減煙・乗り換え検討中のスモーカー必見!加熱式電子タバコ・大手3メーカーを徹底比較
皆さんが電子タバコと聞いて想像するのは、現状は大体3社ほどではないでしょうか。
正確には加熱式タバコといい、純粋な電子タバコという分類ではありませんが、火をつけるタイプのタバコに比べるとヘルシー・周囲への配慮もできるということで、乗り換える人が続出しています。
自分に本当に合うタバコはどれなのか?
一長一短ある3商品の紹介を、しっかりしていきたいと思います。
初代加熱式タバコ・iQUSについて
少しお調べになった方であればご存知かと思いますが、大手3社の製品のなかで、最も本体価格が高い商品となります。
中高年の男性に人気で、コンビニでもカートリッジが手に入りやすく、王道の加熱式タバコと言えます。
特徴・メリット
まずは構造と使い方について。
本体といっても、厳密には
- バッテリー部
- カートリッジ挿入部(喫煙時に使うパーツ)
に分かれており、カートリッジ挿入部は吸うたびに充電が切れるため、バッテリー部と一緒に持ち歩く必要があります。
まずは吸ったときの満足感ですが、煙の量がかなり多めなのが特徴。
味わいも深く、もともとクセのない銘柄を好まれていたかたであれば、すぐに気に入るのではないでしょうか。
カートリッジを挿入してから吸えるようになるまでの時間も、18~20秒と非常に短く、ストレスなく取り扱うことができます。
バッテリー容量も大きく、一度のフル充電でタバコ2箱分くらいは吸えてしまいます。
デメリット
特徴欄に紹介しましたが、やはり「一本吸うたびに充電が必要」というのは、少し面倒です。
連続吸いができないので、人によっては不便さを感じるのではないでしょうか。
また、定期的にクリーニングが必要となるのですが、構造が少し複雑になっていて、初心者は頭を抱えがちです。
それを踏まえたうえで、一本一本の吸い心地を重視される方には大変おすすめできる製品です。
天下のJT製・プルームテックについて
プルームテックは、ここで紹介する3製品のなかで唯一構造の違う加熱式タバコです。
他の2機種は、タバコ葉入りのカートリッジ(スティック)を直接加熱して煙を起こす、といった仕組みになっているのですが、プルームテックの場合は、タバコカプセルーリキッドタンクー加熱部という3層構造で、リキッドを気化させてタバコカプセルを通し、その煙を吸うという構造になっています。
特徴・メリット
本質的には水蒸気をタバコの煙として吸っているため、煙の量は薄めです。
しかし、これにはメリットも。
加熱したことによる煙と違って「空気中に残りにくい」という特徴があります。
非喫煙者のいるご家庭ではなかなか吸いやすく、これくらいでちょうどいいという声も多く聞かれます。
また、3製品の中で唯一「連続吸い」ができます。
構造上加熱時間がないので、充電が続く限り延々と吸っていられます。
本体の形はスティック状で、携帯するうえでの利便性も抜群。
そして一番のメリットは、メンテナンスが一切不要であるということです。
製品の仕組み上、灰などが内部に溜まるようなことがない…というのが理由になります。
デメリット
前述もしましたが、水蒸気式ならではのデメリットも。
ニコチンの量が薄くなりやすく、喉ゴシがかなりあっさりめです。
クセの強い・濃いめの銘柄を好まれていたというかたには、いささか不向きかもしれません。
しかし、本体価格がお安めになっているので、減煙の一助に使えるのは間違いないでしょう。
女性に大人気!グローについて
最後に紹介するのが、グローです。
スタイリッシュなフォルムで低価格、発売当初から売り切れ続出の一台。
筆者も所有しており、この頃になってようやくレビューなどが増えてきました。
特徴・メリット
構造が極めてシンプルで、バッテリー部とカートリッジ挿入部(加熱部)が一体になっているのがおしゃれ。
女性の手のひらにもぴったり収まり、胸ポケットにも入るサイズなのが便利です。
また、加熱式タバコの特徴としてとらえられていた「1本ごとの充電」も不要になっており、もちろんカートリッジの加熱時間はありますが、連続吸いが可能。
また、一度の充電で吸えるタバコの本数が、3製品の中で最も多いのも特徴です。
加熱式タバコの宿命といえるメンテナンスについても、付属のブラシを挿入部に通して軽くゴシゴシするだけで済みます。
パーツを分解して組み立てる…などといった面倒がないため、非常に便利。
デメリット
まずは煙の量ですが、やや薄めと感じます。
モクモク感はほぼなく、空気中に残る感じもあまりありません。
ある意味メリットではありますが、タバコの重みを感じたい人にとっては難しいところかもしれません。
味わいですが、ややイモのような香りがあり、まだまだ改善の余地があります。
喉ゴシもわりとあっさりめで、連続吸いに至ってしまう人も多いようです。
これはデメリットと言えるかどうか微妙なところですが、バッテリーがカートリッジの加熱部を兼ねているという性質上、吸うたびに重い本体を持ち上げる必要があります。
灰を落としたりする必要がないので重要なことではないかもしれませんが、どうしても気になる人はいるようです。
電子タバコのおすすめの買い方・使い方
以上のように、大手3製品のご紹介をさせていただきました。
電子タバコを買う人の目的の多くが、
- 減煙
- 周囲、特にご家庭への配慮
これらではないでしょうか。
とはいえ、いずれも「タバコとしての味わい」を度外視して挑戦すると、すぐに挫折してしまいます。
電子タバコから火をつけるタイプのタバコに戻ってしまった…という人は、実は少なくありません。
筆者が個人的におすすめしたいのは、ここで紹介した3製品から選ぶ場合「安い機種から買ってみる」ことです。
それぞれに一長一短あるといっても、市場では売り上げが拮抗しているというデータを見る限り、電子タバコに移行して問題のない人はどの機種でもおおかた満足できる…というところでしょうか。
そのうえで安い機種の購入をおすすめするのは、万が一挫折してしまった場合の精神的・経済的負担が少なくなるからです。
減煙目的の方の場合、火をつけるタイプのタバコを無理にやめるのは、好ましくありません。
最初は電子タバコと併用しつつ、ゆっくりと乗り換えていくのが減煙成功への道です。
ちなみに、「非喫煙者のご家族が、身体をいたわって電子タバコをプレゼントする」ということも多くあるようです。
筆者もプレゼントをしたことがあるのですが、実はこれがなかなか難しいのです。
お相手の好み似合わなかった場合、かえって喫煙量が増えるということもあるようです…。
都心部では試飲できる場所が多いので、プレゼントする方・される方が一緒になって試して回るのがベスト。
また、電子タバコと呼ばれるものは、ここで紹介した3製品だけではありません。
ベイプと呼ばれるリキッド加熱式のものなども隆盛を見せており、店舗の数がかなり増えつつあります。
喫煙者の中には「ニコチンが入ってなくても案外満足できる」という感想をお持ちになるかたも相当数いらっしゃるので、視野を広げて色々なものに挑戦してみるのがよいのではないでしょうか。
まとめ
3社製品が出そろったところで、この機に電子タバコに手を出してみようという人が増加の傾向にあるそうです。
本文中に紹介した通り一長一短はありますが、この記事をご参考に、ご自身のライフスタイルと照らし合わせて商品を検討していただければ幸いです。
スモーカーの乗り換えの場合、「無理に電子タバコに完全切り替えをする必要はない」という心の余裕も大切です。
楽しく選んで、吸ってみましょう。