最近流行している電子タバコは紙巻きタバコよりも安全か

電子タバコ パワー調節機能付き スターターキット Eonfine 2600mAh大容量バッテリー 爆煙 Vape 日本語取扱説明書付き 禁煙減煙サポート LEDスクリーン 視覚化タンク

近年、たばこの害について認知が進み、男性の喫煙者数もかつての三分の一以下にまで減少してきています。

また、受動喫煙の弊害が警告されるにつれて飲食店内での喫煙が制限されるなど、喫煙者にとっては厳しい時代になっています。

そこで、電子タバコの登場です。

電子タバコは煙が出ないので安全・安心ということですが、本当にそうなのでしょうか?



私が絶対おすすめする電子タバコランキングはこちら

電子タバコとは

電子タバコとは、ヨーロッパで盛んに使われている狭義の電子タバコ(E-CigaretteあるいはE-Vapor)と、主に日本で販売されている加熱式タバコ(T-Vapor)の2種類があります。

電子タバコのしくみ

前者は、水、プロピレンアルコール、グリセロールなどからなるリキッド(液体の意味)を発熱させて、そこから発生する蒸気を吸い込むものです。

リキッドにニコチンを含むものと含まないものの2種類に区別されます。

電子タバコ本体は、マウスピース、アトマイザー、バッテリー、LEDカバーから構成されています。

アトマイザー(噴霧器)内のタンクに入れたリキッドをコイルの熱で加熱するようになっており、バッテリーは電圧を変えることにより蒸気の出方を調整できるようになっています。

一方、後者は、タバコの葉から発生する蒸気を吸い込むもので、タバコの葉を加熱して蒸気を発生させるタイプとリキッドを加熱して発生する蒸気をタバコの葉の粉末の入った管に通して、タバコ本来の香りを楽しむタイプに分けられます。

タバコの葉を加熱する製品では、タバコの葉を含むステイックをホルダーに挿入し、加熱ブレードで240度あるいは300-350度に加熱して、蒸気を発生させます。



私が絶対おすすめする電子タバコランキングはこちら

電子タバコのエアロゾルには紙巻きたばの主流煙と比べて有害物質が少ないか

電子タバコの喫煙者はエアロゾルを吸い込むため、その中に含まれる有害物資櫃が問題となります。

まず、紙巻きタバコの喫煙者が吸い込む煙(主流煙)中の有害物質について見てみましょう。

紙巻きタバコの主流煙中に含まれる有害物質

紙巻きタバコの主流煙中には、ガス体とタールの中にアセトアルデヒドやホルムアルデヒド、ニトロソアミン類(NNNやNNK)を始め、ベンゼン、カドミウム、ニッケル、クロム、ヒ素、ベンゾピレン、1,3-ブタジエン、4-アミノビフェニルなどの人での発がん性が認められているあるいは可能性が高いとされている成分が含まれています。

電子タバコのエアロゾル中に含まれる有害物質

電子タバコからは紙巻きタバコの主流煙の代わりに発生するエアロゾル(蒸気あるいはタバコベイパーという)を喫煙者が吸い込むことになります。

このため、エアロゾル中の有害物質が紙巻きタバコの主流煙よりも少ないかが問題になります。

この分析を行ったデータはたくさんありますが、概ね、アルデヒド類で10%以下程度、ニトロソアミン類が数%程度(多くても10%程度)などとされていますが、重金属類が紙巻きタバコの煙中よりも多く検出されたというデータもあります。

一方、タール含有量のデータはほとんど公表されていません。

ニコチンを含まない電子タバコではもちろんニコチンはゼロですが、ニコチンを含む製品では、紙巻きた箱と同程度の含有量というものから5%程度までの含有量のものまでばらつきが大きいようです。

エアロゾル中の有害物質のデータについては、製品ごとの違いが非常に大きいことと、タバコメーカーのデータと公共機関のデータとの間に大きな違いがあるという問題があります。

例えば、JTが公表しているデータでは、有害物質の99%が除去されていて安全であるとされていますが、最近報告された韓国食品医薬品安全処のデータでは、日本タバコ協会のデータの数倍も含まれている成分もあります。

また、分析方法も統一されていない上、最適な分析方法も確立していません。

電子タバコには受動喫煙の危険性はないか

紙巻きタバコでは、火の付いたタバコの先から発生する副流煙による受動喫煙が大いに問題視されていますが、電子タバコでは、そもそも煙が出ないため副流煙は発生しません。

では、電子タバコは受動喫煙の危険性がないのでしょうか?

そんなことはありません。

電子タバコでは、喫煙者が吸い込んだエアロゾルが喫煙者の呼気に混じって吐き出されることで受動喫煙の問題が生じます。

FTCTなどからの報告による電子タバコの喫煙者の呼気中に含まれる有害物質分析では、一部の重金属を除いて有害物質濃度は低いとされました。

ただし、通常の空気と比べるとそれらの値がかなり高くなっていて、受動喫煙の危険性が全くないとは言えないようです。

電子タバコの安全性についてのまとめ

電子タバコの安全性について、紙巻きタバコと比較してどの程度安全なのかというきちんとしてデータは見当たらず、答えはまだ出ていません。

このため、できるだけ早くきちんとした分析方法による客観的なデータを得ることが急務です。

エアロゾルが出てくる過程で別の有害物質が発生したり、タバコの葉を高温で加熱しないことにより、加熱で消滅した危険物質が残存している可能性もあります。

ただ、電子タバコではタバコの葉を燃やすことで発生する種々の危険物質の量が少なくなっていることは間違いないと思われますので、紙巻きタバコの害を気にする喫煙者にとってはおすすめの製品と言えるでしょう。

電子タバコに対する規制

紙巻きタバコに対する規制が各国で行われていますが、電子タバコに対してはどのような規制が行われているのでしょうか。

各国の電子タバコに対する法規制や勧告

WHO(世界保健機構)加熱式タバコ製品シートによると、加熱式タバコも紙巻きタバコと同様に、基本的には、発癌性物質を含み有害であるとして、他の全てのタバコに適用される政策および規制の対象となるべきであるとしています。

また、加熱式タバコは市場に出てから日が浅く、潜在的な影響の研究は行われておらず、加熱式タバコの安全性とリスクやそれらの影響についての独立機関での客観的な研究が必要であるとしています。

シンガポールでは電子タバコの所有が禁止されていて、違反者には罰金等が科せられます。

また、タイでも、電子タバコの所有は違法であり、違反者に対する罰則があります。

WHOやアメリカ食品薬品局では、電子タバコの蒸気に含まれる有害物質の脅威から、未成年者(18歳未満)への販売禁止や販売禁止勧告を出しています。

日本での電子タバコに対する法規制

狭義の電子タバコについては、ニコチン入りのリキッドを使用している製品は医薬品医療機器法(旧薬事法)での規制対象になっています。

このため、日本国内での販売は禁止されていますが、個人輸入などを通じて入手可能です。

ニコチンの入っていないリキッドを使用している製品は、タバコ事業法の対象外となる消費者製品となっており、多くの種類が市販されています。

加熱式タバコについては、全ての製品がタバコ事業法の製造タバコとしてパイプタバコに分類されています。

パッケージにニコチン、タール含有量表示は義務化されていません。

まとめ

電子タバコは、その製品の特長から見て、紙巻きタバコよりは明らかに健康への悪影響が少ないと思われます。

ただし、上記のように、いくら少ないと言っても多少は有害物質が発生することも間違いありませんから、電子タバコといえども、健康を気にする人は、できるだけ喫煙本数を減らす努力をすることが肝心です。

ニコチンの入っていない製品にすれば、タバコ依存症からは解放されます。