高圧洗浄機を初めて購入する前に知っておいてほしいポイント
かつては掃除専門の業者や工場などで使用されることがメインとなっていた高圧洗浄機。
ですが最近では様々なメーカーから家庭用の高圧洗浄機が販売されるようになり、一般の家庭でも購入し使うことができるようになりました。
ですが、まだ全体に広まっているわけではなく、高圧洗浄機に詳しくないという人もいるでしょう。
そんな方に向けて、高圧洗浄機を使うメリットなどを紹介していきます。
そもそも高圧洗浄機とは
まず最初は、そもそも高圧洗浄機とはどのような機械なのかについてです。
名前を耳にしたり、テレビなどで使用している映像を見たことがあるという人も多いでしょうが、具体的な用途や適している場面を紹介していきます。
高圧洗浄機とは
高圧洗浄機は、内部に取り入れた水の圧力を増幅して、高圧の水流で汚れなどを落とすことができる機械です。
基本的に使用する際には、水を確保するための水道だけでなく、電源も必要となります。
高圧力の水流をぶつけるため、ホースなどと違い水を当てるだけで汚れを落とすことができ、ブラシでこするなどの手間が必要なくなります。
水道水が利用できない場面では、どこかに溜めてある水を吸い取ることができるようにするための機能をもっているものや、そのための付属品があるものもあります。
高圧洗浄機が適している場面
高圧洗浄機は、外壁などの汚れなどを落とす際に使用されるというイメージを持たれていることが多いです。
もちろんそういった場合にも使用することができますが、皆さんが購入することになる苦圧洗浄機は、家庭用の商品であることが多いでしょう。
家庭用の高圧洗浄機では、圧力なども調整されているので、幅広い用途で使用することができます。
コンクリートや壁などはもちろん、車の洗車や浴室、床、ウッドデッキなどでも使用されています。
なかなか掃除しないような場所だと、掃除の機会が少ないため、その分汚れもガンコになってしまいます。
高圧洗浄機はそういった場所の汚れでも、自慢の高圧力の水流で落としてくれます。
場所によっては、調整されているとしても、その高圧力で傷がついてしまう場合もあるので注意も必要です。
高圧洗浄機とスチームクリーナーの違い
高圧洗浄機と似たような働きを持つ機械に、スチームクリーナーというものがあります。
高圧洗浄機が水を高圧力で噴出することで汚れを落とすのに対し、スチームクリーナーでは、機械内に取り込んだ水を加熱し、沸騰させることで発生する蒸気を使って汚れを落とします。
高温になるので、油汚れなどに使う際にはおすすめです。
高圧洗浄機は主に屋外などの掃除に使用されるのに対し、スチームクリーナーは屋内で使われています。
熱によって汚れを溶かしやすくなっていますが、熱に弱いものでは使用することができません。
また、高圧洗浄機に比べて機械自体のサイズも小さくなっているので、屋外などの広い場所の掃除にはあまり向いていません。
高圧洗浄機のメリット
ではここからは、高圧洗浄機を生活に取り入れることのメリットをいくつか紹介していきます。
ホースよりも時間がかからない
高圧洗浄機では、ホースを使用して掃除した場合に比べて掃除に必要な時間が短くなります。
ホースでは圧力が弱くて水だけでは落とせない汚れでも、高圧洗浄機の圧力だと落とすことができる場合も多いです。
高圧洗浄機単体で掃除が進んでいくので、ブラシなどでこするひつようもありません。
その時間も節約することができるので、高圧洗浄機では時間が短く済むようになります。
洗剤を使うことが少なくなる
ホースを使って水をまき、洗剤やブラシを使って汚れを落とすことも多いでしょう。
ですが高圧洗浄機では、洗剤を使わずとも汚れを落とすことができる場合が多いです。
どうしても落とせない場合には洗剤を使ったりすることもありますが、水圧が強いので、掃除部位の凹凸などに入り込んでいる汚れも飛ばしてくれるので、落とすことができる汚れの幅が広くなっています。
その分洗剤を使う機会も少なくなるので、洗剤を購入する費用が必要なくなり、洗剤による水質汚染などもなくなるので環境にも優しいです。
水が少なく済む
高圧洗浄機は、ホースを使う時よりも大量に水を使うと勘違いされてしまうことも多いです。
実は高圧洗浄機で使用する水は、多くの場合において、ホースで使用する水量よりも少ないのです。
これは、高圧水流気の水の出し方が関わっています。
高圧洗浄機では、水を霧状に噴出しています。
絶えず水を流しているホースに比べて、時間当たりに出す水の量が少なくなっています。
また高圧洗浄機では洗剤などを必要とせず、洗い流す必要がありません。
一度流すだけで汚れを落とすことができ、再度流さなくてよいので、その分の水の使用量を少なくできます。
高圧洗浄機は手元で水流のON/OFFが切り替えることができるので、使用しないときにはすぐに水を止めることができるのも、水量を減らす一因となっています。
場合にもよりますが、一般的に使用する水量は三分の一になると言われています。
水道が無くても使用することができる
ホースで水を撒く場合には、水道に繋いでいる必要があります。
高圧洗浄機でも基本的には水道から水を補給していますが、その方法以外で水を補給することができるようにする機能がある物や、付属品を取り付けることでそのような機能を持たせることができる場合もあります。
その機能を使うことで、水道ではなく、どこかに溜めてある水を吸い上げて使用することができるようになります。
高圧洗浄機のデメリット
高圧洗浄機についてのメリットを紹介してきました。
ですが高圧洗浄機にはメリットだけでなく、デメリットもいくつかあります。
両方を踏まえた上で購入の参考にしてください。
電源が無いと使えない
高圧洗浄機は水道が無くても使用できる場合があると紹介しました。
ですが、機械を電源に繋がなければ使用することができません。
高圧洗浄機は屋外で使用することがメインとなってしまうので、電源を確保する必要があります。
水を使う機械なので、電源を確保する際にはコードや電源が濡れてしまうことが無いように気を付ける必要もあります。
音が大きい
高圧洗浄機は使用する際に、大きな音がする場合が多いです。
主に屋外で使用することが多いので、周囲への影響を考える必要があります。
早朝や深夜の使用は迷惑になってしまうので、控えなければいけません。
水が跳ねる
高圧洗浄機では、圧力を高めているので、水流が強いです。
強い勢いで掃除する部分に水を当てるので、その分跳ね返ってくる水も多くなります。
そのため、服なども濡れてしまいます。
跳ね返ってくる水には汚れが含まれていることもあるため、服装には注意が必要です。
また、当たる際の水流の勢いが強いので、跳ね返ってくる水の勢いもその分強くなっています。
皮膚に直接あたってしまうと痛みを感じる場合もあります。
特に目などに当たると痛みが強くなるので、掃除場所によってはゴーグルなどをした方が良い場合もあります。
連続で使用できない
家庭用の高圧洗浄機では、安く小型にするために、モーターの耐久性が落ちています。
製品によって変わってきますが、15分から30分程度使用したら一度電源を落とし、モーターを休ませる必要があります。
そのため、広い範囲を掃除する場合には定期的に機械を休ませる時間を取らなければいけません。
その分時間もかかるようになってしまいます。
高圧洗浄機の選び方
最後に、高圧洗浄機を購入する際のポイントを紹介していきます。
購入を検討する場合には、どの製品を購入するか選ぶ際の参考にしてみてください。
吐出圧力
吐出圧力は、水の勢いを表しています。
この数値が大きいほど機械から出る水の勢いが強いので、汚れを吹き飛ばす力も強くなります。
高圧洗浄機ではこの吐出圧力を調整できるものが多く、その場合には、最小吐出圧力・最大吐出圧力で範囲が表示されています。
吐出水量
吐出水量は1時間に噴出される水の量です。
この水の量が多いほど多くの水が出ていることになります。
汚れの落ちやすさを示す洗浄効率は、吐出圧力×吐出水量で産出されます。
そのため、吐出圧力が同じなら、吐出水量が大きいもののほうが洗浄スピードは上がります。
その分使用する水の量も多くなるので、長時間使用する場合には水道代なども高くなってきます。
許容水温
高圧洗浄機では、油汚れなどは落としにくくなっています。
これは、水では油を溶かすことができないことが原因です。
そのような場合には、水の温度を高くすることで効率よく汚れを落とすことができるようになります。
ですが、高圧洗浄機では許容水温が決まっています。
家庭用の高圧洗浄機では多くが40°までとなっています。
それ以上の温度の水は故障に繋がるので使用することができません。
ホースの長さ
高圧洗浄機は屋外で使用することが多いです。
電源との兼ね合いがあるので、ホースを伸ばして使用することも多いです。
この際に重要なのが、ホースの長さです。
まとめ
高圧洗浄機は、掃除をする際になくても別のものでも代用することができる道具です。
ですが、これが一台あるだけで掃除などを楽にしてくれるのは間違いありません。
値段も高いものなので、簡単に購入するということは難しいかもしれません。
ですが、屋外の掃除など使用機会が多そうな場合には、購入を検討してみてください。
参考URL・参考文献・根拠など
https://officesv.com/washing_machine/%E4%BD%95%E3%81%AB%E4%BD%BF%E3%81%86%E3%81%AE%E3%81%8C%E6%AD%A3%E8%A7%A3%E3%81%AA%E3%81%AE%EF%BC%9F-%E5%AE%B6%E5%BA%AD%E7%94%A8%E9%AB%98%E5%9C%A7%E6%B4%97%E6%B5%84%E6%A9%9F%E3%81%AE%E4%BD%BF%E3%81%84/
https://www.hidaka-shop.com/teach/movie/%E3%80%90%E8%B6%85%E5%85%A5%E9%96%80%E7%B7%A8%E3%80%91-%E5%AE%B6%E5%BA%AD%E7%94%A8%E9%AB%98%E5%9C%A7%E6%B4%97%E6%B5%84%E6%A9%9F%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F%E6%B8%85%E6%8E%83%E7%94%A8%E9%80%94%E3%81%AA/
https://kakaku.com/electric-tools/high-pressure/guide_6523/?lid=shop_pricemenu_guide_6523#Section1