どこに気を付けるべき?高圧洗浄機で自転車を洗浄する際の注意点
高圧洗浄機は、いろいろなものを手軽に洗うことができるすごく便利なものであることは間違いありません。
しかし、何も考えずにそれを使用してそれで洗浄していってもよいかというと、そうではないものもあります。
そのうちの一つが、自転車なのです。
自転車を高圧洗浄機で洗浄する際には、注意点があります。
ここではそんな注意点について紹介していきます。
使用後にはきちんと水を拭くように注意
高圧洗浄機で自転車を洗う際には、使用後に水をきちんと拭かないとなりません。
高圧洗浄機を使用した後には、そのまま自然乾燥に頼ってしまうことも少なくないでしょう。
しかし自転車の場合にはそれはよくありません。
せっかく自転車をきれいにしたいと思って高圧洗浄機を使用しているのに、逆効果になってしまうことがあるのです。
自転車はいろいろなパーツがさびやすい
なぜなら、自転車というのは、さびてしまうものだからです。
もちろんさびづらい部分もありますが、多くのところがさびやすくなっているのが自転車なのです。
だから、水であらった後にそのままにしていたら、当然そのままさびてしまう可能性が高くなるのです。
さびというのは、油汚れなどと比べてもさらに落としづらいものになります。
そして、より汚く見えてしまうことも間違いありません。
なので放っておいた逆効果になってしまうというわけです。
せっかく高圧洗浄機を使用しているのですから、逆効果にならないように、使用後にはすぐに水を拭くことをおすすめします。
特にチェーンのあたりには注意
特に注意するべきは、チェーンのあたりです。
チェーンは、さびやすい自転車のパーツの中でも特にさびやすいところになります。
そして、さびてしまうと様々な問題が生じてくる部分でもあります。
たとえば動きが鈍くなったりして、自転車の進みが悪くなったり。
あるいは、そのチェーン自体が切れてしまったりもするようになるでしょう。
そうなったら自転車の寿命を早めてしまうことになります。
それはすごくもったいないです。
だから特にチェーンに対して注意深くケアしていってください。
あまり汚れが落ちないこともある
また、自転車を高圧洗浄機で洗浄する際には、あまり汚れが落ちないこともあるということは覚えておくべきです。
自転車の汚れは、オイルが酸化してできてしまった汚れだったり、あるいは雨で濡れたのにそのまま放置してしまったせいで起こるさび汚れだったりすることが多いです。
そういう汚れは、高圧洗浄機をもってしてもなかなか落としづらいのです。
高圧洗浄機が強いのは、やはりカビなどの汚れです。
高圧洗浄機での洗浄の仕組みは、水圧の力をもってして汚れをはがしていくことになります。
だから、カビのような軽めについている汚れは、比較的に簡単に飛ばしていくことができます。
しかしさびや油汚れの場合には、力だけでは落としていきづらいのです。
なので、自転車を高圧洗浄機で洗っても、あまり効果が出ないことがあります。
洗剤などをうまく組み合わせて
自転車を洗う際におすすめなのは、洗剤などによる洗浄をうまく組み合わせていくことです。
実際ほかのところを高圧洗浄機で洗う際にも、洗剤などを組み合わせることはよくあります。
それと同じことを、自転車に対しても行うべきなのです。
そうすれば、油汚れやさび汚れなどの自転車特有の汚れに対してもしっかりとアプローチしていくことができるようになるでしょう。
ただその場合、ただ高圧洗浄機で洗浄をしていくことに比べて、手間もかかればコストもかかるようになるということは間違いありません。
だから、その点はある程度理解しておくべきです。
手間や高圧洗浄機代などを含めた全体的なコストを考えると、もしかしたら自転車屋さんに洗浄を依頼した方が安くなることもあるかもしれません。
プリントがはがれてしまうこともある
高圧洗浄機で自転車を洗浄しようとすると、プリントがはがれてしまうということもまれにあります。
家庭用の高圧洗浄機は、決して出力が高くはありません。
つまりあまりパワーが高くはないのです。
なので、そうそうプリントがはがれてしまうということはないです。
しかし、自転車の場合には、高圧洗浄機で洗浄を使用する前に、そもそもプリントがはがれ気味になっていることもたたあります。
その場合には、そこまでパワーが強くない家庭用の高圧洗浄機であっても、プリントがはがれてしまうことはあります。
だから、それには注意が必要なのです。
また、家庭でもよりパワーの強い業務用の高圧洗浄機を使用している方はいるでしょう。
そういう方の場合にはなおさら注意が必要になります。
テープなどで保護しながら洗浄する
では、どうすれば高圧洗浄機で自転車を洗浄しながら、プリントの剥がれを防止することができるようになるでしょうか?
そのためにはいくつかの方法があります。
たとえば、そもそもプリントがついている箇所はなるべく高圧洗浄機を使用しないようにするという方法。
これであれば、当然プリントがはがれることはありません。
でも、そうしようと思って気を付けていても、うっかり該当箇所にあててしまうこともあるでしょう。
だから、それはあまりおすすめはできません。
一番おすすめなのは、テープなどでその箇所を保護しながら洗浄していくという方法です。
ただこれにもポイントがあります。
いきなりプリントの上に粘着力の強いテープを張ると、それをはがす際にプリントが持っていかれてしまうことがあります。
だから、まずはプリントの上に弱めのテープをはります。
そしてその弱めのテープの端で、プリントにかからないような箇所の上に、強いテープを張るのです。
そうすることで、強度はしっかりとさせつつ、プリントにも優しいマスキングが可能になります。
そもそもあまりおすすめされていないことが多い
自転車を高圧洗浄機で洗浄することは、そもそもあまりおすすめされていないことが多いです。
だから、よほど汚れが酷いということでもない限り、高圧洗浄機で洗うことはあまりおすすめできません。
基本的には、手間がすごくかかりますが、自分の手で洗浄していくのが一番でしょう。
その自転車がすごく安いのであれば、別に多少の問題は気にせず高圧洗浄機で洗浄していってもよいかもしれません。
しかし、基本的には自転車はそれなりに高いです。
高いものであれば10万円をこえるものもあるのです。
そういうものに不具合が出てきたらやはりショックです。
だから、多少手間はかかっても自分の手で洗浄していくとよいでしょう。
汚れの具合と照らし合わせて考えよう
ただ自転車でも、カビのような汚れが付くことはあります。
その場合には、高圧洗浄機のほうがきれいに落ちることはあるのです。
だからよりきれいにしたいと思ったら、それを使わざるを得ないことも。
そういう時には、汚れの具合とリスクを照らし合わせて考えるようにしていきましょう。
どうしてもリスクを負わないと落とせないのであれば、ここまでに見てきた方法で最低限のリスクケアをして挑んでください。
まとめ
高圧洗浄機で自転車を洗う際には、しっかりと自転車を保護しないとなりません。
そもそも汚れが落ちないこともありますし、高圧洗浄機での洗浄が推奨されているわけでもありません。
だから、よく考えて使用するようにしていきましょう。
高圧洗浄機は確かにすごく便利なものであることは間違いありませが、もっとそれを生かせるところもありますから。