先人たちが夢見たロボットの世界! ロボット掃除機の登場!
日々、急速に進展しゆく科学技術は、いよいよロボットを開発するに至りました。
かつてはSF映画やアニメの中のような出来であったようなことが、現実になっていっています。
その中で、ロボット掃除機という家事のお手伝いをするロボットも登場しました。
これにより我々の生活はどのように変化するのか、それを考えてみたいと思います。
SF・アニメから出てきたロボットたち
“ロボット”という概念が生まれたのは、1920年チェコウロバキア(当時)の小説家カレル・チャペックが発表した戯曲「R.U.R.(ロッサム万能ロボット商会)」だそうですが、人間そっくりの機会を持つサイボーグ、人造人間(日本ではこの題で出版された)みたいなものだったといいます。
ロボットの起源はこの作品において「人の代わりに作業(労働)をさせることが目的」だと言います。
それ以降、SF映画などであらゆるロボットが登場し、人間の支援をするものもあれば、「ターミネーター」のように人類を抹殺、支配するものもあった。
また、日本自体、手塚治虫原作で「鉄腕アトム」が日本初のテレビアニメとして放送されました。
2004年という、21世紀を舞台に開発されたロボットたちの物語を描いたものです。
また、1970年代に登場した「マジンガーZ」や「ガンダム」シリーズなどのように人が乗り込み戦闘を繰り広げるという作品もあります。
こうしたことから、人はどこまでもロボットに憧れを頂いていたことが伺えるようです。
特に、藤子不二雄原作の「ドラえもん」のようなロボットに夢見た人たちも多くいたことでしょう。
特に21世紀にそうした希望あふれる未来を見つめていた人たちが多くいました。
手塚治虫、藤子不二雄(藤本先生)、また映画「AI」などロボットを描いた映画を製作したスティーブン・スピルバーグなど。
ロボットに未来を見つめていたように思います。
現実に開発されゆくロボットたち
そんなSF・アニメなど架空の世界の存在であったロボットたちを開発したいという夢を抱いた科学者たちは多くいました。
その「少年のような心」を忘れなかった科学者たちの間断ない努力によってそれが現実になろうとしています。
その兆候があったのが、1970年に開催された大阪万博でロボットを中心にしたパピリオン「フジパンロボット館」が出展され、日本の多くの企業が産業用ロボット市場に進出しました。
1999年にはSONYがマクロスシリーズなどでお馴染みの河森正治がデザインで協力した、犬型ロボット「AIBO」が登場しました。
肝心の二足歩行の技術も発展を辿り、2014年にはSoftbankがPepper(ペッパー)が発売され、Softbankショップを賑わせています。
また、その他、人命救助、接客などが実用できにこなすことのできるロボットが開発されています。
余談かもしれませんが、昨今のiPhoneなどに搭載されてるSiriの技術を見ると、音声認識、またAI機能も進展する事がわかります。
お家で大活躍!ロボット掃除機!
日々、進展しゆくロボット技術は家事などで大活躍するロボットが登場しました。
その中の一つが「ロボット掃除機」です。
掃除機のロボット自体は1985年にアルコールを燃料とするロボット掃除機が、つくば科学万博で展示されましたが、2002年に米国アイロボット社が「人の代わりに掃除をするロボット」ルンバを発売しました。
産業界に革命!掃除機ロボット「ルンバ」
ルンバには「人工知能」が搭載されており、自らゴミを察知して吸い取ってくれると言います。
それ以来、改良を加えられ、2016年にルンバ900シリーズ(ルンバ980、ルンバ960)は恐ろしい性能を誇っています。
スマホで“いつでもどこでもルンバを動かすことができ、更にルンバがどこを掃除したのかを見る事ができます。
要するに家にいなくても掃除ができるのです!!
更に、それまでのルンバ700シリーズの5倍の吸引力を誇り、700シリーズと比較して、1.5倍のゴミを吸うことができます!
またこれはルンバシリーズに共通して言えることですが、どこでも入って掃除をできます。
ルンバ以外にも素晴らしいロボット掃除機は沢山あります。
ここからはおすすめの商品をご紹介していきたいと思います。
SiRo(ダスキン)
掃除会社の大手である「ダスキン」が開発したロボット掃除機。
デザインが三角形で部屋の隅まで入り込み、サイドブラシで取りにくいゴミも残らず集め、更にハウスダストなどの見えないゴミもセンサーで探知しお掃除するようです。
ココロボ(SHARP)
SHARPが開発したココロボ。
この商品の特徴はおしゃべりができることです。
「おはよう!」とあいさつをすると返事が返ってきたり、「掃除するよ!」と言ったりします。
関西弁もしゃべるらしく個性的なお掃除ロボットです!
トルネオロボ(東芝)
この商品の特徴は取ったゴミを本体から充電台に吸い取ってくれる所だそうで、要するにゴミ捨てを自動的にやってくれる優れものだそうです!
RULO(ルーロ)(パナソニック)
これも、ダスキンのSiRoと同じく三角形のデザインで、機動力、また隅々までゴミをとれる小回りが利くという利点を持ちます。
ダイソン360Eye(ダイソン)
360度回るカメラで室内を撮影して、家具などの障害物の状況を把握し、効率的に掃除をすることができます。
大きさ的にはかなり大きいので、平面の吸引力ではダントツです。
新時代の三種の神器
かつて、三種の神器と言われた家電がありました。
「白黒テレビ」「洗濯機」「冷蔵庫」。
これらはまさに、1964年に開催された東京オリンピックへ向かいゆく戦後日本の復興と発展を象徴するようでした。
そして、2020年に56年後、再び東京の地でオリンピック・パラリンピックが開催される現代にあって、新時代の三種の神器と言われているのが、この「ロボット掃除機」と「食器洗い乾燥機」「乾燥機能つき全自動洗濯機」の3つだと言われています。
これらに共通して言えることは、“自動”ということです。
多忙極まる現代人にとってこうした家事が、自動でやってくれるようになれば、それほど助かる事もないように思います。
懸念すること
こうした、自動、ロボット技術の進展は、我々の生活を便利にさせていきます。
そうした中で懸念されることもあります。
それは、1993年に公開された「ドラえもんのび太とブリキの迷宮」を通しての事です。
この作品では、ある異星人たちが、ロボット技術を進歩させ、あらゆる仕事を全てロボットに任せるようになり、人間たちは「毎日が日曜日」になりました。
挙句の果てには、歩行などの移動さえもロボット技術に任せるようになり人間は何もしなくなりました。
そうすると人々は堕落していくというものです。
こうしたことから、何でもかんでも自由になるという事は良いように見えて、反面そうした危険性もはらんでいるという事を、原作の藤子不二雄、藤本先生は1993年の時点で警鐘を鳴らしていたのだと思います。
まとめ
年々進化を遂げゆくロボット技術。
更にAIの技術も進展すれば、これから広がっている未来は、SF映画やアニメで見たような世界が広がっているように思えてなりません。
確かに、先に述べた、「ドラえもんのび太とブリキの迷宮」のようなことも懸念するところはありますが、こうした藤本先生や、アトムを生み出した手塚治虫氏など皆、未来にそうしたロボット技術が広がりゆくことを夢見ていたと思います。
こうした先人たちの夢を、本当に自身の夢として、目標として「少年の心」を貫いて現実にしている科学者は素敵だと思います。
21世紀が開幕して早、16年。
これからいよいよ夢にあふれた21世紀が広がりゆくことを祈りたいです。
その一つの夢がロボット掃除機の登場だと思います。