電子タバコが吸える場所はどこ?今のところは自分の部屋がベスト
タバコの喫煙場所が減少するなか、気になるのが電子タバコの扱いです。
もちろんタバコと異なり電子タバコには有害物質がほとんど存在しないためどこで吸っても良さそうなものですが、どうやらそうでもない様子。
もしトラブルに遭遇したら一服してリラックスするどころか大きなストレスを抱えることになるでしょう。
今回は電子タバコの喫煙場所についてみていきましょう。
ルールを制定している最中
電子タバコは近年登場した新しい嗜好品なので、まだルールは制定されているとはいえない状況です。
そのため一律で喫煙場所が定められているわけではなく、ケースバイケースでいわばグレーゾーン的な扱いだったりします。
そうした状況なのでとりあえず喫煙場所で吸う愛煙家の方も多いのではないでしょうか。
例えばJR東日本では紙巻タバコと同じ扱いとしていますし、コンビニに関してはセブンイレブンが店内での喫煙を禁止していたりします。
これらは基本的に他の利用者に迷惑がかかるという考えの下での判断なのでしょう。
ですがスターバックスでは店舗によっては喫煙可能だったり禁煙だったりと個別に判断されているところもあります。
東京23区では
自治体の対策の参考例として東京23区の対策をみていきましょう。
東京23区で紙巻タバコと同じ扱い、ないし禁止区域での喫煙を禁止しているのは「大田区・渋谷区・品川区」となります。
また、電子タバコの中でもアイコスなどの過熱式タバコが禁止でVAPEなどの判断を保留しているのは「杉並区・荒川区・千代田区・北区」です。
それ以外の区では何の規制もなく過熱式タバコとVAPEを路上で吸っても良いという形になっています。
こうしてみると概ね電子タバコは路上で喫煙できると考えて良いでしょう。
タバコの喫煙所が少なくなる中で、路上喫煙OKというのは得がたい喫煙環境ともいえます。
ですが条例で規制されていないからといって油断していると思わぬトラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。
見かけがタバコだから
タバコに様々な有害物質が含まれていることを根拠として、ある種の人々が攻撃するようになりました。
ときにはインターネット上の論争に留まらず、タバコのにおいが原因となって大きなトラブルを起こすという話も耳にすることがあります。
そしてそうした方々にとって電子タバコはタバコに代わり歓迎されるべき嗜好品でした。
電子タバコに含まれる有害物質の量は紙巻タバコより劇的に少ないので、これを非難する理由は無いはずだったのです。
ですがそんなことは彼らには一切関係ありません。
彼らにとっては「タバコに似ているから」という理由だけで排斥するには十分なのです。
実際に街中で電子タバコを吸ったことがある方は注意された経験があるかもしれません。
そもそもこうした方々はタバコの有害性が主な攻撃理由ではなく、既に抱えているストレスを発散するために攻撃できる相手を探していると考えられます。
その場合、最早その方と会話が成立することはないでしょう。
相手がそもそも論理的な交渉を求めていないわけですから、関わるだけ損をするだけなのです。
電子タバコへの理解
電子タバコは普及しつつある段階であり、未だ一般的に浸透しているとは言い難い状況です。
リキッドはインターネットを介して注文するか限られた専門店に行き買うことになるでしょう。
そのため世間からすれば紙巻タバコと見られてもおかしくないのかもしれません。
そもそも紙巻タバコより香りも煙の量も全く異なるのですが非難する側からすれば「口から煙が出る」イコールタバコなのでしょう。
このような状況が続くようであれば電子タバコもタバコと同じように規制される道を歩む可能性もあります。
その際にはタバコよりも格段に少ない量の有害物質を提示するのかもしれません。
自由を制限する都条例が通過
2017年10月5日、都民ファーストの会と公明党により「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」が成立しました。
内容は「子どものいる部屋や自動車内で喫煙をしないよう努める」とか「受動喫煙対策がされていない店舗へ子ども入れないよう努める」といった啓蒙を主目的とするものです。
罰則は無く、2018年4月1日からこの条例は施行されるとのこと。
一見緩そうに思える条例ですが、これは十分に危惧すべきものです。
まず行政が私的な空間へ介入しているという点は問題です。
市民の暮らしにおいて行政から何かを制限されるということはまずあり得ないことであり、思想的に歓迎できるものではありません。
また罰則が無いからといって導入しても問題が無いかというとそういう訳でもありません。
空気を読むことで加速する規制
通常のタバコが規制の動きに向かう空気、というのは徐々に加速していったものでした。
最初は自治体、次に企業、それから近隣の喫煙場所といった順に減少してきたのです。
中には近隣住人の抗議により撤去したところもありました。
これと同じように条例についても容易に規制が強化されていく状況が想像できます。
部屋で吸っているタバコの匂いが外に漏れたら近隣のご家庭から「条例違反なんですけど」と言われるかもしれません。
罰則は無いものの条例違反というイメージを避けるため住居もタバコ禁止のところが多くなる可能性すらあります。
そうなれば電子タバコも当然ターゲットとなるでしょう。
なぜなら彼らにとってはタバコも電子タバコも同じものにしか映らないからです。
少し悲観的な未来像ではありますが、現状を鑑みるにあり得ないことではありません。
これから電子タバコが日本でどのような受け止められていくのかチェックしておきましょう。
部屋で吸うのが無難
これから反タバコの空気が醸成されれば外で電子タバコを吸うことのリスクは高くなります。
もちろん喫煙可なお店で吸ったとしても彼らは遠慮せずに店員を介すなりして注意してくるでしょう。
そこで「電子タバコなんですが」といっても聞いてくれないはずです。
そのため電子タバコであっても紙巻タバコと同じような感覚で吸うのが無難です。
つまるところ、自分の部屋や喫煙場所で吸う習慣を今からでもつけておくと良いのかもしれません。
考え方の転換をしよう
そもそも電子タバコを「部屋で吸うもの」と考えることをおすすめします。
他人の目につかないところで誰にも迷惑をかけることなくじっくり喫煙する、というものだと考え、携帯しないようにすれば良いわけです。
特にこの考え方はタバコをこれまで吸ったことがなく、電子タバコで初めて喫煙習慣を始めた方にとって受け入れやすいと思われます。
リキッドもたくさんありますし、調合して楽しむには出先は面倒、それなら部屋で楽しめばよいのです。
都条例の動きがどのような展開を見せるのか、という点について不安は残るものの未だ明確な規制は行われていません。
また規制されるにしてもまずは紙巻タバコからと予想されます。
未来がどうなるかは未だ分かりませんが、今のところは嗜好品である電子タバコを自分の部屋で存分に楽しんでいきましょう。
まとめ
電子タバコの喫煙場所はグレーゾーンな状況ではありますが、タバコへの攻撃が高まるにつれて規制の方向へ進む可能性があります。
現在では電子タバコ用の喫煙所も多少は存在しますが、全体的な数は少ないものです。
紙巻タバコの喫煙所で吸うのも良いですが、豊富なリキッドを試しながら喫煙を楽しむなら基本的には自分の部屋で吸うと充実した喫煙ライフを送る事ができるでしょう。