加圧シャツは選び方で効果が全然異なるので注意が必要
最近、アスリートではなくても建設現場の作業員やトラック運転手、など体を動かす仕事をしている人たちがピッタリと身体に密着したシャツやハーフパンツを着ているのを見掛けることが多くなりました。
あれは、「加圧シャツ」と呼ばれる物なのです。
私は、アンダーアーマーの「コンプレッションウェア」を愛用していますが、着るとピッタリと身体にフィットします。
第二の皮膚などと呼ばれる所以です。
野球、ジョギング、ジムトレーニングなどあらゆる場面で目にする機会の多い、コンプレッションウェアですが、かっこいいだけではなくて、ちゃんと"機能"を備えているウェアなのです。
数ある加圧シャツの中でも、私が愛用しているコンプレッションウェアについて掘り下げます。
目次
加圧シャツの中のコンプレッションウェア
加圧シャツは文字通り、着ると圧力を感じほどピッタリと身体に張り付きます。
このピッタリ感を"着圧"といいます。
これが"ミソ"で、この"着圧"の強さがそれぞれ違い、「金剛筋シャツ」「鉄筋シャツ」「スレンダーマッチョプラス」「スリムゼウス」「スパルタックス」など筋肉に着圧が作用して、常に筋トレしているような着心地の物から、筋肉のブレを抑えて、疲労を抑える働きのものまで様々です。
よくある"加圧シャツ"と比較して圧力の感じ方は弱めだと感じるでしょう。
しかし、この"着圧"こそがコンプレッションウェアの真髄で、ほどよい着圧は、筋肉のブレや無駄な振動を軽減できます。
そうすることで、トレーニングなどの運動時に疲労を軽減し、なおかつスタミナ、回復力を向上する働きがあるのです。
さらには、筋肉のブレを減らす働きは、身体の動きを自分のイメージ通りに近づけやすい効果があります。
コンプレッションウェアの用途
上記の効果から、コンプレッションウェアは通常の加圧シャツとは用途が変わってきます。
身体の動きをイメージ通りに動かすためにフォームチェックなど正しい姿勢で運動をする必要がある場面や、競技においてアスリートたちに支持されています。
野球のピッチャーやゴルファーなどがそのいい例です。
フォームを安定させるための反復練習をするのですが、コンプレッションウェアであれば、さらに疲労軽減作用が働き、他人よりも長い時間疲れ難い状態で反復練習ができるのでそういう練習をされる方におすすめです。
加圧シャツとコンプレッションウェアの違い
これまでのコンプレッションウェアの説明を踏まえたうえで、通常の加圧シャツとはどう違うのかという疑問が浮かぶと思います。
実際ネットでは加圧シャツとコンプレッションウェアを混同していて、それなら安いほうがいいというような情報が飛び交っていたりします。
また、着心地は加圧シャツに比べてやや緩めだから、加圧シャツの方がより筋肉の振動を抑えて疲労軽減効果が大きくなるのでは?
と思った方は少なくないと思います。
じつはこれが大間違いで、コンプレッションウェアの着圧こそ計算されつくした着圧で、それ以上でも以下でも効果は得にくくなります。
加圧シャツというのは、筋肉に着圧で強い圧力をかけて着ているだけで筋トレしている状態にしますので、筋力は増しますが疲れも増幅するのです。
コンプレッションウェアの用途でも述べたようなフォームチェックなどが重要なスポーツやその練習スケジュールにおいては、「コンプレッションウェア」と「加圧シャツ」の使い分けが要点となるのです。
加圧シャツは「筋肉をつけたい人や、気になるお腹を引き締めたいというような日頃、運動やスポーツはあまりやっていないけど、着るだけで効果があるのなら」という人に向いています。
コンプレッションウェアは、持久力をつけるトレーニングやフォームチェックを行うスポーツ、とりわけ真剣にスポーツに取り組むアスリートに需要の多いものなのです。
アンダーアーマーのコンプレッションウェアの種類
私が愛用しているアンダーアーマーの物を紹介します。
アンダーアーマーのコンプレッションウェアは3種類の大きな分け方ができます。
一年中着れるように季節や気温に応じて、最適なギアを選べます。
ヒートギア(24℃~40℃)
夏など酷暑の時も肌にピッタリと張り付き、ウェアが汗をかきます。
肌とウェアが密着していますが、汗はウェアの外に流れ出ますので、汗によるべとつきなどの不快感がありません。
速乾性も高くて、汗冷えも防いでくれます。
オールシーズンギア(12℃~24℃)
春、秋用です。
ヒートギアは第二の皮膚といわれるほど機能的すぎて、春先や秋は寒い場合があります。
そのような時にオールシーズンギアを一枚持っていれば、ヒートギアと差し替えて着てもいいし、ヒートギアの上に重ねてもいいしで大変重宝します。
コールドギア(-10℃~12℃)
冬用です。
冬はヒートギアの上にコールドギアを重ねます。
インナーレギンスは足首の部分がピッタリしすぎて少々脱ぎ履きし難いですが、その分保温性が確保されていて、冬で暖かくトレーニングに集中できます。
女性アスリートにも人気
アンダーアーマーのコンプレッションウェアは女性アスリートにも大変支持されています。
機能性は上記の通り、トレーニング時の快適さなども男女問わず人気の理由なのですが、女性アスリートの美しさが人気に影響し、スポンサーがつくプロアスリートであればアスリートとしての強さはもとより美しさが維持できているかどうかというのは、死活問題ですらあります。
とりわけ屋外での競技となると紫外線が肌の対敵となります。
しかし、アンダーアーマーのコンプレッションウェアは紫外線カット率90%以上というUV効果です。
安心して屋外でトレーニングやランニングができます。
さらに、モールドカップを内蔵してバストラインを整えてくれるものもあります。
気になるお値段
アンダーアーマーの「コンプレッションウェア」は優れた機能を備えたトレーニングウェアです。
デザインもかっこいいし、プロのアスリートも多数愛用しています。
きっと「お高いんでしょ?」とお思いの方も多いと思いますが、ヒートギアの半そでタイプなら、\2400程度の価格です。
上下合わせて\5000程度で、快適感と疲労軽減効果、スタミナ向上、回復力向上、そしてかっこ良さが得られるのならお値打ちです。
ただし、上を見れば\24000の物もあるようで、その効果の違いは値段の分だけはあるようです。
子供用もあるの?
子供用もありまして、価格は大人とさほど変わりません。
サイズやカラーバリエーションも豊富でユニフォームカラーと合わせることも可能です。
少年野球の子供達やサッカースクールの子供達が着ているのをよく見かけます。
加圧シャツの注意点
注意しないといけないのは素材が傷つきやすいので、何かに引っ掛けるとすぐに生地がほつれてしまいます。
コストパフォーマンスの高い商品ですが、Tシャツで防御するなどの対策をしたほうがいいでしょう。
大抵の人がアンダーウェアやインナーとして着用しているのはそのためです。
また、加圧シャツは汗をかきやすくなりますので、汗や臭い対策が必要でしょう。
もちろん、最初からシャツ自体の通気性、除菌や消臭に配慮しているものもありますので、そういったものを選ぶのが賢い選択です。
加圧シャツは物によって着圧が様々ですので、圧の強いものは体調や疲れ具合にも注意が必要です。
まとめ
加圧シャツの中でも、コンプレッションウェアについて掘り下げて書きましたが、筋力を鍛える「加圧シャツ」と勘違いが起きやすい商品なだけに、お腹周りのダイエット効果を期待しているのにコンプレッションウェアを着ながら生活して、疲労軽減作用で疲れ難い状態に慣れてしまって気付いた時にはお腹周りはより深刻になっていたとか、筋肉の無駄な振動を減らすために加圧シャツで押さえて、筋トレ状態でフォーム練習をしていたせいで、余計な筋力がついてフォームが崩れたなど真逆なことが起こりかねません。
コンプレッションウェアと加圧シャツの明確な違いを理解したうえで、自分に合ったトレーニングウェアを選択しましょう。