ロボット掃除機~国内外にある各メーカーのおすすめの機種~
昭和の時代、冷蔵庫、洗濯機、テレビと並び掃除機が家電の主役の一つとして君臨していました。
時代は流れ21世紀になると、家事の中で大きな肉体的負担となっていた掃除機がロボット化された家電、ロボット掃除機が本格的に普及してきました。
今回このロボット掃除機について各主要メーカーのおすすめ機種を紹介していきます。
ちょっとユニークな機種も合わせてお話しします。
目次
ロボット掃除機とは
ロボットクリーナーとも呼ばれる家電で、文字通り自動的に動いて床を掃除するロボットです。
家庭用のものは掃除機で床をかけるのは家事の中でも大変な労働なので、それをロボットが代わりに行うという目的で開発されました。
かつては部屋と廊下に段差があったり、部屋の中でもふすまのレールや畳のヘリなどが支障となっったりしてロボット化が難しく、国内の各家電メーカーは開発を見送っていましたが、海外のメーカーが国内市場に展開を始めると、あとを追うように開発を進めていきました。
そういった経緯もあり、現在ロボット掃除機の市場は海外メーカーがやや強いというのが現状です。
ちなみに日本で初めてロボット掃除機の原型を発売したのはゲーム会社の任天堂(商品名:チリトリー)です。
掃除機との違い
一言で言うと自動かそうでないかと言うことになります。
掃除機は、使う人間の判断で掃除する箇所を決めて、人間の力で掃除機のヘッド部分を動かしていきますが、ロボット掃除機の場合は本体全体がヘッド部分のような役割を果たします。
また、センサーの作用によって障害物をよけて、バッテリーが消耗してきたら充電場所を見つけて自ら充電します。
このように判断が人か本体のコンピューター(とセンサー)かと言う違いがあるのも大きな差です。
ロボット掃除機のメリット
ロボットが勝手に掃除をしてくれるので、人間が楽をしたり、時間を作ったりすることができる(または仕事や買い物に行っている間に掃除をしてくれる)というメリットがあります。
また人間が、してしがちな掃除のムラやし忘れの部分が出るのに対し、ロボット掃除機は、そういった部分が出ないようにまんべんなく行うことができます(以前は手あたり次第掃除していました)。
ロボット掃除機のデメリット
最近は、家具などを発見すると速度を落としたり、障害物をよける機能が搭載されるようになりましたが、一部の機種ではいまだに当たることで方向転換を行うことから家具を傷つけたり、ぶつかる音が大きかったりして近所迷惑になったり、うるさかったりするものもあり、吸引機能がないものは事前に大きなごみを取り除いたりする必要があります。
また障害物が多いと掃除がしにくいため、事前に片づけを行う必要があるのもデメリットです。
おすすめのロボット掃除機1:Neato Robotics Botvac D5 Connected
Neato Roboticsは、アメリカのロボット家電企業で、スタンフォード大学の起業家支援プログラムによって2005年に設立された新しい企業です。
そのせいもあり、積極的に新技術を投入し、開発をアメリカ、製造を中国で行い世界中で販売するというグローバルな戦略をとっているメーカーでもあります。
そのNeato Roboticsで普及しているモデル(ハイエンドモデルでもある)がこのBotvac D5と言うロボット掃除機になります。
特徴
部屋の間取りをレーザーで計測し、部屋の間取りにあわせて効率的に掃除できるほか、吸引でごみを取り込み、簡易の水拭き機能もついているモデルになります。
また、スマートフォンと連携して、掃除して欲しいエリアやしてほしくない境界線の指定もできるという機能があるのも特徴です。
騒音値は56dBと換気扇程度の静かさです。
集じん容積も0.52Lとゴミがまずまず入るサイズになります。
基本的な掃除機機能にスマートフォンとの連携を追加した高性能の機種と言えるのではないでしょうか。
おすすめのロボット掃除機2:日立 minimaru RV-EX1
日立は、言わずと知れた日本の大手総合電機機器メーカーです。
発電所用のタービンから電動歯ブラシまであらゆる電気に関わる製品をひと通り開発、製造、販売している日本のメーカーは日立だけで、そんな広いラインナップの一つにロボット掃除機があります。
大きなロボット掃除機が多い中、このminimaruは名前の通り小さなサイズで日本の家屋にもマッチした製品となっています。
特徴
サイズが小さいため、こまめに狭いところでも入って掃除できるというメリットがあります。
ソファやベッドの下すら障害物がなければどんどん入って掃除してくれるという機能もあり、小さいサイズならではの強みを生かした製品となっています。
また、複数のセンサーを駆使して走行制御を行う「minimaru AI」は、ごみ量の判断を行う「ごみハンター走行」と言う機能も付いています。
また、騒音を抑える「マナーモード」も搭載しているのも個性的です。
騒音値は非公開となっているのと、小型なた集じん容積も0.25Lと、やや少なめになっているのが弱みとなっています。
おすすめのロボット掃除機3:iRobot ルンバ e5 e515060
iRobotは、アメリカの企業で、日本でロボット掃除機を普及させた企業です。
ルンバシリーズはロボット掃除機の代名詞となりました。
家電メーカーと言う印象が強いですが、売り上げの主力は軍事用のロボット製造(爆発物の処理ロボットや危険な場所への偵察ロボなど)と言う軍事企業の側面も持ちます。
そういった技術がロボット掃除機にも生かされており、高性能な製品を多数展開しています。
特徴
従来のルンバの機能に比べてスマートフォンから操作ができる機能が追加されました。
また、ゴム製のブラシの採用や吸引力の強化、アイアダプトと呼ばれるロボット掃除機が情報を収集し、自ら考えて40以上もの行動パターンから最適な掃除方法を決めるという機能が備わっているのも特徴です。
また、誤ってコードを吸い込んだ場合も逆回転して絡まりを未然に防ぐという機能も搭載されており、ロボット掃除機の代表的な企業として、様々な革新的機能を備えたモデルになっています。
おすすめのロボット掃除機4:パナソニック RULO MC-RS300
日本を代表する家電メーカーの一つがパナソニックです。
昭和初期から様々な家電を日本の家庭に提案してきましたが、ロボット掃除機も例外ではありません。
他のメーカーが円盤状の外見のロボット掃除機を投入する中、パナソニックは三角形の形状をしています。
これは部屋の隅までブラシが入り、きちんと掃除できるようにするための機能のためです。
特徴
三角形の形状により、細かい場所まで入り込んで掃除を行う機能が付いています。
またレーザーのほか、超音波センサーや赤外線センサーなども追加しているためギリギリまで接近して掃除ができると言う機能が付いています。
ただ、集じん容積は0.25Lとやや小さめになっています。
まとめ
ロボット掃除機は、パワーがあり集じん容積も大きい海外メーカー製のロボット掃除機と小型で小回りが利く国内メーカー製のロボット掃除機と言った図式になりやすい傾向があります。
広い部屋であれば海外メーカー製の方が掃除に向いていますし、狭い部屋では国内メーカーの方が有利かもしれません。
しかし、IOT機能の面で見ると、海外メーカーの方がスマートフォンとの連携が強く意識されており、やや国内メーカーは弱い印象を受けます。