魅惑の高圧洗浄機の選ぶときの注意点と、自分好みの物を見つけ出す裏技
長年住んでいると、家屋の外壁や、駐車場などに傷みや汚れが目立ってきて、何とかしたいと思うことも多くなってくると思います。
だからといって、その度に業者に委託するのもコストがかかりすぎてしまい、一般家庭ではとても現実的ではありませんよね。
そこでお手軽にできる対策として「高圧洗浄機」を購入してみては如何でしょうか。
高圧洗浄機とは
高圧洗浄機という物は、高い「圧力」をかけた「水」を噴射することで、汚れなどを剥離させ、吹き飛ばして洗浄する機械の事を指します。
10MPa~50Mpa程度の強い水圧を使うため、洗剤などは基本的に不要とされ、普通にホースなどで散水するのに比べ、使用する水量も少量で済ませられるなどの利点もあります。
機械なので、当然「動力」が必要になりますが、主に「モーター」で動くものと、「ガソリン」で駆動するものに分けられ、前者は家庭用、後者は業務用の物とされています。
モーター式の物は、「インダクションモーター」「ユニバーサルモーター」の2種類があり、「ガソリンエンジン」と合わせて、3種類になります。
一部冷水だけではなく、「温水」や水以外の洗剤などを流せるタイプも存在します。
動力による違い
「ガソリンエンジン」は、そのまま「ガソリン」で動く物の事を指しますが、「インダクションモーター」「ユニバーサルモーター」は所謂「電気」で動く物の事です。
日本は東西で電気の周波数が違いますが、ユニバーサルモーターは地域に関係なく使用できますが、インダクションモーターはそれぞれの地域別に分かれるのが特徴です。
つまり、一方の地域でしか使えず、引っ越した場合難儀するかもしれないという事ですね。
この面だけみるとユニバーサルモーターの方がお得に感じますが、インダクションモーターの方がモーターの耐久力優れ、動作音も控えめになります。
ガソリンエンジンは、一番パワーがありますが、その反面騒音もトップとなり、電気に比べランニングコストも高くなるかもしれません。
電気と違い、いちいち「給油」の手間がかかってしまうのも煩わしかく、排ガスなどの問題も生じます。
高圧洗浄機の使用上の注意点
取説などのも書かれていることですが、注意喚起のために基本条項を記載します。
強力な水圧を使うので、人及び動物には決して使用しないでください。
ある程度の消音・静音機能は付いていますが、騒音レベルは人に寄りますので、周囲の環境に配慮して使ってください。
自身や周辺に汚れや汚水が飛散、付着することもあるので十分な対策をしてください。
対象が壊れやすいものであったり、塗料が剥げてしまったりすることもあるので水圧調整はこまめにして、一カ所に使いすぎないように気を付けてください。
機能が無い場合は水以外の物を流すと故障の原因に繋がるので、正しい使い方を厳守してください。
高圧洗浄機の選ぶポイント
高圧洗浄機も多くの種類が各メーカーから販売されていて、どれを選ぶか迷うことも多いと思います。
主なポイントとしては「洗浄効率」「オプションの有無」それとメーカーごとの評価などですね。
洗浄効率
洗浄効率は「吐出圧力×吐出水量」で求められ、簡単に言えばどのくらい圧縮された水を、どれだけ噴射するのか、ということです。
これが高いと作業効率が上がりますし、ランニングコストも抑えることができます。
「吐出圧力」は水の勢いを表し、数値が大きいほど汚れを吹き飛ばす力が強くなります。
また、「吐出水量」は1時間に噴射される水の量を示します。
なお、「最大吐出圧力」は製品本体の能力の限界を示すもので、実際に普通に使用する分には最大吐出圧力まで達することはほぼありません。
オプションの有無
オプションは、通常のガンよりも効果の高い物が付いていたり、延長ホースがあったりする物も多いので付属物が充実しているかで判断することもできます。
タイヤなどが付いているタイプだと据え置き型に比べ、異動などが楽になり、ホースが長いとその分取り扱いが楽になりますし、ブラシなどが付けば洗車する時に便利です。
高圧洗浄機事態に洗浄剤などを流せる物もありますが、それ以外にも「霧吹き」のようなものをガンの先に取りつけることで、洗剤を塗布できる物もあります。
因みに各メーカーによって「アタッチメント」など名称が異なることもあり、基本的に互換性も無いようです。
廉価版の物でも比較的初期セットから充実している物が多く販売されていますが、どうしても足り無い物がある場合、追加で購入することもできます。
その他
マンションやアパートなどで持つことのできるサイズに制限がある場合もあると思います。
女性の場合は、あまり大型だと手に余ることもあると思うので、実物を見た上で自身のスタイルに合った物を探す必要があるでしょう。
また、「どこで」「なにを」「どのくらい」洗うのか、にもよって選ぶポイントも変わってきます。
例えば家の駐車場で、3台くらいのスペースがある場所を洗うのと、マンションのベランダを洗うくらいでは使用量がまるで違うので、選ぶ機体も変わってくるでしょう。
最近では家庭内の生活音ですら苦情の対象になることも少なくありません。
使う時間帯などを考慮するなど、周囲に気を付けることも大事ですが、マンションなどの場合は特に静音性に優れた物を選ぶ必要があるでしょう。
高圧洗浄機の収納とお手入れ
高圧洗浄機は、使い終わったら基本的に本体の内部の水抜きを行う必要があり、そうすることで寿命が延びます。
特に寒冷地などは、水を抜いておかないと内部で水分が膨張し、破損の原因に繋がります。
電源を切った後、水道の蛇口を閉め、ガンとホース内の水を抜き、ガンと吸水ノズルをはずした状態で電源を入れて空運転になったらスイッチをオフにします。
これで本体内部の水分を抜くことができます。
水抜きが終わっても、野ざらしにしておくと破損等の原因にもなるので、オプションパーツも含めてコンテナケースなどに入れておくのがおすすめです。
探せば「専用ケース」などもあるかもしれませんが、灯油缶などをいれる収納ケースなどで十分だと思います。
屋外に置く場合は、ケース内に水が溜まって、高圧洗浄機が水没しないようにご注意ください。
レンタルで試してみる
ちょっと興味はあるけど、買ったところでそんなに使うかどうかわからないし、そもそも洗浄力も疑わしい・・・。
そのように考えて購入を躊躇されている方には「レンタル」という手もおすすめします。
高圧洗浄機の最大手とも言える「ケルヒャー」や、日本トップクラスの清掃会社ダスキンなどで高圧洗浄機の貸し出しをされています。
例えばケルヒャーなどでは一週間レンタルで5,000円を切る程度で試すことができるので、連休中など時間に余裕がある時に、家中をピカピカにしながらそのパワーを実感できるのではないでしょうか。
注意点としては、レンタル料金以外にも送料などもかかる事や、万が一の事を考えると保険に対応しているお店をご利用することなどになります。
また、使ってみたら意外とハマってしまうこともままあるので、できれば「買い取り」ができる場所を選ぶのがベターだと思います。
まとめ
テレショップなどで一度は見かけて、あの洗浄力を一度実感してみたいと思ったことが少なからずあるのならば、購入を検討しても良いかもしれません。
家の外壁だけではなく、高圧洗浄機一つあれば、洗車も楽々になりますし、大掃除の時に大活躍してくれること間違いなしです。
自身のライフスタイルにどの程度が合うのか分からないのならば、レンタルで小型の物からお試ししてみてください。
想像以上のパフォーマンスに一気に心奪われるかもしれませんよ。