汚れを落とすのは何を隠そう「圧力のかかった水」なのです。
つまるところ高圧洗浄機というのは何か特殊な仕組みで汚れを落としているのではなく、単に圧力のかかった水の力で汚れを落としているのです。
ただこの圧力のかかった水というものは侮ることができません。
水は非常に小さい分子で構成されているためどのような隙間にも入り込むことができますし、それに圧力がかかっているわけですから清掃機械としてはかなり優れた仕組みといえるでしょう。
イメージ的には水という細かい粒子をぶつけるようなものなのです。
この機械さえあればデッキブラシでは磨けないような隙間もキレイにすることができますし、それほど筋肉に負担をかけることもありません。
女性であっても時間さえあればブロック塀をキレイにすることができるでしょう。
少なくともデッキブラシよりははるかに効率が良いはずです。
基本的には家の外にあるものに使える
高圧洗浄機はブロック塀以外にもある程度硬い場所であれば使用することができます。
基本的には家の外で使用する機械であり、庭の敷石やタイルなどにも使えるでしょう。
特に掃除する必要のなさそうな敷石やタイルですが、一旦掃除してみると驚くほどキレイになってくれるでしょう。
それから車にももちろん使うことができます。
それこそ洗車場に高圧洗浄機を設置しているところも珍しくないわけですから家庭用の高圧洗浄機が使えないわけがありません。
車体についた泥や草などをすっきり落としてしまいましょう。
ただ車に傷がつくのがいやな場合は使用を避けた方が無難かもしれません。
やはり仕組み上、高い圧力の水という強い力を車体に与えることになるわけなので傷が付くというリスクは存在します。
高圧洗浄機は基本的に傷ついても良いものに使うと良いでしょう。
家の外には以外と色々なものが存在し、高圧洗浄機をかけてみるときれいになるものがたくさんあるはずです。
それこそコンクリートにも使って良いので、手に入れたら色々なものに使ってみましょう。
車庫がキレイになるだけでも見違えるほど印象が明るくなるはずです。
油分の多い汚れには洗剤が便利
汚れは大きく分けて水溶性と油溶性のものに分けることができます。
家の庭での汚れというとほとんどは水溶性のものになるはずですが、何らかの油系のものが付着している場合は油溶性の汚れと考えて良いでしょう。
こうした油溶性の汚れは水圧の力だけではなかなか落ちてくれません。
そんなときに使ってみたいのが洗剤です。
洗剤は油溶性の汚れを水に溶かす役割を果たす界面活性剤という物質を配合しているため、油溶性の汚れに効果的といえます。
この洗剤で油溶性の汚れを浮かし、その後に水圧で一掃するというのが掃除の手順となる形です。
高圧洗浄機にはタイプによって洗浄剤のタンクやホースがついているものがあります。
そのため機種によるのですが、専用ノズルを取り付けたり洗剤を使用するときのモードにしてまずは汚れに吹きかけましょう。
そして少し時間を置いてから水を拭きつければ油溶性の汚れでも問題なく落とすことができるはずです。
ただ洗剤を使う場合は排水に気をつけておきましょう。
乾燥してしまうと新たな汚れになる可能性もあるのでしっかりと排水溝へと流す必要があります。
頑固な汚れにはお湯が効果的
汚れというのは一口にいっても多種多様です。
先述したように水溶性のものもあれば油溶性のものもありますし、アルカリ性や酸性といった性質も関わってきます。
中にはそれらが絡み合って酸化したり性質を変化させてしまうほどもあるほどです。
そして中にはとてつもなくしつこい汚れも存在します。
こうした汚れに対抗するには水ではなくお湯を使ってみましょう。
お湯は何かと汚れを落とすのに効果的なので、水で落ちにくかったらまずはお湯を試すと良いかもしれません。
なぜお湯を使うと汚れが落ちやすくなるのかというと、それは汚れの溶解度が上昇するためです。
基本的に多くの物質は温度が上がるにつれて溶けやすくなる性質を有しており、汚れもその例外ではありません。
例えばミョウバンという物質は0℃のときにはあまり溶けませんが60度近辺から多く溶けるようになります。
溶解度を上げれば溶けやすくなるということは、汚れとして考えた場合「落ちやすくなる」と読み替えることができるでしょう。
つまるところ頑固な汚れにはお湯が効くということなのです。
中にはより落ちにくくなるものも
溶解度を上げるためにお湯を使ったのにより汚れが落ちにくくなった、ということがあるかもしれません。
これは水の温度を上げたからといって必ずしも全ての物質が溶けやすくなるわけではないからです。
例えば卵の卵白は熱することで硬い白身に変化します。
これは卵白に含まれているタンパク質のもつ性質なのです。
もし汚れの中にタンパク質が含まれており、それががっちりこびりついていればより汚れは落ちにくくなるかもしれません。
また血液もタンパク質を含んでいるためお湯を使わない方が良いでしょう。
このようにお湯は特殊な汚れに使うとより強い汚れにしてしまう可能性があるため使用には注意が必要です。
色々と工夫して使ってみよう
高圧洗浄機は1つの道具であり、活用するのは使用者です。
単に水圧で落ちるような汚れであればそのまま使って大丈夫ですが、もし頑固な汚れに遭遇したら色々と試してみましょう。
洗剤を使うのも良いですし、もしかしたらお湯が有効に働くかもしれません。
工夫して使うことをおすすめします。
傷のつきやすいところには注意
高圧洗浄機の威力はすごいものなのですが、何にでも使えるわけではありません。
特に大事なものや柔らかいものに対しては使わないようにしましょう。
例えば柔らかい木材に使うことで汚れではなく傷をつけてしまう恐れがあります。
基本的には硬く、傷がついても構わないものに対して使っていきましょう。
まとめ
高圧洗浄機の効果や様々な汚れの落とし方についてみてきました。
細かい水を吹きつけるというシンプルな仕組みですがその効果は高く、ブロック塀や家の外壁をキレイにしてくれるでしょう。
また油溶性の汚れには洗剤を使えば落とせるかもしれません。
それから頑固な汚れにはお湯を使ってみると効果が期待できますが、特殊な汚れの場合は汚れの性質を変化させる可能性があるので一考の余地ありです。
汚れは知らず知らずのうちにこびりつくものです。
高圧洗浄機はそんな汚れを一掃してくれるでしょう。