電子タバコは身体に良い?誤解されがちなポイントと維持費のまとめ
電子タバコは健康に良いと言うイメージを持っている人もいますが、実際にはタバコと比較した結果であることがほとんどです。
電子タバコを吸って健康にどの程度影響があるか調べた医学的なデータは不足していることに注意が必要です。
ただし、タバコを減らすきっかけなどには使えるケースがあるため、しっかりと特徴を掴んで利用した方がいいのです。
電子タバコでも種類によって価格が大きく変わるので、あわせてチェックしたいポイントになります。
電子タバコは本当にタバコよりも身体に良いのか
電子タバコはタバコより健康に良いと言う話があります。
電子タバコがタバコよりも身体に良いかについては様々な議論があります。
気をつけたいのは電子タバコがまだ比較的新しい文化であり、正当な評価ができるほど医学的なデータが揃っていないということです。
ポイントになるのが、電子タバコにはタバコに含まれるニコチンやタールなどの物質が入っていないということです。
発がん性物質などもが含まれていないという意味では電子タバコは紙のタバコよりも優れています。
実際に煙の中に有害物質が含まれていないことを確認しているメーカーも多く、健康に良いという人の根拠にもなっています。
ただし、有害物質が含まれていないのと、煙を吸うのが良いのかという話は別です。
健康に目立った害が見られないという意味では電子タバコは優れていますが、全く無害と断定されているわけではないのです。
電子タバコの吸い過ぎと見られる喉の不調を訴える人も存在し、吸うほど健康に良いといったものではない点に注意が必要です。
減煙や禁煙に活用できる電子タバコもあるため、どのように使うかの方が大切になっているのです。
電子タバコには本当にニコチンが含まれないのか
日本国内で販売される電子タバコにはニコチンが含まれていないのが一般的です。
日本ではニコチンを含む商品に薬事法の制限があり、一般に流通させることができないためです。
紙のタバコは薬事法ではなくタバコに関する別な法律で管理されているため例外となります。
ただし、海外で販売されている電子タバコ用のリキッドにはニコチンが含まれるケースもあります。
国によって電子タバコ用のリキッドを扱う法律が異なり、日本とは違うルールで運用されている国も存在するからです。
海外からの輸入品を利用する場合は、ニコチンが含まれていないかしっかりと調べることが大切になります。
電子タバコを使って禁煙をする場合に注意すべきこと
電子タバコを禁煙や減煙のために使う人もいます。
注意したいのは電子タバコに直接的な減煙効果や禁煙効果はないということです。
禁煙や減煙がうまくいかない理由は人それぞれですが、ニコチン依存症などの症状は電子タバコで防ぐことができないのがポイントです。
電子タバコを持つことや煙を吸うことによる心理的な負担を減らすことはできても、深刻な依存症や禁断症状を和らげる効果はありません。
そのため、どうしてもやめられない場合は禁煙外来などの治療をセットで考えることも視野に入るのです。
もちろん、電子タバコを使っても苦しみなく禁煙や減煙を成功させる人もいます。
人によって差があるため、自分にあった方法を組み合わせることが大切なのです。
フレーバーを変えてうまく気分転換に使う人も存在する
電子タバコの多くはフレーバーリキッドと呼ばれる液体を詰め替えることで香りをかえることができます。
中には使い捨てのものもありますが、香りが変えられるのは電子タバコの特徴の一つです。
香りを変えることでうまく減煙に結びつける人も存在し、ストレス緩和に役立つこともあります。
どのような香りがあるかは電子タバコによって異なります。
メーカー公式のフレーバーリキッドを利用するほか、サードパーティー性のリキッドを利用する人もいます。
ただし、サードパーティー性のリキッドは動作保障の対象外になることも多いため注意が必要です。
フレーバーリキッドの種類は多く、一般的なメントールやミント以外にもエナジードリンクやコーヒー、フルーツなどのフレーバーも存在します。
自分好みのフレーバーから電子タバコを選ぶという方法も存在し、香りを楽しむためだけに電子タバコを始める人もいるのです。
電子タバコはコイルを使うものとカートリッジ式のものが主流
電子タバコの主流になっているのが、コイルを使ってフレーバーリキッドを熱して煙を発生させるものです。
フレーバーリキッドが切れた場合は詰め替える必要があるものの、維持費が安いというメリットがあります。
もともとタバコを使っていた人が減煙目的や禁煙目的、節約目的で使うことが多いのも特徴です。
注意したいのはコイルが消耗品であることです。
コイルにはリキッドをしみこませるための綿が使われていて、使い続けると劣化してしまいます。
劣化した綿が捲かれた状態だと綿が焦げ、異臭や動作不良の原因となることがあるのです。
定期的にコイルの交換が必要なため、メンテナンスが複雑になりがちなのも特徴になります。
カートリッジ式のものはフレーバーリキッドだけでなくコイルなどの消耗部品も一緒になったユニットになっているのが特徴です。
カートリッジを取り替えればフレーバーの切り替えも消耗部品の取替えも一度にできるため非常に便利です。
一方で、カートリッジ自体を取り替えなければならないため、利用できるフレーバーが限定されるというデメリットがあります。
メンテナンスが簡単なかわりに維持費は高くなってしまうのです。
使い捨てタイプの電子タバコも存在する
実は電子タバコにも使い捨てができるタイプが存在します。
カートリッジ式と同じく部品が一体化されているため維持費が高くなることが多くなります。
ただし、電源やバッテリーの充電自体が不要など一般的な電子タバコよりもさらに利用が簡単になっているのも特徴で、好んで使う人もいます。
デザイン性に優れた使い捨ての電子タバコも存在するため、維持費の問題よりもファッションアイテムとして使っている人も存在します。
電子タバコのカスタム化を楽しむ人もいる
電子タバコは独自の規格を採用するものがある一方で、金口の規格が一致しているためパーツの交換が可能なものも存在しています。
リキッドフレーバーを利用するタイプの電子タバコの中には、サードパーティーの交換パーツが使えるケースもあるのです。
交換パーツを利用して煙の量を増やす、パーツの見た目を変えるなど電子タバコのカスタマイズを楽しむ人もいます。
利用するパーツによって性能が大きく変わるのもポイント言えます。
注意したいのはサードパーティー製のパーツを利用した場合の保証はメーカーではできないことです。
企画を間違って注文しても自己責任になるのです。
ただし、オシャレにこだわりたい人や、普通の電子タバコで満足できない人には非常に魅力的な選択肢になってきます。
カスタマイズを楽しむなら電子タバコの本体性能も重要になる
電子タバコのカスタマイズを楽しむのであれば本体性能が重要になってきます。
たとえば煙の量を増やすためには電圧をどれだけ高くできるかが重要になりますが、安い価格帯の電子タバコでは電圧の調整自体ができないためです。
どのような電子タバコがカスタマイズに向いているかも含めてしっかりチェックするのがおすすめです。
ただし、煙の量を増やせばフレーバーリキッドの消費も早くなり、維持費が高くなる点にも注意が必要です。
まとめ
電子タバコのリキッドにはニコチンが含まれておらず、タバコと比べれば健康に対する負担が小さくなっています。
禁煙や減煙の補助的に使うことはできますが明確な効果があるわけではないため、健康を気にするのであれば利用法に気を配ることも大切です。
維持費が安いものほどメンテナンスが面倒になることや、こだわりを持ち込めば維持費が高くなるのもポイントで、利用目的にあわせて最適な電子タバコを探すことも大切になるのです。