旅行用のスーツケースをもっと便利に、日常でも活躍させてみよう
スーツケースと言えば旅行用のカバン、とすぐに答えが返ってきます。
勿論それがスーツケースの利用目的の主なものです。
しかし使わない時のスーツケースは、結構収納スペースを圧迫するのも確かなものです。
特に海外旅行用の大型のスーツケースは、普段は邪魔物扱いされてしまいますよね。
でも本当に、単なる邪魔物なのでしょうか。
スーツケースは旅行以外は邪魔物?
旅行の時には必需品のスーツケースですが、旅行と言うのは非日常の出来事です。
例え出張と言う仕事関連の旅行でも、毎日出かけるわけではありません。
特に観光旅行だけと言う人の場合、普段はスーツケースはまず利用しないでしょう。
数泊用の小さなキャリーケースなら、まだ普段の買い物や荷物の多いお出かけの時にも使用できますが、長期旅行用の大型のものだと使い用が無いのが普通です。
結果、クローゼットや納戸のスペースを圧迫してしまい、邪魔物扱いされる言事もしばしばです。
段々クローセットの奥へと追いやられてしまい、次の旅行の時に出してみたらカビが、等と言う事も無いとは言えません。
あれほど海外旅行でお世話になったスーツケースも、日常では単なる場所ふさぎの邪魔物なのでしょうか。
それはちょっと悲しいので、幾つか利用法を考えてみましょう。
スーツケースの特徴と長所
旅行用のスーツケースは普段のバッグと違って、特に海外旅行用の物は丈夫な素材で作られているものがほとんどです。
また内部も、衣類や小間物をわかりやすく収納するために、仕切りが幾つも作られて使いやすく出来ています。
縦置きにしておいても、中の荷物があまり偏らないように、ベルトなども用意されています。
大きなスーツケースの場合は、縦置きにした時に背広やドレスなどが皺にならないように吊るせる、ハンガーが設置されているものもあります。
勿論防犯のために鍵もしっかりとかけられます。
また大きめのスーツケースの場合、下部にキャスターがついていて転がせるように設計されています。
重い荷物を楽に運べるようになっているわけです。
旅先の天候の急変も考えて、防水仕様になっているケースも勿論あります。
特に衣類が多い中身ですので、内部が濡れないような工夫がされていることになります。
大型のものはどうしても自重が大きいのですが、その分安定感もあります。
これらの特徴と長所を見てみれば、旅行以外の時に遊ばせておくのは勿体ないと思えますよね。
スーツケースを普段の生活でも活用しよう
ではどんな使い方が、旅行用のスーツケースに出来るのでしょうか。
長期の旅行は年に1度かそれ以下、と言う人にとってのスーツケースの旅行以外の使用法のおすすめを、考えてみましょう。
衣類を運ぶために作られたバッグなのだから
衣類や小物を運ぶのが目的で作られたバッグです。
これをそのまま利用しない手はありません。
衣類の収納としての使用を、まず考えてみましょう。
もちろん出し入れはしづらいですから、普段着るものを入れておくのはおすすめ出来ません。
しかし季節外れの衣類の収納場所としては、どうでしょう。
いわゆる衣替えに、利用するのには向いていると思いませんか。
衣替えの時に季節外れの衣類を入れるのに、段ボールを使ったり、それ用のケースを購入したりする前に、スーツケースでの代用を考えてみましょう。
元々が衣類を入れるために設計されているスーツケースです。
きちんと畳んで収納すれば、埃にもなりませんし皺も最低限で済みます。
複数のスーツケースがある場合など、横置きで重ねておくことも出きますし、縦置きで並べて収納することも可能です。
2つもあれば、かなりの衣類が収納できます。
また内部は仕切りがありますから、普段使用しない小物などを入れておくのもおすすめです。
少なくともその季節使用しない衣類ですので、出し入れが面倒なスーツケースでも問題はありません。
これならクローゼットの邪魔物では無くて、保管用のケースとして堂々と置いておくことが出来ますね。
非常用持ち出しバッグとして
非常用持ち出しの荷物と言うのは、あれもこれもと用意するとかなりの分量になってしまいます。
しかも家族が複数人いると、荷物のかさは増える一方です。
出来れば家族1人に1個、バックパックなどで用意すればいいのでしょうが、分けてしまうと今度はどこに何を入れたか解らなくなることも、無いではありません。
なのでこの非常用持ち出しの荷物を、スーツケースに入れておくのは如何でしょう。
勿論一杯にしてしまうと重すぎて、いざと言う時に身軽に行動できなくなりますので、衣類や紙類などかさばるものを中心に入れておくのがおすすめです。
他の大事な物や食料品、小物などは背負えて両手が空くようなバックパックがおすすめですが、他のかさばる荷物はスーツケースに入れておくと面倒がありません。
非常の時には転がすのは無理ですので、あくまでも楽に持てる程度に荷物を入れておくのがいいでしょう。
素材が丈夫に出来ていますので、そういった意味でも中身が無事に保管できると言う強みもあります。
非難所などでも収納の大きな味方になってくれます。
また防水性のあるものだと、いっそう安心して衣類など入れておけますね。
壊れ物や傷つけてはいけない物の運搬に
滅多にないことかもしれませんが、壊れ物や破損をしてはいけないものなどの運搬も、時にはあるものです。
例えば、食器をフリーマーケットに出したりする時ですね。
誰かから借りた瀬戸物を返す時なども、緊張して運ぶことになります。
他にも本など運ぶ時に、表紙に折り目などつけてはいけないと言う事もあります。
滅多に無いといいながらも、これらの機会は結構あるものです。
勿論緩衝材などで梱包して、割れないように傷つかないようにするわけですが、その上にも注意したい時にスーツケースが活躍してくれます。
海外旅行用のスーツケースの丈夫な素材は、こういった繊細な荷物を運ぶのにはかなり適しています。
運搬中に運悪く何かにぶつかったとしても、ケースの外側が傷つくことがあっても中は保護されます。
しかし安心し過ぎて梱包を適当にした場合、やはり問題は起きますのでご注意ください。
これらの用途でスーツケースを使用する場合の注意点
勿論これらの用途は、元々のスーツケースの用途ではありません。
特に収納として使う場合、旅行の場合は一過性の物、収納に使う場合は持続性の使用と言う点で、大きく違ってきています。
何かをしまって置く時に使用する場合の注意
持ち出し袋やもしくは収納ケースとして利用する場合、年に数回は入れ替えをすることになります。
逆を言えば、年に数回しかふたを開けないと言う事です。
旅行の時は毎日のように開け閉めしているわけですが、収納として使用する場合は開け閉め自体の回数が非常に少ないことになります。
1回入れたらそのままになるわけですので、やはり湿度などが心配ですね。
なのでまずはしっかりと、スーツケースは陰干ししましょう。
これはその、年に数回の入れ替えの時にも実行していただきたいことです。
湿度の高い日本ですので、カビの問題も常に付きまといます。
また勿論、中に収納する衣類などもよく乾燥させてから入れてくださいね。
段ボールなどよりやはり、密閉性が高いのでこの点はご注意ください。
貴重品や壊れ物の運搬に使用する場合
普通のバッグに比べて丈夫な素材で作られているのは、勿論のことです。
内張りもそれなりにクッション性を持たせてあるケースもあります。
ただし運ぶ物自体の梱包は、それでは充分ではありません。
しっかりと梱包してから入れるようにしましょう。
また壊れ物の運搬に失敗して、ケース内部に欠片が散らばってしまった等と言う事が無いとは言えません。
そう言った場合は、掃除機などで充分に欠片を取り去ってください。
そうならないためにも、しっかりと梱包の上、内部がスカスカにならないように詰め物もしてからの運搬を、おすすめしたいです。
まとめ
スーツケースの旅行用以外の使用法、いくつかご紹介してみました。
勿論これ以外にもアイデア次第で、もっと便利に使う方法があるはずです。
このスーツケース邪魔だなと思ったら、逆にそれがいいチャンスです。
ちょっと頭をひねって、便利な利用法を探してみましょう。
普段の生活でスーツケースを使用できるアイデア、きっと沢山あるはずです。