家庭用向けに発売されている利便性に優れたスチーム洗浄機について
地上波のテレビ通販番組でも見かける機会が増えてきたスチーム洗浄機ですが、少ないプレゼンテーションだけでも洗浄力の強さが伺えますし、スチーム洗浄機は家庭用の掃除器具として定着しつつあります。
そこで、この記事ではスチーム洗浄機に関する特徴や利便性など、スチーム洗浄機の情報を中心に紹介していきたいと思います。
スチーム洗浄機の特徴
少し前までは業務用というイメージが強かったスチーム洗浄機ですが、最近では家庭用向けに開発された製品が多く発売されていますし、洗浄力の強さから人気が高まっている掃除用品となっていますので、ここではスチーム洗浄機の特徴について紹介していきます。
高温のスチーム
スチーム洗浄機は、約100℃に熱せられた蒸気を噴射して汚れを浮かせて取り除く方法となっていますので、落としにくい頑固な汚れも効果的に落とすことが可能となっています。
また、約100℃という高温のスチームを噴射することにより、除菌効果も高くなっています。
水だけを使用
スチーム洗浄機は、水を高温に熱して蒸気に変換する仕組みになっていますので、それ以外に洗剤などを用意する必要がありません。
従って、長い目で見ると経済的にも優れた製品となっていますし、強い洗剤を使った時に懸念される肌荒れなどの心配も無くなる結果に繋がります。
スチーム洗浄機の利便性
そこで、ここではスチーム洗浄機の利便性に関する情報を掃除の用途別に紹介していきます。
頑固な油汚れの掃除
ガス台での調理中に起こる吹きこぼれや、油はねなどによってキッチン周りは汚れやすく、こまめに掃除をしないと頑固な汚れとなってこびりついてしまう場合がありますが、そんな時に効果的なのがスチーム洗浄機となっています。
焦げつきや油汚れは、スポンジや雑巾などにつけて強く磨いても落ちにくい上に体力の消耗も大きいですし、しっかりと落としきるためには洗剤を前もって浸透させ、汚れを浮き上がらせる必要があるので時間が掛かってしまいます。
さらに、研磨剤が含まれた洗剤で強く擦るとシンクやガス台を傷つけてしまう可能性もあります。
一方、スチーム洗浄機なら高温のスチームで頑固な汚れも簡単に浮き上がらせることができますし、洗剤を使わないので後処理も簡単に済んでしまいます。
水回りの水垢やカビの掃除
浴室の掃除はスポンジやタワシなどで掃除をするのが一般的だと思いますが、浴室の床や壁の目地に生えてしまったカビはなかなか落ちないと思いますし、キレイに取り除けたと思っても気が付くとまた生えてきてしまう場合も少なくないと思います。
また、通常の浴室用洗剤では落ちにくいことが多く、カビ掃除専用の洗剤を用意する必要があります。
しかし、スチーム洗浄機を使用すると、カビや菌などを高温のスチームで掃除することができますし、強い成分が含まれた洗剤を使う必要もありませんので、狭い空間の浴室でも安心して掃除ができます。
ソファーやカーペットなどの掃除
布製品のソファーは、表面のゴミなどは通常の掃除機でも吸い取ることができますが、布の繊維の隙間に入り込んでしまったシミなどの汚れまでは取り除くことができません。
しかし、スチーム洗浄機を使用すれば高温のスチームで汚れを浮き上がらせ、落ちにくいシミなどもキレイに落とすことが可能となっています。
また、バクテリア、花粉、ニオイなどを除去できると謳っているモデルのスチーム洗浄機も発売されていますので、アレルギー対策やニオイ対策も同時に行うことができます。
また、ソファーやカーペットなどは素肌が触れる機会が多い家具だと思いますし、お子様が使用するチャイルドシートなどのベビー用品でも掃除方法には気を使うと思いますので、洗剤を使用せずに掃除ができるスチーム洗浄機はそういった所でも安心して掃除することができます。
サッシなどの溝掃除
土やホコリなどが溜まりやすく、こびりついて落としにくいのが窓のサッシや玄関レールなどの汚れです。
そんなこびりついた汚れは、ほうきや掃除機を使って掃除してもなかなかキレイになりません。
特に、窓のサッシは溝が深くなっているものが多く、複雑な形状をしている場合もありますので、キレイにしようと思ったら時間と手間が掛かってしまいます。
しかし、スチーム洗浄機を使用すると、簡単に土汚れやホコリなどを流し去ることができますので、キレイになる上に手間と時間の節約にもなってとても便利です。
フローリングや畳の掃除
様々な汚れが集まりやすいフローリングは、べたつきも気になってしまいますし、掃除機と水拭きの両方を毎回の掃除で行うのは大変な作業だと思います。
また、畳の部屋にラグマットやカーペット、あるいはコタツの敷き布団などを使用すると畳がカビ臭くなってしまう場合があります。
このようなケースでは、掃除機だけでは対応が難しいと思いますので、そこで活躍するのがスチーム洗浄機です。
スチーム洗浄機は畳にも使用することができますし、高温のスチームが汚れ全体を浮き上がらせてベタつきも無くすことができます。
スチーム洗浄機の種類
スチーム洗浄機には、本体の大きさや重量、給水量、加熱方式などの違いがあり、それらの違いによって洗浄力やスチーム量などにも差が生じてきます。
そこで、ここではスチーム洗浄機の種類について紹介していきます。
ボイラー式スチーム洗浄機
ボイラー式スチーム洗浄機は、給水タンク内の水を加熱及び加圧して使用するタイプとなっています。
そのため、スチームの量が多く、噴射時の圧力も高くなっていますので、洗浄力に優れた特徴があります。
しかし、ボイラー式スチーム洗浄機はタンク内の水を加熱するために数分間の準備が必要となっていますし、使用中はタンク内が加熱・加圧状態になっているため、基本的に水の継ぎ足しはできなくなっています。
ただし、タンクを分離して途中で給水できるモデルのスチーム洗浄機も発売されています。
パネル式スチーム洗浄機
パネル式スチーム洗浄機は、熱せられたパネルに接した水だけが加熱され、スチームとなって噴射されるタイプとなっています。
このような仕組みになっていますので、スチームの量は若干少なく、噴射時の圧力も低めになっているのが難点なのですが、水を加熱するための準備時間は数十秒となっていますし、途中で給水することもできますので、連続使用に適しているタイプとなっています。
ハンディタイプ
ハンディタイプのスチーム洗浄機は、コンパクトさが特徴となっていて、手に持って楽に掃除ができるタイプとなっています。
ただし、給水量が少なめになっていますので、1回の連続噴射時間が短く、長時間の使用には不向きなタイプとなっています。
キャニスタータイプ
キャニスタータイプのスチーム洗浄機は、給水タンクが大きく、ホースを繋いでノズルの先からスチームを噴射するタイプのスチーム洗浄機となっています。
加熱方式はボイラー式が一般的となっていて、ノズルの先のアタッチメントを交換することでフローリングなどの平面だけではなく、窓のサッシなどの細かい部分の掃除も行えますので、スチーム洗浄機でしっかりと掃除をしたいと考えている方にはキャニスタータイプがおすすめです。
まとめ
スチーム洗浄機に関する情報を紹介していきましたが、洗浄力の強さに加え、水だけを使用する安心感や経済的な優秀さもありますので、掃除器具としてとても優れた製品になっていると思いますし、この記事からでも伝えられたと思っています。
また、今後も今以上に優れたスチーム洗浄機や便利な付属部品が登場してくると思いますので、スチーム洗浄機の購入を検討されている場合は、ご自宅の生活スペースの広さや構造に合わせてスチーム洗浄機を選んでください。