格安&拭き掃除専門!可愛らしいロボット掃除機「モペット」の特徴とは?
高級家電のイメージが色濃かった時代も過ぎ、ロボット掃除機にも価格・性能とも、様々なレパートリーが登場しています。
特定の機能に特化したもの、とにかく価格を抑えたもの…消費者からしてみれば、選択肢が多いことは喜ばしいことですよね。
今回はその中でも変わり種ロボット掃除機のひとつ、CCPのモペットについて掘り下げてみます。
吸い込むだけがロボット掃除機じゃない!
モペット(MOPET ZZ-MR4)最大の特徴が、ゴミを吸い取る吸引タイプのロボット掃除機ではなく、いわゆる「モップがけ」に特化したロボット掃除機であるということ。
通常のロボット掃除機が普通の掃除機の代わりをするのであれば、モペットはフローリングワイパーの代役といったところでしょう。
CCPとはどんな会社か
モペットを販売しているCCPは、バンダイナムコグループのひとつで、おもちゃや生活家電を主に製品ラインナップとして揃えています。
本格的なサイクロンクリーナーや吸い込み型のロボット掃除機、調理家電など、モペットのような安価な家電以外も取り扱っています。
日本の会社なので、同じ安価なロボット掃除機でも、通販サイトにあふれている海外の製品よりサポートを受けやすい安心感はありますね。
モペットの特徴
モペットはモップがけ専用のロボット掃除機だけに、普通のロボット掃除機とは単純な比較がしにくい製品だといえます。
特徴もかなり独特ですよ。
小型・軽量
モペットのサイズは、円形ボディの直径が17センチ、高さも5.6センチと、両手のひらで収まりそうな大きさです。
また、吸引タイプの機構を必要としないので、重さは275グラムと、これまた超軽量サイズなんです。
マイクロファイバー製のモップを取り付けたとしても、20センチ前後に収まるので、小回りがきき、ベッドの下など高さがそれほどない隙間でも入り込めます。
デザインも前後も左右も無さそうなシンメトリー。
唯一動作を知らせるランプが非対称な配置となっていますが、これもまた後述する特徴を引き立たせる効果があるんです。
価格が安い
どの販売店で買うかにもよりますが、通販サイトではおおよそ3000円台半ばくらいが平均です。
また、消耗品であるモップは洗濯が可能な上、新調する場合でも700円ほどで購入できます。
拭き掃除特化型とはいえ、日本のメーカーのロボット掃除機でこれは優秀な部類でしょう。
動力源は乾電池
ロボット掃除機は充電池で動く機種が多く、自動で充電スタンドに戻る機能を搭載しているモデルもあります。
一方、モペットは単三アルカリ乾電池3本で動きます。
しかも、それだけでトータルで6時間動作することが可能です。
ロボット掃除機の課題に、充電池などの消耗品のランニングコストが挙げられますが、モペットなら電池は都度交換していけばいいので、充電池の劣化による稼働時間の低下の心配がそもそもいらないのです。
一度の稼働時間は10分間
乾電池で動くモペットは、10分間連続で動くとオフタイマーが働き、自動停止します。
連続稼働時間が売りのひとつになるロボット掃除機の中で、あえて10分という短時間で区切っているのはかなり特徴的ではないでしょうか。
排気がない
モペットはモップがけ専門のロボット掃除機。
吸い込むこともなければ、当然吐き出すこともありません。
排気がないメリットとして、空気を巻き上げないことが挙げられます。
掃除機によって巻き上げられたホコリは、長い時間空気の中を浮遊し、夜、眠る段階になってようやく落ちてくるということがあります。
その点モペットなら、モップにホコリを吸着してくれるので、ホコリの舞い上がりが少なくてすむでしょう。
フェイスシールで可愛くアレンジ!
モペットは上から見ると、真っ白な円の周りに、ピンク色(他にブラウンもラインナップされている)のモップがあるというシンプルで可愛らしいデザインです。
そんなモペットをさらに可愛くアレンジする方法として、フェイスシールを貼るという方法があります。
自分でシールを用意するのもいいですが、なんとモペットには、あらかじめフェイスシールが付属しているんです。
さすが、おもちゃも手がけるCCPといったところでしょう。
モペットは動作中、本体の片側で赤いランプが二つ、点灯します。
これが、頬が赤らんでいる様子にもみえ、それを基準にフェイスシールを貼り付けると、とても可愛い仕上がりが期待できますよ。
アロマ機能
モペットの特徴的な機能で最後に挙げるのは、アロマを楽しめる機能です。
本体の蓋を外すとアロマパッドがあり、そこに好みのアロマオイルをたらせば、掃除しながらアロマのいい香りを広げてくれるという仕組みです。
吸排気のないので香りの広がりが優しいという、これもモペットならではの利点を活かした機能ですよね。
モペット、こんな人におすすめ
一人暮らしの人
モペットはサイズが小さく、稼働時間も10分なので、大きな部屋、リビングなどをメインとして担当するのは難しいでしょう。
掃除可能なフローリングスペースが少なく、本格的なロボット掃除機ではオーバースペックだという一人暮らしの方にはおすすめかもしれません。
普段は掃除機を使っている人
ロボット掃除機ではなく、通常の掃除機を使っている人にもおすすめです。
わざわざ掃除機を出してきて掃除するほどではないにせよ、ちょっとホコリが気になる…そんな時に、モペットに10分間働いてもらうのです。
拭き掃除に特化したミニマムなロボット掃除機だからこそ、サポート役としての価値があるのではないでしょうか。
注意すること
本格的な掃除機能を求めてはいけない
モペットは乾電池で動き、モップがけをすることで床を綺麗にしてくれるロボット掃除機ですから、吸引力に優れ、段差も乗り越え、障害物に対して適切な判断ができる高級ロボット掃除機のような仕上がりを期待してはいけません。
狭いスペースでは何度か稼働させることでホコリを一掃してくれますが、ある程度の大きさのスペースがあるのであれば、他にメインの掃除用品があるべきでしょう。
段差に弱い
小さなモペットにとって、ケーブルやカーペットの段差も、障害物と判断しコースを変更する要因になってしまいます。
掃除ができるのは本当に何もない、フラットな場所だと認識しておきましょう。
落下防止センサーが無い
落下防止センサーが無いので、例えば階段の踊り場や玄関など、段差がある場所ではそのまま落下してしまいます。
進んでほしくない場所には、数センチの高さのあるものを置いておくと、障害物だと判断して進路を変更します。
長い髪の毛やペットの毛が絡む
モペットのレビューで、「髪の毛が車輪部分に巻き付いた」という人もいました。
吸引タイプではないので、モップに付着しきれなかったゴミが車輪部分に絡むのも多少は仕方ない部分があると思います。
ある程度はそのままでも動作してくれるでしょうが、不具合を起こす前に、定期的に取り除くのがいいでしょう。
まとめ
フローリングの掃除がメインのロボット掃除機では異色の存在であるモペット。
アレンジ可能な可愛い見た目に、アロマまで楽しめるなどの独特な機能を多く備えます。
しかし、拭き掃除専門で安価なロボット掃除機というのは、絶妙な部分でニーズを満たしてくれる可能性も秘めています。
お試しで使ってみるのもいいかもしれませんよ。