スタイリッシュなアニメベスト10ランキング

2025年11月24日アニメランキング



第10位　「攻殻機動隊Stand Alone Complex」

スタイリッシュさでは間違いなく1位ですが、あえてこのランキングでは10位にさせていただきます。

それはこの作品があまりにもスタイリッシュさが広く受け入れられてしまったことでマニア的な視聴の喜びが薄れてしまったと私が感じたからです。

とは言え、スタイリッシュ作品の入門としての価値がありますので、観ていない方はまずここからでしょう。



第９位　「コードギアス反逆のルルーシュ」

とにかく主人公が魅力的。

手足の長さを活かした（指も長い）演技はロマンの輝きに満ちています。

そして登場人物がとにかく美しい。

キャラクターの心の可憐な動きが身体を通して主張してきています。

これも有名な作品で、スタイリッシュさだけでなく他の要素にも手を出していることから、この順位になってしまうのは必然でしょう。

第８位　「灰羽連盟」

この作品をスタイリッシュと呼ぶのはある意味では間違いかもしれません。

都市の雑踏や裏社会の密約、美男美女の展覧会といった要素はこの作品から感じ取ることはできないでしょう。

しかしながら、キャラクターデザインをはじめ、絵作りが全て１つの印象を作り出すように統合しているこの作品は、作家性、つまりスタイル的な良さのある作品に他ならないのです。

第７位　「サムライチャンプルー」

オープニングに目を惹かれて、気がついたら全話視聴していた…そんな作品です。

この作品のすごいところはオープニングで引き込みながらも、オープニングとは全く違うタイプの満足感を与えてくれるところにあります。

江戸時代の日本の風俗を愉快に戯画化しながらも、現代と過去の結合点として人間臭さを演出したことも評価の理由です。

第６位　「ヨルムンガンド」

最近の作品です。

銃、ミリタリーというのは男のロマンをくすぐる存在であり、今作はそれに加えて狂った人格の持ち主が死んだ目で笑顔を交えながら殺し合いをしています…というのは表面的な解釈でしょう。

今作のスタイリッシュさは軍需産業へのアイロニカルな眼差しです。

理想主義な若者の目をには、この作品は皮膚感覚を刺すようなスタイリッシュなアニメに映るでしょう。

第５位　「デスノート」

この作品のスタイリッシュポイント。

それは第二クールのオープニングに集約されているのではないでしょうか。

絶え間ない激情が冷ややかに交錯するというこの作品の印象は私が小学生の頃に観た名もなきテレビドラマを彷彿とさせます。

それはさておき、オープニングがいい。

他の作品とは一線を画すパッションの冷たさはまさにスタイリッシュ。

第４位　「電脳コイル」

この作品はNHKで放映された子供が楽しみ大学生が唸る、そんなアニメです。

ゆっくりと流れる日常にこれまたゆっくりと介入する闇の足音は近づき、遠ざかりを繰り返すことで私の心を鷲掴みにしました。

そのストーリーを語る技法は、驚くほどに洗練され凝縮されたアニメーション無くしては成立しなかったでしょう。

私だけがこの感覚を持っているとは思えません。

第３位　「妄想代理人」

この作品に狂気を感じるというコメントは聞き飽きています。

しかしその他にはない虹色合成の泥水のようなイメージをグイグイと見るものの脳内に押し込んでいく技はスタイルに対するこだわりの客観的な指標、すなわちスタイリッシュさの高さを証明しているでしょう。

加えて私としては闇と光の塩梅がこの作品をただの狂気だけでなく人の温かさを伝えるスタイルへと高めていると思います。

第２位　「血界戦線」

この作品はかなり新しい作品ですが、とにかく演出が豪華で、観る人が観ると「ぎょえー！」と言って釣竿に引っかかった魚のような気持ちになると思います。

大切なのは、この時代にこれだけのスタイリッシュさを詰め込んでいる点です。

若者の幼稚化が激化を辿る今、このようなスタイリッシュアニメーションの力はアニメオタクに希望を与えます。

第１位　「Darker Than Black 黒の契約者」

ダントツの一位です。

私の中では本当は1位？
46位くらいまではこの作品をランクインさせたい。

それくらいの作品です。

私の中のカッコいいという感情はここに原点の旗を立てています。

演出、脚本、全てがスタイリッシュ。

そしてそこには私達が失った純粋な感情、それを失ったことの哀しさと、失ったことを哀しいと思える嬉しさを味あわせてくれます。

まとめ

このランキングを書いていて、私は本当にいいアニメに出会えているなと再確認しました。

アニメは商業です。

それゆえ、スタイリッシュ作品は売り上げがリスキーであることから数少ないのですが、それでも私はこのランキングを書いて改めて、自分のスタイリッシュアニメを探し続けようと思いました。