キャスターも無しのベーシックなスーツケース、実はメリットも沢山

スーツケース

[ソフィアバレンチノ] Sofia Valentino キャリーバッグ ドット 1603-2X09 クヒ (ブラック×ピンクドット)

近頃旅行用のスーツケースと言えば、キャリーバッグの事と言うのが当たり前になってきました。

確かに、持ち上げることの必要も無く、力があまり無い人でも移動が楽なキャリーバッグは大変に便利なものです。

しかしそれでも、昔ながらのスーツケースも未だに愛用者は健在です。

この便利さや魅力について、ちょっと考えてみましょう。



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スーツケース以前にはトランクの時代が

今の人たちにはなじみのなくなった、長期旅行用のカバンと言えばトランクですね。

スーツケースより大きく、人が入れるほどのサイズの物もありました。

昔の探偵小説などで、人を隠したり中に入ってどこかに忍び込んだりするシーンでも使われたものです。

まあ実際には勿論、荷物を詰めて運ぶのが目的のカバンですので、上記のようなことは現実にはまず無かったと言っていいでしょう。

しかしそれくらい大きなカバンだったわけです。

勿論個人で動かせるようなサイズや重さで無いものもあり、ホテルのポーターや駅や空港の赤帽がカートに乗せて必死に運んだものです。

やはり小説などでは、金持ちの登場人物の世界一周旅行の荷物として、もしくは長期のバケーションの荷物としてのシンボルのようなものでもありました。

しかし実際問題として、これは一般庶民にはこれは実用的ではなく、縁の無いものでした。

と言うよりも、その頃の一般庶民にはそれだけの長期の旅行は夢だったと言う事もあるでしょう。

金持ちのシンボルであったと言うのも、無理は無いことです。



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長期の旅行や海外旅行の一般化

しかし年代は移り、海外旅行や長期の休暇も一部の人だけのものではなくなってきました。

気軽に海外への旅行が出来るようになり、しかも飛行機がメインの移動手段になってくると、必要な荷物も減ってきます。

何しろ飛行機以前は、旅客船や列車が移動手段でしたから、移動日数もかかります。

結果として、着替えなどの荷物も多くなっていたわけです。

それが飛行機になれば、今まで1か月かかって海上を移動していた距離を、半日で移動が可能になりました。

必然的に、荷物の減少にもつながったわけです。

こうなるとトランクでは大きすぎるし、また飛行機の預け荷物としても大きすぎて邪魔、となってしまったわけです。

また移動日数が少ない分、旅行の費用も減少しました。

その事も又、旅行者の増加に一役買ったと言えましょう。

旅行手段の向上で長期の旅行が一般化されるにしたがって、旅行は一部の人の特権ではなくなっていったことになります。

スマートな旅行鞄としてのスーツケース

と言うわけで、大きくて実用的でないトランクは段々と姿を消していきます。

代わりに台頭してきたのが、スーツケースです。

荷物をコンパクトに収納出来て、しかもサイズや重さによっては片手で持ち運べるのですから、旅行中にも他人の手を借りずに済むようになりました。

初期のスーツケースは革製の物が多くお値段もそれなりでしたが、使い込むにしたがって味が出てくる革製は今でもファンが多いようです。

また簡易なビニール製も、国内旅行などには軽さから使用が楽でしかも安価なので、よく使われました。

近年になって、ポリカーボネイトなどの堅牢で軽い素材も使用されるようになって、ますます軽く丈夫に使用が出来るようになりました。

とは言え、旅行者としてはもっと手軽に楽に移動が可能な品を求めていくのは、当然でもありました。

トロリーバッグの登場

ちょっと聞き慣れない単語だと思います。

しかし、大型のスーツケースの下側に車のついた物、と言えば納得されるでしょう。

キャリーバッグ以前に登場して、旅行鞄市場を席巻したスーツケースです。

底の部分にキャスターがついているので、道などでは転がしていけますし、上部と横の部分に持ち手がついているので、いざと言う時には持ち上げも可能になっています。

使い勝手も良く、これが登場した時に普通のスーツケースから乗り換えた人も多いでしょうが、一つ残念なことがあります。

数泊用の小さなスーツケースの場合、このタイプだとかがまないと転がせないと言う欠点があったのです。

その為このタイプは、1週間程度の旅行用のバッグサイズの物が主流になりました。

筆者も一つ持っていましたが、1週間程度のものだと自重が結構あって、持ち上げるのがきつかったですね。

今の物ほど素材が良く無かったことも、勿論原因でした。

そしてキャリーバッグへ

かくて、時代はキャリーバッグへと移行します。

各スーツケースの欠点をカバーするように作られた、使い勝手のいい旅行用バッグの登場です。

当然のようにスーツケース市場は、キャリーバッグ一色に塗り替えられた感があります。

専門店に行かない限り、他のタイプのものが中々見つからないと言う状態にもなっています。

普段の買い物から数泊の短期旅行、1週間単位の旅行まで幅広く使用できるバッグですから、当たり前のことと言っても過言ではないかもしれませんね。

しかしここで従来のスーツケースを見直してみよう

トロリーバッグでもなく、キャリーバッグでもない普通のスーツケース、すっかり影が薄くなってしまいました。

しかし実際にはどうなのでしょう。

実はかなり使い勝手がいい、オールマイティーのバッグでもあるのです。

本体の作りはどれも同じ

トロリーバッグにしろキャリーバッグにしろ、勿論ベーシックなスーツケースにしろ本体構造に変わりはありません。

二枚貝のようにぱっくりと開閉出来て、両方の部分に荷物が入れられるようになっています。

床に置くとかテーブルに置いてサクッと荷物の出し入れが出来ると言う、構造です。

この部分については、どのバッグも優劣は無いと言っていいでしょう。

まあお値段に関して、使い勝手に変化は多少なりともあるのは事実です。

コストパフォーマンスの面で

非常に簡単な話ですが、トロリーバッグもキャリーバッグもキャスターや引き手と言う、オプションがついています。

その分お値段の方も、いささか高いと言う事になります。

普通のスーツケースの場合、このオプションは無いのですからその分お値段が低めです。

もしくは同じ値段の物を購入した場合、品質が少々良くなると言う事もあります。

あまり長期の旅行はしないと言う人には、実はおすすめの品でもあるのです。

キャスターの故障に怯えることも無く

キャリーバッグなどの使用で一番問題なのが、キャスターの故障や劣化です。

しばらく使用しなかったら、軽く回ってくれなくなった、等と言う経験は無いでしょうか。

場合によっては、保証期間のあるメーカーなら修理もしてくれますが、大体故障が起きるのは保証期間後と決まっています。

特に旅先で故障した場合、その後は持ち上げて運ぶことになりますから、覚悟なしでの持ち運びはかなり辛いでしょう。

スーツケースの場合、元から手で運ぶのが条件ですし、勿論キャスターも最初からありません。

壊れる心配も無しに、自力運搬である意味安心と言う事です。

荷物の詰め過ぎをしなくて済む

キャリーバッグやトロリーバッグの場合楽々移動が可能なので、ついつい荷物を詰め込み過ぎたと言うことは無いでしょうか。

突然の段差などで仕方なく持ち上げようとしたら、あまりの重さにめげてしまったと言う経験、ありませんか。

しかもこれらは、持ち手やキャスターの分自重も重くなっています。

ベーシックなスーツケースの場合、荷物を詰めつつ運ぶことが出来るか重さをチェックすることになりますので、詰め込み過ぎや持ち上げられないと言うトラブルが殆どありません。

自重も、他のタイプに比べると軽くなっていますので、その点でも安心です。

本体に車がついていなくても

でもやはり、キャスターが無いと移動が辛いのでは、と考える方もいるでしょう。

そんな場合、折り畳み式のカートを用意しておけば移動も楽になります。

折り畳みなら収納場所も取りませんし、普段の買い物のお供にも気軽に使えます。

飛行機などでは、スーツケースと一緒に預け荷物にしてもいいですし、手荷物が重ければそちらに利用してもいいでしょう。

ただ国によっては金属製のカートなどの、飛行機内持ち込みが不可能なところもありますので、そこは調べておきましょう。

まとめ

普通のスーツケースと言うと、持ち運びが大変だし面倒と言うイメージがあります。

しかしコストパフォーマンスの面でも、旅行中のトラブルに関しても実は使い勝手のいいタイプでもあるのです。

特にキャリーバッグの大きな欠点、引きずって歩いた結果の後方の人への不注意から迷惑をかけた、等と言う問題からも自由です。

もう1度、ベーシックタイプのスーツケースを見直してみませんか。







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