ビジネスバッグの手入れで注意すべき点は?6つのNGポイント
ビジネスバッグは、仕事をスムーズに進めるための重要なアイテムのひとつですが、長持ちさせるためには、しっかりと手入れをしながら使うことが大切です。
ただし、適当な方法で手入れをしていても、劣化を防ぐことはできません。
できるだけ長持ちさせるためには、劣化の原因になる間違った方法について、よく知っておくようにしましょう。
ナイロンを洗濯機に入れる
ナイロンのビジネスバッグは、洗濯機に入れて丸洗いしたくなることがあります。
革製のビジネスバッグを洗濯機で洗うのは、どう考えても適切な方法ではありませんが、ナイロンであれば可能なように思えてしまいます。
洗濯機で丸洗いにすれば、汚れを一気に落とすことができるため、手間も時間も省くことができそうですが、それは甘い考えです。
革製であってもナイロンであっても、ビジネスバッグを洗濯機で洗うのはNGな方法になります。
もし洗濯機で洗った場合、汚れは落ちたとしても、余計なダメージを与えることになるのです。
ナイロンのビジネスバッグを洗濯機で洗うと、表面のコーティングが傷つき、剥がれてしまいます。
つまり、汚れもコーティングも関係なく、表面にあるものをすべて洗い流してしまうのです。
そんなことになれば、見た目はきれいになったとしても、撥水加工などの優れた効果がなくなってしまいます。
必要なものまで落としてしまわないためにも、洗濯機だけは必ず避けるようにしてください。
基本は拭くこと
ナイロンのビジネスバッグの手入れでは、拭くことが重要になります。
固く絞ったタオルなどで、優しく拭いていきましょう。
洗濯機は楽に洗えますが、コーティングがなくなるという大きな代償があるため、長持ちさせるには向いていません。
多少手間はかかったとしても、自分の手で丁寧に拭いて、少しずつ汚れを落とすことが大切なのです。
その方法なら、コーティングを剥がしてしまう心配はありません。
必要なものはきっちり残したまま、汚れだけをきれいに取り除くことができるのです。
ビジネスバッグを長持ちさせたいなら、楽をすることだけでなく、無駄なダメージを与えないことも、しっかり考えておくようにしましょう。
擦るように拭く
これは、ナイロンと革の両方に当てはまるNGポイントになります。
どんな素材を使っていても、ゴシゴシと強く擦るような方法はよくありません。
擦るように拭くということは、汚れをさらに塗り込んでいるようなものであり、取り除くどころか、落ちにくくしてしまう可能性が高いのです。
本来ならすんなり落ちたはずの汚れを、内部に深く押し込めてしまい、シミが残ることもあります。
そうした失敗を防ぐためにも、擦りつけるように拭くのはやめてください。
落ちない汚れがどんどん増えてしまうと、ビジネスバッグを長く使うことはできません。
しっかり手入れをして長持ちさせたいなら、適切な拭き方をすべきです。
叩く
擦るように拭くのがNGとはいえ、「擦らないように拭くとは?」という疑問も出てきます。
拭くといえばゴシゴシ擦るようなイメージがあるため、それ以外の方法で拭くといっても、困ってしまうことがあるのです。
しかし、擦らないように拭くのは、それほど難しいことではありません。
擦ることでシミになってしまうのであれば、叩けばよいのです。
トントンと叩くようにして拭く方法なら、汚れを表面に塗りこめたりせず、しっかりと落とすことができます。
この方法だと、初めて手入れをするときは少しやりづらく感じることもありますが、慣れればそれほど気になりません。
確実に汚れを落とすためにも、擦らずに叩くことを常に意識しておくようにしましょう。
革を水拭きする
ビジネスバッグの手入れでは拭くことが重要になりますが、革製のものを拭くのであれば、水に注意しなければなりません。
汚れを落とすとなれば、やはり水拭きをイメージしがちであり、実際にナイロンの場合は濡れタオルを使うことになります。
しかし、革製のビジネスバッグは水に弱いので、水拭きは基本的にNGです。
水分が多くなるような方法では、手入れをしているつもりでも、逆に劣化を早めることになってしまうので、濡らしたタオルは使わないようにしてください。
どうしても落ちないひどい汚れがあったときは、少しだけ水拭きをして、すぐ乾拭きするという方法もありますが、それは最終手段にしておきましょう。
よほどのことがない限りは、水を使わずに手入れをしてください。
乾拭きとクリーナー
革のビジネスバッグの手入れでは、水拭きではなく、常に乾拭きにすることを忘れないでください。
乾いた柔らかい布で、優しく叩くように汚れを落としていくのがおすすめです。
とはいえ、「そんな方法で本当に落ちるの?」という不安もあります。
確かに、ひどい手あかや油を含んだ汚れなどは、その程度の乾拭きでは対処できなません。
そんなときは、革製品専用のクリーナーを使ってみてください。
乾拭きだけで落ちない頑固な汚れも、きちんとクリーナーを使って拭く方法なら、大抵は落とすことができます。
クリームを塗らない
これは、革製のビジネスバッグにありがちな失敗です。
きれいに汚れを落とし、余計な水分を拭き取るところまではできていても、そのまま保管していたのでは、長持ちさせることはできません。
しっかりクリームを塗って仕上げをしていないと、表面がヒビ割れてしまう可能性があるのです。
これは、革の油が失われ、乾燥しすぎてしまうためです。
革は油を含んでいますが、手で触れたり空気に晒されたりすることで、だんだん減ってきます。
そのため、何もせずに放置していると、劣化を早めることになってしまうのです。
本当に長持ちさせるためには、専用のクリームをきちんと塗り、過度な乾燥を防ぐようにしましょう。
天日干しにする
ビジネスバッグは、革製もナイロン製も日光に弱いので、日当たりのよい場所に長時間放置するのはNGです。
そのため、手入れのあとに乾かすときは、天日干しにしないでください。
直射日光に当てると、確かに水分をとばすことはできますが、その代わりに大きなダメージを負うことになります。
ナイロンは変色する可能性が高く、革は収縮や硬化が起こってしまうのです。
そのような失敗を防ぐためには、なるべく風通しのよい日陰を見つけて、陰干しにしてください。
直射日光を当てない干し方なら、劣化させずに乾かすことができます。
湿気が多い場所で保管する
適切な手入れをして、適切な干し方をしていても、そのあとの保管方法が間違っていた場合は、それまでの努力が無駄になる可能性があります。
湿気が多い場所で保管したりすると、ビジネスバッグに余計なダメージを与え、劣化を早めてしまうのです。
特に、内装に合皮が使われているものだと、湿気の影響で腐りやすくなってしまうので、保管場所を選ぶときは注意しなければなりません。
劣化を抑えるためには、閉め切った風通しの悪い場所は避けてください。
ビジネスバッグを保管するなら、必ず風通しのよい場所を選ぶようにしましょう。
それなら、中を傷めてしまうことはありません。
また、新聞紙や乾燥材を入れ、できるだけ湿気が少なくなるように工夫するのもおすすめです。
まとめ
ビジネスバッグは便利なアイテムですが、雑な手入れをしたりすると、どんどん劣化していきます。
できるだけ劣化を抑えて寿命を延ばすためには、ここで紹介したNGポイントを頭に入れておいてください。
劣化の原因になるよくない方法を把握し、確実に避けることができれば、失敗することはありません。
常に正しい手入れを行い、大切に使っていきましょう。