高圧洗浄機を導入する前の注意!ポイントだけ把握しておこう!
私達の身の回りのものは時間が経過するにつれてどうしても汚れてしまうものです。
空気中には土ホコリを始めとして車の排気のチリや苔の胞子など様々なものが含まれており、それらが壁面や床面に付着すれば当然汚れとなってしまいます。
そうした汚れを取るときに効果的なのが高圧洗浄機なのですが、正しく使えないと効果が薄いと感じるかもしれません。
今回は高圧洗浄機の適した使用方法について見ていきましょう。
高圧洗浄機の仕組み
高圧洗浄機は高圧の水を噴射する機械です。
ではどうやって高圧力にしているかというと、それは機械の内部に車のエンジンのような仕組みがあるからです。
高圧洗浄機と車のエンジンというと結びつき難いかもしれませんが、実は同じような形で動いています。
多くの高圧洗浄機の中にはピストンが入っており、このピストンを燃料によって上げ下げすることで圧力を生み出すのです。
そして生まれた圧力を水にかけ、噴出口を小さいものにすることによって強力な水の噴射を実現しています。
種類によってはブロック塀の表面を削るほどなのでかなり強い力を生み出す機械といえるでしょう。
大きな音がするのは仕様
車には排気口にマフラーという消音装置を取り付けることが義務付けられています。
もしマフラーが存在しなければ爆音となってしまうでしょう。
改造車のエンジン音が大きいのはこのためです。
このように、車のエンジンと言うのは本来大きな音量がしますしそれは仕組み上しかたのないことだったりします。
それは同じ仕組みを備えている高圧洗浄機にもいえることです。
初めて高圧洗浄機を使う場合にはその音の大きさに驚くかもしれません。
ただこうしたエンジン音を抑えたサイレント型のものも販売されています。
周囲が住宅地でエンジン音が気になる場合は事前にチェックしておきましょう。
買いたい製品の実演動画を見るのも参考になりますし、できるなら実際に実機を動かしている場面を見ておくと後悔せずに済むはずです。
作業場所の素材に気をつけよう
私達の身の回りに溢れている水は使いようによっては強力なものとなります。
中にはウォーターカッターという機械も存在し、これは超高圧の水のカッターで石材や金属といった硬いものを切断することに使われているほどです。
もちろん高圧洗浄機にそこまでの威力はないので安心してください。
ただ洗浄する素材によっては傷を残してしまう恐れがあるので注意が必要です。
十分に硬い素材に使える
高圧洗浄機は硬い素材に対して非常に効果的です。
例えばコンクリートの表面には苔や土、ススといった汚れが付着しやすいものですがこれらに対して有効に働くでしょう。
コンクリートは十分に硬いため傷つける心配もないですし、汚れもしつこいものではないので気楽に処理できるはずです。
基本的にはベランダや玄関など家回りの作業に使うことをおすすめします。
また、お風呂場にも高圧洗浄機は使えます。
お風呂場にはタイルや樹脂など様々なものが使われていますが、基本的に水に強く強度も十分です。
さらにお風呂に水やお湯を溜めておけばそこから吸水することもできます。
より汚れを落としたい場合は事前にお風呂用洗剤を使い、汚れを浮かしておくと良いでしょう。
ただ住宅が古かったりタイルの目地がもろかったりする場合は使用を避けるのが無難です。
柔らかい素材には注意
高圧洗浄機を使う上で気をつけたいのが柔らかい素材に対して使う場合です。
圧力のかかった水は人を傷つけるほどではないものの素材によっては後々まで残る傷を付けるほどの威力はあります。
綺麗にしようと高圧洗浄機で洗っているのに却って消えない傷をつけてしまったら気分も暗くなるかもしれません。
柔らかい素材の代表としては木材となります。
木は基本的には硬いものですが、コンクリートよりは柔らかいですし、水を吸収すればさらに柔らかくなるものです。
特にウッドデッキを掃除する際には圧力を弱めて行うと良いでしょう。
もし木の風合いを大事にしたいのであれば雑巾を使って直接人の手で拭く方が良いかもしれません。
ただきちんと傷が付かないほどの圧力を確認できたなら高圧洗浄機で効率的に洗うことができるはずです。
高圧洗浄機を購入する前に事前にどこに使えるかどうかをチェックしておくと良いでしょう。
そうすれば後悔せずにその性能をフルに生かして洗浄していくことができます。
飛散する水の対策は必須
高圧洗浄機における盲点として水の飛散という問題があります。
改めて考えてみると高圧力の水を噴射するわけですから当然といえば当然なのですが、その量は多くびしょぬれになってしまう事もあるでしょう。
そのため飛散する水については十分に対策しておく必要があります。
またびしょぬれだけならまだ良いのですが、汚れが飛散する点にも注意しておきましょう。
高圧で水を汚れに噴射するわけですから、飛散する水の中には汚れも含まれているのです。
カビや苔、土など様々な汚れが跳ね返ってくるわけですから気分の良いものではありません。
また汚れた水が通行人に当たってしまう場合、クリーニング代を負担することになる可能性もあります。
そうしたことが考えられない状況なら良いのですが、家の前の道などを洗浄するときにはやはり気にしておくと良いでしょう。
通行人に汚れた水がかかるかどうかは、作業前にきちんと周囲に人が居ないかを確認しておけば良いだけなので簡単に対策できるはずです。
カッパを着用しよう
自分に当たる水はカッパで防いでしまいましょう。
汚れといっても基本的には水溶性のものですし、ほとんどは水分でできているのでカッパを着ていれば十分に防ぐことができます。
またそのときに掃除用のサンダルか長靴を履いておくと足元も汚れることはありません。
たったこれだけで水の飛散にまつわるトラブルは回避することができます。
自動車にも使用可能
高圧洗浄機は家周りのものだけでなく、ある程度硬いものであれば大抵使うことができます。
ある程度硬く、汚れがつきやすいものといえば自動車です。
自動車には泥や土ホコリを始めとした水溶性の汚れが色々とくっついてしまいがちなので洗浄してしまいましょう。
そもそも自動車を洗う施設としてガソリンスタンドには洗車場もありますし、コイン式の高圧洗浄機もあるほどです。
塗装がしっかりしていれば傷をつけることなくピカピカにすることができるでしょう。
家だけではなく自動車にも使えるというのは高圧洗浄機の利点といえるかもしれません。
洗浄に耐えられないものには使わないこと
自動車は自動車でも古い自動車には使わない方が良いかもしれません。
古い自動車の塗装を剥がしてしまう可能性があるからです。
不安がある場合は目立たない部分に水を噴射し、塗装が剥がれないかどうか確認しておくと良いでしょう。
それからバイクや自転車を丸洗いすることは止めておくべきです。
それぞれ高圧洗浄機に耐えられるほど強くはありませんし、機構も車のように密閉されているわけではありません。
バイクや自転車に詳しいなら限定的に影響が無いと思われる部分に使うのは良い方法なのですが、基本的には致命的なダメージを与えかねないのでバイクと自転車に使うことは避けるのが無難です。
まとめ
高圧洗浄機を使う上での様々なポイントをみてきました。
エンジン音の大きさや用途について事前にきちんと知っておくことは重要です。
また水の飛散による汚れ防止のためにカッパも手に入れておきましょう。
汚れがひどければひどいほど飛散するものも多くなるので以外に対策が必要な部分だったりします。
こうした点に注意して使用すれば頑固な汚れを落としてくれる便利な道具になってくれるでしょう。