旅先での過ごし方に合わせたスーツケース選びをしましょう
スーツケースを選ぶとき、カバン屋さんに行って、店員さんに相談すると、「1週間ぐらいのご旅行でしたらこれがおすすめです」などという言い方をされることがよくありますが、旅行に必要な荷物は、旅行の内容によっても、個人個人の過ごし方によっても全く違うものです。
旅先での自分の過ごし方を踏まえた上で、旅がより楽しくなるスーツケースを選びましょう。
自分で荷物を持ち運ぶことが少ない旅の場合
旅行会社の企画する団体ツアーに参加する場合は、空港に着いたら、ツアー用のバスが待っていてくれるので、自分でスーツケースを持って、公共交通機関を利用する必要はありません。
また、個人旅行でも、空港からホテルまでタクシーで行ったり、駅の設備が近代的な公共交通機関しか利用しないことがわかっていたりする場合は、スーツケースを運ぶことにさほど苦慮することはないでしょう。
海外旅行が初めての方の場合
海外旅行が初めての方の場合、自分がどのくらいの荷物を持っていくのかも、どのくらいお土産を買って帰ってくるのかも、自分で予想するのは難しいことでしょう。
しかし、初めての海外旅行では、旅行会社の団体ツアーに参加したり、個人旅行でも、バスやタクシーでの空港送迎を頼んだりすることが多いでしょうから、自分がスーツケースを持ち運ぶことはあまり考慮しなくてかまいません。
天候や体調の変化に備えて、着替えを多めに入れたりすると、荷物は予想よりも多くなりがちですし、天候や体調の変化に備えて、着替えを多めに入れたりすると、荷物は予想よりも多くなりがちです。
お土産も、実際に買ってみないと、どのくらいの体積になるのか想像がつきにくいですね。
自分で運ばなくてもいいと言っても、航空会社によって、1つ20キロまでとか23キロまでなどと預け荷物の重量制限もあるので、やはりスーツケース本体は、軽いに越したことはありません。
ですから、海外旅行が初めての方の場合、なるべく軽くて大きめのスーツケースを選ぶのがおすすめです。
あまり大きすぎても、預かり荷物の制限に引っかかってしまうので、事前に旅行会社か航空会社に、預ける荷物の大きさについて確認しておくとよいでしょう。
海外旅行が二回目以上の方の場合
以前の海外旅行で使ったスーツケースのどんなところが不便だったかがわかっているでしょうから、それを参考に新しいものを用意しましょう。
よくある失敗談では、たくさん荷物が運べるように大きいスーツケースを使ったら、スーツケース本体が重すぎて、日本国内の自宅から、空港に行くまでの間に疲れてしまったとか、行きは着替えをきれいに畳んでいたので入った荷物が、帰りは使用済みの服がかさばってしまい、うまく整理できず、一部分捨てる羽目になったとか、お土産をたくさん入れたら、重量オーバーしてしまい、空港のチェックインのときに追加料金を取られてしまったなどがあります。
やはりこの場合も、飛行機に預けることが可能な範囲で、なるべく大きくて軽いスーツケースがおすすめです。
具体的な商品としては、サムソナイトのコスモライトがおすすめです。
現地で電車移動の多い場合
日本の一般的な鉄道と、欧米の鉄道とでは、車両自体の作りも、駅の作りも、大きく異なる場合があるので、それを踏まえて、スーツケースを選ぶことが必要です。
駅での移動や車両の乗り降りをしやすいために
日本では、ある程度の都会の駅でしたら、ホームにエスカレーターもエレベーターもあるのが当たり前になっていますが、先進国でも、欧米では、エスカレーターがない駅が多いです。
エレベーターはあっても、ホームの一番端にあるのが一般的です。
また、乗りたい列車が南蛮船に来るのかは表示されていても、ホームのどのへんに列車が止まるのか、列車が来てみないとわからなくて、荷物を持って、何十メートルも走って移動する羽目になることも少なくありません。
ですから、スーツケースは引いて走っても安定しているように、キャスターが2輪ではなく4輪で、スムーズに動くものがおすすめです。
また、力のある男性や、荷物が多くない方でしたら、急いでいるときは背負ってしまうことができるキャリーバッグタイプのものもよいでしょう。
スーツケースでしたら、やはりサムソナイトのコスモライト、キャリーバッグタイプでしたら、オスプレイの縦長のものが便利です。
荷物置き場を確認しておく
欧米の長距離列車は、荷物置き用の棚が車両ごとに隅にあることが多いですが、乗客の人数のわりに棚が小さくて、途中駅から乗るといっぱいになっていることもあります。
また、治安面でも、自分の座席から目に届かない場所には荷物を置かないほうがいいでしょう。
できれば鉄道会社のサイトで、自分が乗る車両の荷物置き場や座席の位置がどうなっているか、事前に確認しておくことをおすすめします。
そうすると、座席の上の棚に載せるか、座席の後ろの隙間に入れるかどちらかになりますが、座席の後ろの隙間は車両によっては小さくてスーツケースが入らないこともあるので、上の棚に載せることを前提に考えておくのがおすすめです。
上の棚に載せる場合は、厚みがあると入りにくいので、容量のわりに薄いタイプのものが楽です。
となると、この場合、一番のおすすめはオスプレイの縦長のものということになります。
ただし、一人旅でなければ、仲間の座席と合わせて、座席の前にスーツケースを一つ置くぐらいは何とかなりますので、サムソナイトのコスモライトと、オスプレイのものを一人ずつが持っていくというのが便利かもしれません。
現地でバス移動の多い場合
長距離バスに乗る場合
欧米では、大都市間や、空港から主な都市までのシャトルバスが走っていることが多いです。
そういう、荷物が多い乗客を想定しているバスの場合は、バスの車体の下に、荷物入れがついているので、荷物置き場については心配することはありません。
短距離バスに乗る場合
この場合は、混雑ぶりにもよりますが、日本の普通の路線バスと同じく、とにかく荷物は小さくする必要があります。
リュックにもなるキャリーバッグでしたら、背中にも背負って、身体の前にも抱えるという使い方ができますから、あまり大きくないもので、そういう形のものがおすすめです。
山のリゾートに行く場合
絶景を求めて、山のリゾートに行く方も多いでしょう。
欧米では、バスがふもとの町までしか行ってなくて、そこからリゾート地まではロープウェイやリフトで行くパターンもあります。
ロープウェイやリフトに乗る場合
ロープウェイに大きなスーツケースを持って乗ったら、周りのお客さんに迷惑なこともありますし、リフトの場合は、スーツケースを持っていたら乗れないので、やはり背負うことができる形のものがおすすめです。
ホテルに送迎を頼む場合
山のリゾート地には、ふもとの町からロープウェイやリフトで向かうほうが、どんどん山並みが近づいてくるのが見えて、景色は楽しめるのですが、荷物が重い場合は、ホテルに車での送迎を頼みましょう。
その場合も他のお客さんと混乗だったり、送迎者が小さかったりする場合もあるので、荷物の体積はなるべく小さくしたほうがいいです。
リュック+キャリーバッグなどの組み合わせがおすすめです。
まとめ
基本的に、都会を移動するときは、大きめのスーツケースでも軽ければ、何とかなります。
山のリゾート地に行くときだけは、荷物はなるべく小さいほうがいいのですが、せっかくの海外旅行で、お土産も買いたいですから、その場合は、きちんとカギがかかるタイプの大きめのスーツケースを、ふもとのホテルに預かってもらって、リュックや背負えるキャリーバッグで、ロープウェイやリフトに乗ることをおすすめします。