高圧洗浄機で洗車するときのコツは?きれいにするための4つのポイント
家庭に高圧洗浄機があると、洗車をするときは、とても役立ちます。
ただし、何となく使っているだけでは、「もう少しきれいにできないかな」といった不満を感じてしまうこともあります。
よりきれいに洗うためには、しっかりポイントを押さえておくことが大切なのです。
では、洗車をするときのコツについて、詳しく説明していきましょう。
曇りの日を選ぶ
高圧洗浄機で洗車をするのであれば、天気を選ぶことは、重要なポイントになります。
よりきれいに洗うためには、なるべく曇りの日に作業を行うべきです。
洗車に最適な天気を考えたときは、「晴れているときが一番」と思ってしまうことも多いですが、晴れているときに洗車をするのは、あまりおすすめできません。
なぜなら、せっかく洗っても、あまりきれいにならないことが多いからです。
ここで問題になるのは、水分が乾くスピードになります。
晴れた日は、とても日射しが強く、気温も高くなりがちなので、水がすぐに蒸発してしまうものです。
洗濯物もどんどん乾くので、晴れた日はなるべく外に出したくなります。
布団を干すときも、晴れた日を選んでおけば、しっかりと湿気をとばすことができるのです。
しかし、洗車に関しては、あまり乾きやすい日だと、デメリットが発生してしまいます。
水分を拭き取る前に乾いてしまうと、水の跡が残ってしまい、せっかく洗っても、あまりきれいに見えなくなってしまうのです。
そうならないためには、ぜひ曇りの日を選んでください。
曇りなら水を拭き取れる
曇りの日は、車に直射日光が当たることがありません。
そのため、晴天の日と違って水分が乾きにくくなり、跡が残る前に、しっかりと拭き取ることができます。
また、気温があまり高くない点もポイントです。
暖かい日は、それだけ水分の蒸発も速くなってしまいますが、曇りで太陽の光が遮られていれば、気温の上昇は抑えられます。
それもまた、水分を拭き取るための余裕をつくってくれる要素なのです。
できるだけきれいな状態にするためにも、曇りの日を選んで、最後にきっちりと拭き上げるようにしましょう。
風が強い日は避ける
高圧洗浄機による洗車を行うときは、天気だけでなく、その日の風にも注目してみてください。
あまり強い風が吹いているようなら、洗車は控えるべきです。
なぜなら、強風で飛んできた砂ぼこりなどが大量に付着し、洗ったそばから、あっというまに車を汚してしまうことになるからです。
高圧洗浄機の水圧なら、大抵の汚れはすんなり除去することができますが、いくら取り除いても、次々に汚れが吹きつけてくるようでは、きりがありません。
洗っても洗っても終わりがなく、諦めて妥協した場合は、汚れが多く残ることになるので、せっかく洗浄した意味がなくなってしまうのです。
また、汚れる可能性があるのは、車だけとは限りません。
風が強ければ、汚れた水が自分に向かって飛んでくることも、十分に考えられるのです。
こうしたデメリットを避けるためには、風の強い日を避けて作業をするようにしましょう。
傷を防ぐためにも
風の日の作業を控えることは、車のボディが傷つくのを避けることにもなります。
砂や土、その他の小さいゴミなどが多く飛んでくるときは、いくら高圧洗浄機を使っても、すべての汚れを取り除くことはできません。
自分ではきちんと洗ったつもりでも、まだまだ汚れが多く残っていることが多いのです。
そんな状態で、うっかりボディを拭いたりすると、砂やゴミを擦りつけてしまいます。
すると、細かい傷がたくさんできてしまうのです。
こうした失敗を避けるためにも、風が強い日の洗車は避けてください。
風が少なく、砂やゴミが舞い上がるリスクが少ない日であれば、しっかりと汚れを落とし、余計な傷を防ぐことができます。
足回りは先に
高圧洗浄機で車をきれいに洗うのであれば、「どこから洗い始めるか」ということも、重要なポイントになります。
最初にどこを洗うかで、作業が終わったあとの汚れの落ち具合が変わってきます。
そこで避けるべきなのは、ボディの上から始めてしまうことです。
上から下に降りていく方法だと、一番最後に洗うのは足回りということになりますが、それでは汚れを落とすことができません。
なぜなら、下回りを洗ったときに舞い上がった砂などが、洗ったばかりのボディに付着してしまうからです。
下回りを洗うときは、水の噴射が地面に近くなってしまうため、どうしても砂や泥などが飛び散ってしまいます。
それがボディについてしまえば、作業を終えたあとでも、汚れが残ってしまうことになるのです。
このデメリットを考えた場合、下回りの洗浄を後回しにするのは、よくない方法になります。
砂や泥が上に舞い上がってしまうのであれば、後から洗うのではなく、一番最初に済ませてしまいましょう。
それなら、効率よく汚れを落とすことができます。
おすすめの順番
高圧洗浄機で洗車をするとき、汚れを確実に落とすためには、まず下回りから始めて、次に上へ移動し、ボディを上から下へ洗っていくのが、ベストな順番になります。
下回りから始めたのなら、そのまま上に移動すればよさそうな気もしますが、その方法だと、ボディの下部に上からの汚れが流れ落ちてしまいます。
そうなると、やはり汚れが残ってしまうのです。
したがって、下回りのあとは、上から順番に洗浄していくのがおすすめです。
下回りに汚れが流れてしまいますが、先に洗っておけば、最後に軽く流すだけでも十分きれいになります。
また、少し流すくらいなら、砂などが多量に飛び散ることもありません。
この順番なら、汚れをほとんど残さず、きっちりと洗い流すことができるのです。
洗剤を使おう
高圧洗浄機は、その水圧で汚れをどんどん落としてくれますが、汚れの種類によっては、対処しきれないことがあります。
それが、ワックスが原因となる油性の汚れです。
油汚れの場合は、いくら水圧が強くても、水だけで落とすのは難しくなってしまいます。
そんなときは、専用の洗剤を使ってみてください。
ただ水をかけただけでは落ちない汚れも、洗剤を使うことで、すんなりと取り除くことができるのです。
無理に落とそうとして水圧を上げ、同じところにずっと噴射したりすると、ボディにダメージを与えてしまうことがあるので、注意してください。
洗剤を使えば、デメリットなしで汚れを落とすことができます。
いきなり塗るのはNG
油汚れを落とすなら洗剤がおすすめですが、それを塗るときは、いきなり始めたりせず、しっかりと準備をしてください。
一番最初に洗剤を塗ったりすると、車についていた砂やゴミなどを擦りつけてしまうので、傷の原因になります。
最初に行わなければならないのは、ボディの正面から余計なものを取り除くことです。
全体に水を噴射して、落とせるものはすべて落とし、なるべくきれいな状態にしてから、洗剤を塗る作業に移りましょう。
それなら、傷をつける心配はありません。
洗剤があると便利ですが、この点に注意しておかないと、終わったあとでがっかりすることになるので、「洗ってから塗る」という順番を忘れないようにしてください。
まとめ
高圧洗浄機を使えば、普通に水をかけるよりも、格段に汚れが落ちやすくなります。
そのため、「高圧洗浄機を使っている」というだけで安心してしまうことも多いですが、より完璧に仕上げるためには、ここで紹介したコツを参考にしてみてください。
きれいに洗浄するコツを押さえておけば、汚れが残ってしまったり、傷をつけたりすることはなくなります。