スーツケースの手入れはどうする? きれいにするための4つのコツ
スーツケースは、旅行などで重宝される便利なアイテムですが、手入れには注意しなければなりません。
適切な方法できちんと手入れをしておかないと、いくら便利なものでも、長く使うことができなくなってしまいます。
劣化を防いで長持ちさせるためには、正しい手入れの方法を知っておくようにしましょう。
では、スーツケースをきれいにするためのポイントを紹介していきます。
汚れを拭き取る
スーツケースを使ったあとは、多かれ少なかれ汚れがついているものですが、それを放置していたのでは、劣化を防ぐことはできません。
汚れをしっかり落として、常にきれいな状態にしておけば、スーツケースを長持ちさせることができるのです。
では、ソフトタイプとハードタイプに分けて、汚れの落とし方を説明します。
ソフトタイプの拭き方
ソフトタイプのスーツケースは、固く絞った布などを使い、優しく水拭きをしてください。
ここで注意しなければならないのは、「優しく」という部分です。
あまり力を入れて擦ったりすると、表面を傷つけてしまう恐れがあります。
そうなっては、長持ちさせることが難しくなってしまうので、くれぐれもゴシゴシと擦らないでように注意してください。
優しく擦れば、余計なダメージを与える心配はありません。
とはいえ、落ちにくい汚れがあったりすると、ただ水拭きしただけでは対応しきれません。
そんなときは、洗剤を薄めて使うようにしましょう。
洗剤の力を借りれば、頑固な汚れもしっかり落とすことができます。
ただし、使うのはあくまでも薄めたものであり、原液はNGです。
まったく薄めていない濃い洗剤を使ったりすると、表面のコーティングに悪影響を与えてしまいます。
劣化させずに汚れを落とすためには、きちんと薄めたものを使いましょう。
ハードタイプの拭き方
ハードタイプの場合、金属とプラスチックの2種類がありますが、プラスチックの方は、ソフトタイプとほぼ同じです。
基本的には水拭きで、落ちにくい汚れがあったときは、薄めた洗剤を使いましょう。
そのあとで乾拭きしておけば、かなりきれいな状態にすることができます。
一方、金属のスーツケースは、ガラスクリーナーなどを使って汚れを落とし、最後に乾拭きをする方法がおすすめです。
そのときは、研磨剤が入ったものに注意してください。
研磨剤を含んだクリーニング液などは、表面の色を変えてしまう恐れがあるので、スーツケースの手入れには向いていません。
また、ソフトでもハードでも、シンナーを使うのは厳禁です。
落ちにくい汚れがあったときは、つい使ってみたくなりますが、シンナーも変色の原因のひとつになります。
なかなか落ちない汚れがあったときは、目の細かいスポンジを使って擦ると、すんなり落ちることがあるので、ぜひ試してみてください。
無駄にダメージを与えるような方法は避けて、確実に劣化を防いでいきましょう。
シールをはがす
スーツケースの手入れをするなら、シールの剥がし方についても知っておくべきです。
適当にはがしたりすると、跡が残ってしまうことがあるので、この点を軽視してはいけません。
残った部分を取り除くために、硬いもので擦ったりすれば、傷をつけてしまうこともあるのです。
ダメージを防ぐためには、正しい方法ではがし、できるだけ跡が残らないようにしておきましょう。
そこで役立つのが、ドライヤーです。
ドライヤーを使い、少しシールを温めておくと、糊の部分も含めてきれいにはがれるようになるので、跡が残ることはありません。
ただし、温めすぎると樹脂にダメージを与えてしまうので、やりすぎには注意してください。
そうしたデメリットが気になるときは、市販されているシールはがしスプレーを使う方法もあります。
キャスターも忘れずに
スーツケースの汚れを落とすなら、キャスターもしっかり掃除しておくようにしましょう。
キャスターは、地面の上を転がることになるので、スーツケースの中でも特に汚れが多い部分になります。
ひどいときは、ガムがくっついていたりするので、きちんと汚れを落としてから保管してください。
泥や小さいゴミなどを落とすときは、使わなくなった歯ブラシがあると、細かい部分まできれいにすることができます。
また、糸くずなどが絡まっているときは、必ず取っておきましょう。
それで回らなくなることはありませんが、故障の原因になることがあるので、放置しておくのは避けるべきです。
常にきれいにして、余計なものを取り除いておけば、長持ちさせることができます。
サビを防ぐ
キャスターの掃除をするなら、軸の部分にサビ止めのスプレーをかけておくことも大切です。
サビが発生した場合は、うまく回らなくなる可能性があるので、長く使うことを考えるのであれば、しっかり対策をしておきましょう。
また、サビを防ぐためには、水分を残さないことも重要なポイントになります。
キャスターは汚れが多いので、水洗いしなければならないこともありますが、濡れたままにしておけば、サビの原因になってしまいます。
それを防ぐためにも、洗ったあとは水分を拭き取り、十分に乾燥させてください。
きちんと乾かす
スーツケースを清潔に保つためには、汚れを落とすことも重要ですが、それだけでは不十分です。
本当にきれいな状態で保管しておくためには、蓄積された湿気をとばし、しっかりと乾燥させなければなりません。
この点を見落としていると、あとから後悔することになってしまいます。
というのも、湿気が多い場所には、カビが発生しやすくなってしまうからです。
湿ったまま放置していると、中でカビが繁殖し、次に開けたときは使えなくなっているということもあります。
そんなことにならないように、スーツケースを使ったあとは、確実に乾かしてから保管するようにしましょう。
湿気が少なければ、カビが繁殖することもないため、長持ちさせることができます。
陰干しがベスト
スーツケースを乾燥させるときは、風通しのよい場所を選び、陰干しにするのがおすすめです。
乾かすのであれば、できるだけ日光に当てた方がよさそうに思えますが、スーツケースの場合は、その方法はNGになります。
普通に洗濯物を乾かすなら天日干しでも問題はありませんが、スーツケースの樹脂は紫外線によって劣化するので、直射日光を当てすぎてはいけないのです。
したがって、長く日光に晒したりすると、自分では長持ちさせるつもりでも、実際には劣化を早めることになってしまいます。
本当に長持ちさせるためには、天日干しにはくれぐれも注意してください。
日光に当てなくても、風通しのよい場所であれば、しっかりと乾燥させることができます。
保管するときも注意
スーツケースを乾かしたあとは、次に使うときまで保管しておくことになりますが、劣化を防ぐためには、その方法にも注意しておきましょう。
せっかく乾かしたものを、ジメジメした場所に保管したのでは、カビの対策にはなりません。
保管する場所も、なるべく風通しがよく、湿度が低い場所を選ぶようにしましょう。
密閉された場所しか選択肢がないときは、ときどき換気をして、その場に蓄積された湿気を逃がしてください。
手入れだけでなく、その後の保管にもしっかり気を配っておけば、スーツケースの寿命を縮める心配はありません。
まとめ
スーツケースは、使ったあとにそのまま放置したりすると、どんどん劣化が早くなっていきます。
湿気と汚れでカビが生えたり、キャスターにサビが発生するようでは、とても長く使うことはできません。
そうしたデメリットを防ぎ、なるべく長く使っていくためには、ここで紹介したような手入れのポイントを押さえておきましょう。
正しい手入れができれば、劣化を抑えることができます。