タバコの代用品として注目度が高まる電子タバコと加熱式タバコの違いについて
一昔前から発売され始めた電子タバコは、禁煙グッズとしての役割を担う商品でしたが、現在では禁煙グッズとしての役割に加えてタバコの新形態となっている製品が登場し、従来のタバコから電子タバコに切り替える喫煙者が多くなっています。
その大きなきっかけになったのが、アイコスのような加熱式タバコの登場と言えると思います。
また、加熱式タバコ以外の電子タバコもお洒落に進化し、ファッション感覚で取り入れやすい製品となっており、女性からの指示も高くなっています。
それを踏まえまして、この記事では電子タバコに関する情報を紹介していきます。
電子タバコとは
禁煙補助商品として発売され始めた電子タバコですが、開発技術の進歩によって多種多様な電子タバコが発売されていますし、電子タバコ自体のイメージも大きく変化していると思います。
そこで、ここでは電子タバコの特徴について紹介していきます。
水蒸気を吸引する
従来のタバコでは煙を吸引して楽しむものとなっていましたが、電子タバコでは水蒸気が発生し、その水蒸気を吸引して楽しむ製品となっているのが電子タバコの大きな特徴となっています。
この水蒸気が発生する特徴は、加熱式タバコも同様となっており、加熱式タバコのアイコスでは従来のタバコに形状が似ているヒートスティックを装着するものの、吸い口から発生するものは煙ではなく水蒸気となっています。
様々な香りが楽しめる
以前までの電子タバコは、メンソールといったスースーするような吸い心地の商品が主流となっていましたが、現在の電子タバコはメンソール、フルーツ、コーヒーなど、様々な味わいが楽しめる製品となっており、メーカーによってはフレイバーが10種類以上から選べる商品があります。
ファッション性が高い
現在発売されている電子タバコの中には、フレイバーの種類に応じたカラーリングが施された商品もあり、外見がお洒落になっている電子タバコが多く販売されています。
このファッション性の向上により、カラフルなデザインの電子タバコなどは女性からの人気も高まっています。
周囲を汚さない
電子タバコは、従来のタバコと違って燃焼させるわけではありませんので、灰や吸い殻を出す心配がありません。
従って、灰皿などを用意する必要がありませんし、電子タバコを使っていても周囲を汚すことは全くありません。
また、従来のタバコは部屋の壁紙や天井が黄ばんでしまう場合がありましたが、電子タバコには黄ばみの原因になっている成分は配合されていませんので、部屋の壁紙や天井を汚してしまう心配もありません。
電子タバコの種類
電子タバコには、複数のタイプが発売されており、それぞれのタイプによって特徴に違いがありますし、使用方法も異なる部分があります。
それを踏まえまして、ここでは電子タバコの種類や種類別の特徴などを紹介していきます。
リキッド補充式電子タバコ
リキッド補充式電子タバコは、リキッドを自分で補充して使用するタイプの電子タバコとなっていて、バッテリーを充電しながら繰り返し使用できる製品となっています。
このリキッド補充式電子タバコの特徴は、選べるリキッドの種類が他のタイプの電子タバコよりも豊富にありますので、様々な香りを楽しむことができる点が特徴の一つとなっています。
また、リキッド補充式電子タバコのスターターキットの価格に関してですが、相場はピンキリですが新型の商品ですと価格は2500円～5000円程度となってきますので、高いものを選んでしまうと他のタイプの電子タバコよりも初期費用が多く掛かってしまう場合があります。
カートリッジ式電子タバコ
カートリッジ式電子タバコは、バッテリー部分とフレイバーカートリッジ部分が分離できるようになっていて、カートリッジを切り替えることで違ったフレイバーを楽しむことができます。
また、カートリッジ式電子タバコは、バッテリー部分に充電機能が搭載されており、バッテリーを充電することで繰り返し使用することができる電子タバコとなっていますので、スターターキットを購入してしまえば付属のフレイバーカートリッジが切れた後はフレイバーカートリッジのみを購入するだけとなっています。
使い捨て式電子タバコ
使い捨て式の電子タバコとは、各製品で定められた吸引可能回数が設定されており、吸引ができなくなった時点で寿命を迎え、その後はそのまま処分する電子タバコとなっています。
また、使い捨て式電子タバコは一本単位でフレイバーが指定されていますので、違うフレイバーを楽しみたい場合は、違うフレイバーの使い捨て式電子タバコを購入する必要があります。
加熱式タバコとは
加熱式タバコは、電子タバコと同じ分類に分けられる製品となっていますが、その特徴は大きく異なっている部分があります。
そこで、ここでは加熱式タバコの特徴を紹介していきます。
加熱式喫煙具
加熱式タバコの特徴の一つは、電子制御された加熱式喫煙具を用いて加熱式専用タバコを装着し、葉タバコを加熱することで水蒸気が発生し、それを吸引して楽しむことができる製品となっています。
加熱式専用タバコ
加熱式タバコを吸引するためには、加熱式喫煙具に加えて加熱式専用タバコが必要です。
これは他の電子タバコと大きく異なる点となっていて、従来のタバコに形状がよく似た加熱式専用タバコを別途で購入し、加熱式喫煙具にセットして楽しむ製品となっています。
このことから、葉タバコを用いるという点では加熱式タバコは従来のタバコに類似した製品となっています。
水蒸気を吸引する
加熱式タバコの大きな特徴は、その他の電子タバコと同様に煙は発生せず、加熱式専用タバコの葉を加熱して発生した水蒸気を吸引して楽しむ商品となっています。
着火器具が不要
加熱式タバコは、専用の喫煙具を使って楽しむ製品となっていますので、吸引する際にはライターやマッチのような火は必要ありません。
これは加熱式タバコのメリットの一つとなっていて、ライターなどを購入する経費を削減することができる金銭的なメリットがあります。
さらに、火を使わないことによって火事になるリスクが大きく軽減されます。
出火の原因の一つとして寝煙草が挙げられると思いますが、加熱式タバコならそんな心配をすることがありません。
部屋を汚さない
電子タバコは周囲を汚さないとお伝えしましたが、加熱式タバコも同様に黄ばみの原因となる物質は発生しませんので、加熱式タバコによって壁やカーテンが黄ばんでしまう心配は全くありません。
そもそも壁やカーテンが黄ばんでしまう大きな原因は、タバコに含まれるタールが燃焼することで発生する有害物質を含んだ煙が黄ばみの原因となっています。
従って、煙を発生させない加熱式タバコは黄ばみの心配は全くありませんので、賃貸物件にお住まいの愛煙家には特に喜ばれるメリットだと思います。
また、加熱式タバコではタールによって歯が黄ばんでしまう心配もありませんので、吸引による口周りの見た目に悪影響を及ぼす心配もなくなります。
嫌な臭いが少ない
加熱式タバコは、一般的なタバコよりもニオイが軽減されていて、この要因にもタールが関係してきます。
タバコのニオイをヤニ臭いと表現するのは耳に馴染みがある人も多いとは思いますが、ヤニのニオイの原因が有害物質であるタールとなっています。
従って、加熱式タバコを吸引してもヤニのニオイを周囲に撒き散らす心配はありません。
しかし、加熱式タバコを吸引した際に発生する水蒸気は全くの無臭というわけではなく、酸っぱいような独特なニオイがありますので、非喫煙者には不快に感じてしまう場合があります。
電子タバコと加熱式タバコの違い
電子タバコと加熱式タバコを比べた場合、非喫煙者や電子タバコに馴染みがない方には電子タバコと加熱式タバコは同じような商品だと認識している可能性が高いと思います。
勿論、電子タバコと加熱式タバコには類似点もあるのですが、基本的には別物と考えるのが正しいと思います。
それを踏まえまして、ここでは電子タバコと加熱式タバコの違いについて紹介していきます。
それぞれで定義が異なる
電子タバコと加熱式タバコの違いは、それぞれを示す定義が異なっています。
電子タバコの場合は、液体（リキッド）を加熱することで発生する水蒸気を吸引する製品という定義となっています。
また、日本では医薬品医療機器法の規制によってニコチン入りのリキッドは発売できませんので、日本製の電子タバコは全てニコチンが含まれない製品となっています。
一方の加熱式タバコの場合は、葉タバコを直接加熱し、ニコチンを含む水蒸気を吸引するタイプ、または低温で霧化する有機溶剤から水蒸気を発生させ、タバコ粉末を通過させてタバコ成分を吸引するタイプの2種類が加熱式タバコの定義となっています。
このことから、電子タバコはタバコの代用品というイメージとなっていて、加熱式タバコはタバコの類似品というイメージとなっています。
価格が異なる
電子タバコと加熱式タバコの大きな違いとなっている点は、初期費用などを含めた商品価格となっています。
電子タバコは、充電式の電子タバコを購入する場合は充電バッテリーとフレイバーカートリッジなどがセットになったスターターキットを購入することになるのですが、電子タバコのほとんどの商品は2000円未満で買い揃えることができます。
一方の加熱式タバコでは、加熱式喫煙具の購入にも数千円の費用が掛かってしまいますし、加熱式専用タバコを購入する必要があります。
この電子タバコと加熱式タバコを価格で比較してみると、加熱式タバコは電子タバコの倍以上の出費になってしまう場合がありますので、この差は電子タバコと加熱式タバコの違いを伝える上で大きな相違点と言えます。
フレイバーの種類
電子タバコと加熱式タバコの違いの一つは、吸った時に香るフレイバーの種類の多さが異なっている点です。
電子タバコの場合は、日本国内で販売されているニコチン無しのリキッドは様々な種類の香りがありますし、海外製品を個人輸入した場合はさらにバリエーションが増えますので、色々なフレイバーが楽しめることから飽きにくいという特徴がありますので、様々なフレイバーを試したい方は加熱式タバコよりも電子タバコをおすすめします。
一方の加熱式タバコの場合は、タバコの葉を用いているという点では従来のタバコと変わりがありませんので、電子タバコのリキッドの種類の豊富さに比べ、加熱式タバコのフレイバーの種類は極端に少なくなっています。
まとめ
電子タバコに関する情報を紹介してきましたが、一口に電子タバコと言っても複数のタイプがありますし、香りの豊富さや様々な改善効果のある成分が配合されているなど、メーカーや種類によって電子タバコは多種多様となっていることをお伝えできたと思います。
また、電子タバコは今後も様々な進化を遂げていく期待感もありますので、その都度で商品の情報と取り入れて自分に最適な電子タバコを見つけて楽しんでください。