スーツケースを劣化させない方法は? 長持ちさせるための8つのポイント
スーツケースは、旅行や仕事などで活躍する便利なアイテムですが、長く使っていれば、どうしても劣化してきます。
どんなものでも、いつかは壊れるときがやってくるとはいえ、できれば長く使いたいものです。
そんなときは、劣化を抑える方法に注目してみましょう。
劣化を遅らせる使い方を心がけていれば、スーツケースを長持ちさせることができます。
乱暴な置き方をしない
スーツケースの劣化を極力防ぐのであれば、常に丁寧に扱うことが大切です。
雑な扱い方をしていると、余計なダメージが加わることになり、どうしても劣化しやすくなってしまうのです。
特に、置き方には注意してください。
乱暴にドスンと置いたりすると、キャスターに大きな負荷がかかります。
そうすると、他の部分は無事でも、キャスターだけが壊れてしまうことがあるのです。
最近の商品では、キャスターも頑丈になっているものが多いですが、だからといって油断してはいけません。
あまり強い衝撃を与えていると、壊れてしまう可能性が高いのです。
そのため、スーツケースを置くときは、乱暴に落とすような方法は避けてください。
キャスターが傷まないように静かに置けば、長く使うことができます。
段差は持ち上げる
キャスターに余計な負荷をかけるものといえば、雑な置き方だけでなく、段差もあります。
スーツケースを転がして段差を超えるときは、勢いをつけて引っ張ったりしてはいけません。
キャスターが段差に強くぶつかるようなことになれば、破損してしまうことが多いのです。
そのため、段差を超えるときは、強引に引っ張ったりせず、ゆっくりと通過するようにしましょう。
また、あまり高い段差があるときは、そのまま転がすのではなく、いったん持ち上げることをおすすめします。
それなら、段差にぶつかって壊れることはありません。
ただし、スーツケースを持ち上げるのであれば、中途半端に持ち上げるのではなく、段差に当たらないようにしっかり上げてください。
上げ方が不十分だと、高い段差の場合、普通にぶつかってしまうことがあります。
キャスターは、横からの衝撃にはかなり弱いので、段差にぶつからないよう、常に気をつけて持ち運ぶことが大切です。
転がすときは倒しすぎない
スーツケースの劣化を抑えるのであれば、転がすときの角度にも注意しなければなりません。
最初は普通の角度で転がしていたとしても、腕が疲れてくると、だんだん傾きが強くなってくることがあります。
すると、スーツケースを寝かせたような状態で転がすことになりますが、それは劣化を早めてしまう方法です。
寝かせたまま転がしていると、キャスターの付け根部分やボディなどが、地面にガリガリと擦れてしまうのです。
そんな転がし方では、あっという間に傷だらけになってしまいます。
また、倒しすぎたまま転がすと、キャスターが斜めの状態でロックされることがありますが、これも劣化を早めてしまう原因のひとつです。
なにしろ車輪が回転していないので、ただ削れるばかりであり、すぐに使えなくなってしまうのです。
したがって、スーツケースを転がすときは、常に適切な角度を維持しておきましょう。
45度以上になっていれば、スーツケースを地面ですりおろす心配はありません。
きちんと4輪で転がす
スーツケースには、2輪のものと4輪のものがありますが、4輪のスーツケースを使うときは、なるべくすべての車輪を使って転がすようにしましょう。
4輪のものでも、2輪だけを使って転がしたくなることがありますが、キャスターにかかる負担が少ないのは、4輪の方になります。
これは、重さが4つに分散するためです。
2輪のまま転がした場合、重さが集中するのは片側の2輪だけであり、そこだけが壊れやすくなってしまいます。
しかし、4輪のものをしっかり4輪で転がしていれば、重さが分散するため、ひとつのキャスターにかかる負担は少なくなります。
その方法なら、すぐに壊れるようなことはないのです。
また、4輪で転がすと、自分の腕にかかる負担もかなり軽減できるので、「なるべく疲れないように運びたい」という人にもおすすめです。
重くしすぎない
スーツケースの劣化を抑えて長持ちさせたいのであれば、中に入れる荷物についても、よく考えることが大切です。
むやみに荷物を詰め込んでパンパンの状態にしてしまうと、それだけ重量が増すことになり、スーツケースにも大きな負担がかかります。
ずっしりと重い状態のとき、空港で乱暴な扱いをされたりすると、重さに耐えきれず破損してしまう可能性があるのです。
また、キャスターの消耗も激しくなるため、すぐに使えなくなってしまいます。
そうしたデメリットを防ぐためには、荷物の入れすぎに注意してください。
やたらと詰め込んで重くするのではなく、必要なものとそうでないものを見極め、適度な量を入れるようにしましょう。
スーツケースが軽ければ、それだけ劣化も遅くなります。
重くてなったとしても、20kgは超えないようにしておけば、極端に寿命を縮めることはありません。
使い終わったら掃除
スーツケースを長持ちさせるのであれば、使ったあとの掃除も忘れてはいけません。
汚れが多量に蓄積されてしまうと、劣化の原因になってしまうので、使ったあとは丁寧に掃除をしてください。
そのときは、外側の汚れだけでなく、中の汚れもしっかり落とすようにしましょう。
中で何かの液体がこぼれていたりすると、そこからカビが発生してしまうことがあります。
劣化を防ぐのであれば、しっかり拭き取り、乾燥させてから保管してください。
また、キャスターに付着した汚れも、確実に取り除いておく必要があります。
キャスターの汚れを放置していると、クッション性が落ちて壊れやすくなってしまうのです。
細かい部分ではありますが、「面倒くさい」などと思わず、きっちり掃除しておくようにしましょう。
カバーをつける
スーツケースの傷や汚れを少なくするためには、カバーをつけた状態で使うのもおすすめです。
カバーがあれば、しっかりスーツケースを保護してくれるので、劣化を遅らせることができます。
また、防水加工されたものを選ぶと、雨が降っているときでも濡らさずに持ち歩くことができるめ、湿気によるカビの発生を防ぐ効果が期待できます。
防水のカバーがないと、ファスナーやフレームの隙間から水が染み込むことも多いので、湿気の対策をするなら、ぜひ使ってみてください。
適切な保管方法
スーツケースの寿命を縮めないためには、普段の保管方法にも気を配ってください。
いくら掃除をしていても、保管する場所が悪いと、劣化を防ぐことはできません。
注意したいのは、湿気が多い場所と、直射日光が当たる場所です。
湿気が多くてジメジメした場所に置くと、カビが発生する恐れがあります。
また、直射日光が当たる場所は、紫外線で樹脂が劣化してしまうのです。
スーツケースを劣化させないためには、直射日光が当たらず、風通しのよい場所を選択してください。
そのような場所であれば、スーツケースに負担をかけることはないため、長持ちさせるには最適です。
まとめ
スーツケースの劣化を抑えて、なるべく長持ちさせるためには、適当な使い方をしてはいけません。
乱暴に扱ったり、手入れをせずに放置したりすると、どうしても劣化が早くなってしまうのです。
そのため、ここで紹介したポイントはしっかり押さえておくようにしましょう。
長持ちさせるためのコツを意識して、大切に使っていれば、すぐに使えなくなるようなことはありません。