電子タバコは健康に害がないって本当?吸い始める前に知っておかなければならない特徴
健康面への配慮や日々消えて行く喫煙スペースを見て、現在吸っているタバコを止めて電子タバコに変える喫煙者が増えています。
そんな世の中の流れに合わせ数々の電子タバコが発売されていますが、これから電子タバコを吸い始めようとしている人には、細かい特徴や使用方法の違いなどを見分けるのが難しくなっている事が現状です。
どのような理由で、どのような風味を求めて電子タバコを吸うのか。
種類により価格帯も異なるので、自分の中にあるニーズに合った電子タバコを見つけましょう。
電子タバコと加熱式タバコの違い
一般的に混同して呼ばれる事の多い電子タバコと加熱式タバコですが、厳密には異なる種類のタバコです。
その理由は火を使わずに吸えるという共通の加熱方法と、紹介される媒体により名称が一定していないためであると考えられます。
しかし欲しいと感じていた商品が正確には電子タバコではなく加熱式タバコだったからとがっかりする必要はありません。
現在日本では広義の意味で火を使わないタバコ全体を指して電子タバコと呼称する事が多く、そのままの意味で使っても問題はないと思われるためです。
どちらか一方が特に優れているというわけではないので、それぞれの特徴を理解し求める形に合ったものを選び購入する必要があります。
電子タバコの特徴
電子タバコでは通常の紙巻タバコのようなタバコ葉を使用せずに、『リキッド』と呼ばれる液体を加熱して気化した水蒸気を吸うのが一般的です。
またタール・ニコチンを含まない種類も数多くあるため、健康への影響や周囲の人間へ副流煙で迷惑をかけて肩身の狭い思いをする心配が減る事が、支持を集める大きな要因の一つになっています。
リキッドの種類を変える事で、風味の異なるタバコを味わえるため、そのときの気分に合わせたいろいろな楽しみ方をしたい人には特におすすめです。
既に甘みのあるミントやカクテル味のリキッドが存在し、今後も今までにない新しいフレーバーの誕生に夢が広がります。
加熱式タバコの特徴
加熱式タバコは紙巻タバコと同じようにタバコ葉を使用しますが、火を着けずに電熱で蒸す事により発生する水蒸気を吸います。
ニコチンは含まれていますが、タールは紙巻タバコに比べて多いもので90%をカットしていると発表されています。
発生する煙(水蒸気)の量も抑えられているため、自宅など室内で吸っていても部屋が煙で満たされてしまうといった事が起こりにくいように配慮されています。
タバコを吸っている満足感を失わないまま健康への配慮を多少なりとも考えたい人、いずれ禁煙したいと持っているけど今すぐは止められないという人は、まず加熱式タバコを試してみるのがおすすめです。
電子タバコにはニコチン入りと無しがある
簡単に前述しましたが、電子タバコの最大の特徴はニコチンの入っていない種類があるという事だとも言えます。
喫煙者にとって日々タバコを吸い続ける中で最も気になる点の一つは、肺ガンのリスクといった健康面への影響と考えて間違いありません。
それを考えればタバコを吸わない人はニコチンなしの電子タバコだけを吸えばいいと思うかもしれませんが、吸った際の満足感を求めたい以上はなかなか簡単には割り切れないというものです。
そこでリキッドにより気分でニコチンの有無を変えられる電子タバコは魅力的なのです。
健康を考えるならニコチンなしのリキッドがおすすめ
前提としてニコチンの入っていないリキッドは全て日本製以外の商品です。
日本ではニコチンを含んだリキッドは薬事法で医薬品に類するため、厚生労働省の認可が必要であり、そのハードルの高さから販売されていないのです。
しかしタバコを取り扱っているお店であれば、コンビニなども含む大半のお店で購入が可能なので、品質や安全面などの心配が必要なく手軽に使用できます。
そもそも電子タバコは健康リスクや煙を減らして環境への悪影響を抑える事を目的の一つとして作られた商品なので、これから電子タバコを吸い始めようと考えている人は、物足りないと感じても最初はニコチンの入っていないものから吸い始めるといいでしょう。
ニコチン入りのリキッドを吸いたい人は注意
吸うのは煙ではなく水蒸気ですが、成分にニコチンが含まれることによりタバコを吸っている感はしっかり得られます。
苦味のあるニコチンとリキッド特有のフレーバーが混ざる事により、過去に味わった事のない風味を感じられ、新しいタバコの魅力を味わえます。
逆にフレーバーと合わないと感じた場合は悲惨ですが、味覚には個人差があるため一概に「この味はおすすめ!」と言えるものはありませんが、ニコチンと合う風味を探すのもまた楽しみの一つと言えるでしょう。
薬事法の問題からどこでも買えるというわけにはいかず、個人で海外から輸入するなどの必要があり、購入までのハードルが高くなっている点は注意です。
おすすめの電子タバコ3選
電子タバコにも種類により様々な違いがあり、特徴によって購入するものを選ばないといけない事は前述の通りです。
しかし特徴が分かったからこそ何を買えばいいのか分からないという人もいるでしょう。
そこで、買って後悔のないと思われる電子タバコを3種紹介します。
FLEVO
タール・ニコチンの含有量が0で、リキッドの交換などのメンテナンスもいらないお手軽電子タバコがFLEVO(フレヴォ)です。
リキッドタイプの電子タバコは吸い終わった後での補充作業など面倒が付きまとうものが多いのですが、FLEVOは吸い終わったら新しいリキッド入りのカートリッジに交換するだけなので、吸いたいときにすぐ吸えて、捨てるのも簡単というのは手を出しやすいです。
そしてUSB充電器の付いたスターターキット980円(税抜き)という圧倒的な安さが、初めて電子タバコを買う人にはお試し感覚で購入できるのでおすすめです。
DR.VAPE
レディ・ガガの衣装も手掛けた有名アーティスト『ニコラ・フォルミケッティ』がデザインをした事で知られ、機能性だけでなく見た目のかっこよさにもこだわった電子タバコがDR.VAPE(ドクターベイプ)です。
タール・ニコチンは0でタバコ特有の嫌な臭いもしないので、健康面や周囲への配慮を考えても弱点の見当たらない電子タバコの一つと言えるでしょう。
喫煙所などで妙に大きいタバコを吸っている人を見かけると「電子タバコか」と感じるものですが、DR.VAPEは見た目が紙巻タバコのように小さく細長い形なので違和感がありません。
本体の色もホワイトとグレーから選べるので、シーンに合わせて2種類を使い分けてもいいでしょう。
スターターキット7900円(税別)に通販での購入であれば送料もかかりますが、公式サイトから定期購入をすることで送料込み6500円(税別)にて購入出来ます。
Ploom TECH
PloomTECH(プルーム・テック)はリキッドではなくタバコ葉を蒸して水蒸気を吸う加熱式タバコに分類されます。
手軽にニコチン入りの電子タバコを吸いたいと考えたなら、リキッドタイプでは面倒な面がある事も否めないためこちらをおすすめします。
喫煙者にとっては馴染み深いJTから発売されているので、その名前だけでも安心して購入できるのではないでしょうか。
それにタバコ葉を使うと言っても煙は少なくほぼ無臭なので、周囲への影響はあまりないと考えて差し支えありません。
タバコ葉を直接燃やすわけではないので、タールも発生せず自身の健康への配慮も考えに入れる事ができる点も喫煙者にとっては嬉しい特徴です。
スターターキットは通販かコンビニなど全国1000をこえる取り扱い店にて税込み4000円で販売されていますが、吸うためには別売りのカートリッジ460円も購入する必要がるので、初回購入時は注意しましょう。
電子タバコを吸うメリットとデメリット
紙巻タバコから電子タバコへ変える事には、メリットと同時にデメリットとも考えられる事があります。
良い事しかなければ喫煙者は全員電子タバコを吸っているはずなので、そうならない理由がある事を覚えておきましょう。
電子タバコは灰が出ない
灰皿がなくても吸えるというのは喫煙者にとってありがたいメリットです。
吸えば当然灰と吸い殻が残るタバコですが、電子タバコならそのゴミが残らないので自宅でも灰皿を用意する必要がなく片付けの手間も省けます。
しかし外で喫煙する際は灰も吸い殻も出ないと言っても喫煙所で吸う必要があるので気をつけて下さい。
普通のタバコに比べて経済的
初めにスターターキットを購入する際は高く感じるかもしれませんが、毎日タバコを一箱購入する事を考えれば平均して使用する金額は安くなると見積もれます。
例えば「一口だけタバコが吸いたい・・・」喫煙者なら誰でも感じた事のある感情でしょう。
そんなときに一口吸って、残りは後でという事も出来ます。
しかしこの点は逆に普通の紙巻タバコが燃え尽きる以上の時間、延々と吸い続ける事も出来てしまうとも言えます。
自分で止め時を見つけなくてはならないので良くも悪くも注意しながら吸いましょう。
充電が切れると吸えない
火を使わずに電熱を利用して加熱する電子タバコは、充電が切れると吸えなくなるという大きな弱点を抱えています。
そのような事態を避けるために、不安を感じる人は自宅用と携帯用として二つの充電器を持っておく事をおすすめします。
二つの充電器を持っていれば故障などの事態にも対応できるため、吸いたくても吸えないという状況を回避できます。
スターターキットを購入すれば通常充電器もセットで入っていますが、充電器だけを別途購入する事も可能なので覚えておきましょう。
まとめ
これから先も喫煙者にとっては肩身の狭い辛い時代が続くでしょう。
自分の健康や他人への副流煙の問題、上がり続けるタバコ税、減る喫煙所・・・気になる点は数え上げればきりがありません。
しかし、そんな世の中でも電子タバコという新しい嗜好の形が存在感を増し、フレーバーリキッドなど今までにはない楽しみも生まれています。
時代に流され諦めるだけでなく、日々進化し喫煙者の数少ない味方となってくれる電子タバコをゆっくり味わいましょう。