スーツケースを引いて歩くときのコツはある? うまく引くための4つのポイント
スーツケースは、旅行や仕事などで重宝される便利なアイテムですが、それを引いて歩くときは、少し注意しなければなりません。
キャスターがついていると楽に運べるので、つい無造作に扱ってしまうこともありますが、あまり雑な使い方をしていると、デメリットが発生してしまいます。
では、そうしたデメリットを避けて、うまく引いて歩くためのコツを紹介していきましょう。
立てて引く
スーツケースを引いて歩くときは、その角度に注意しなければなりません。
角度を意識せずにただ引っ張っているときは、スーツケースがどんどん傾き、通常よりもかなり寝かせた状態で引っ張ってしまうことがありますが、それはよくない方法になります。
スーツケースがあまり寝ているようだと、ボディの底の方が地面に擦れるため、歩いているうちにスーツケースを傷つけてしまうのです。
また、ボディだけでなく、キャスターにも負担がかかります。
スーツケースを寝かせて引いた場合、キャスターの付け根の部分もかなり擦れてしまうのです。
それだけでなく、キャスターが斜めの状態でロックされてしまうことも多いので、動かないまま無理に引きずり、故障させてしまう可能性もあります。
スーツケースが使えなくなるときは、キャスターの故障が原因になることがよくあるので、長持ちさせたいなら、引くときの角度は重要です。
腕が疲れたときなどは、つい力を抜いてダラダラ引っ張ってしまうこともありますが、くれぐれも倒しすぎないようにしてください。
45度以上に
スーツケースを引くとき、ボディやキャスターを無駄に傷つけないためには、なるべく地面に対して45度になることを意識してください。
それくらいの角度になっていれば、スーツケースに余計なダメージを与えず、すんなりと引くことができるのです。
45度より下がってくると、ボディを擦ったり、キャスターを壊したりする可能性が高くなるので、しっかり立てて引くようにしましょう。
また、もしキャスターが4輪になっているときは、なるべく4輪で引くことも大切です。
2輪で引くよりも、4輪の方が腕の負担を抑えられるため、疲れにくくなります。
それなら、スーツケースを寝かせてしまう心配はありません。
障害物を避けながら歩く
スーツケースを引いて歩くときは、進路上の障害物をチェックするようにしましょう。
歩く場所の様子をよく見ないで、ただ引きずっていたりすると、大きな段差などにそのまま突っ込んでしまうことがあります。
しかし、そんな乱暴な引き方をしていると、キャスターは簡単に壊れてしまいます。
キャスターは横からの衝撃に弱いので、進路上の障害物がもろにぶつかった場合、かなり大きなダメージを負ってしまうのです。
また、引っかかって動かないものを、強引に引いて動かしてしまったときも危険です。
ぶつかるだけでも大ダメージだというのに、そこから無理に引っ張ったりすると、さらにダメージを上乗せすることになってしまいます。
そのため、強引に引いて段差を超えようとしたときは、高い確率でキャスターが破損してしまうのです。
このようなデメリットを防ぐためには、自分の進路をよく見て、スーツケースの邪魔になりそうなものがないか、きちんと確かめるようにしましょう。
そして、段差などを確実によけて歩くようにすると、劣化を防ぎ、長持ちさせることができるのです。
持ち上げる
スーツケースを引いているとき、進路上に段差を発見したときは、そのまま強引に乗り越えてしまうのではなく、きちんと持ち上げることも大切です。
迂回して避けられるならその方がベストですが、それが難しい場合には、必ず持ち上げるようにして、キャスターへの負担を減らすようにしましょう。
ただし、持ち上げるのであれば、中途半端に浮かせるだけではなく、しっかりと高く持ち上げることをおすすめします。
軽い段差ならクリアできることも多いですが、大きめの段差があったときは、少し持ち上げただけでは足りず、ぶつかってしまうことがあります。
段差を確実に超えられるくらいしっかり持ち上げていれば、そうした失敗は起こりません。
置き方に注意
障害物を回避するために持ち上げたときは、置くときも注意しなければなりません。
段差などにぶつからないようにしっかり持ち上げることは大切ですが、それを置くとき、ドスンと乱暴に下ろすのはNGです。
そのような置き方をしていると、キャスターに大きな負担がかかるため、せっかく障害物をよけた意味がなくなってしまいます。
持ち上げたスーツケースを置くなら、ゆっくり静かに下ろすことが大切です。
それなら、キャスターへの衝撃は少ないので、壊れるようなことはありません。
持ち上げて段差をよけたときは、つい適当な置き方をしてしまうこともありますが、故障を防ぐためには、なるべく丁寧に扱うようにしましょう。
車輪をすべて使う
スーツケースを引いて歩くとき、キャスターへの負担を少しでも軽くするのであれば、キャスターはすべて使うことをおすすめします。
最近のスーツケースは4輪が主流ですが、それをあえて2輪のまま引いていると、そこだけに負担が集中するため、壊れやすくなってしまうのです。
しかし、4輪のものをきちんと4輪で引いていれば、そうした偏りが生じることはありません。
4つのキャスターで負荷を分散できれば、長持ちさせることができるのです。
先述したように、4輪だと腕の疲れも軽減できるので、楽に引くためにも、キャスターはすべて使うようにしましょう。
重くしすぎない
スーツケースを引いて歩くときは、中に入れる荷物にも気をつけてください。
大量に詰め込んでずっしりと重くしていると、それだけキャスターに掛かる負荷も増えるため、すり減るのが早くなります。
段差などに誤ってぶつけてしまったときも、重い方がダメージが大きくなってしまうのです。
また、いったん持ち上げて下ろすとき、必要以上に重いスーツケースだと、勢いよく置いてしまうことがあります。
静かに置きたくても、重すぎると丁寧に扱うのは難しいので、故障する可能性が高くなってしまうのです。
そのため、スーツケースを引いて歩くときは、なるべく荷物を制限して、軽くしておくようにしましょう。
全体で20kg以内になるくらい軽くしておけば、キャスターに負担をかけずに運ぶことができます。
ボディが壊れることも
重くしすぎたスーツケースは、キャスターだけでなく、ボディにも負担をかけてしまうことがあります。
海外旅行では、空港で荷物が乱暴に扱われてしまうこともありますが、そんなときに重すぎるスーツケースを使っていると、ボディが重さに耐えられず、割れてしまうことがあるのです。
もちろん、扱いが乱暴であれば、軽くても壊れる可能性はありますが、重量があるものは、余計に壊れやすくなってしまいます。
そのため、スーツケースをを旅行のために使うのであれば、重さには十分注意してください。
無駄に荷物を詰め込むのではなく、必要なものを見極めて、しっかり厳選して入れるようにすれば、空港に預けたときも引いて歩くときも、壊れることは少なくなります。
まとめ
スーツケースを引いて歩くときは、疲れていたりすると、つい荒っぽい引き方をしてしまうこともありますが、劣化や故障を防いで長く使っていくためには、雑に扱うのはおすすめできません。
ここで紹介したポイントをしっかり押さえて、上手な引き方をすることが大切です。
いつも丁寧に扱い、ダメージが少なくなるように心がけていれば、長持ちさせることができます。