登山でバックパックを使いこなすには?便利な機能8選

バックパック・リュックサック

バックパックは、登山をするときは必需品となるアイテムのひとつですが、適当な使い方をしていると、思わぬデメリットが発生し、困ってしまうことがあります。

それを防ぐためには、便利に使うための機能をチェックしておきましょう。

バックパックには、いろいろなストラップやコードなどが多くついています。

それらをうまく利用すれば、デメリットを回避することができるのです。



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ウエストベルト

ウエストベルトとは、腰に巻き付けるベルトのことであり、バックパックの安定性に大きく影響する部分です。

通常のリュックを背負うときには、肩のショルダーストラップで重さを支えることになりますが、登山で使うバックパックは、それだけでは不十分です。

ショルダーストラップだけだと、歩くたびに揺れることも多くなりますが、その揺れが気になってしまうと、余計なストレスがたまります。

また、重い荷物に体まで揺さぶられ、バランスをとりづらくなることもあるのです。

そうしたデメリットを防ぐためには、バックパックをしっかりと固定しなければなりません。

ウエストベルトは、そのためには最適なものになります。

肩のショルダーストラップだけでなく、腰のウエストベルトもきっちり締めることで、バックパックがぴったりと体にフィットし、揺れを軽減することができるのです。

肩の負担も減る

ウエストベルトをしっかり締めていると、バックパックを固定するだけでなく、肩の疲れや痛みを抑えることもできます。

ショルダーストラップだけだと、どうしても肩にばかり負担がかかってしまうため、やたらと疲れやすくなったり、肩に食い込んで痛くなったりすることがあります。

そんなことになれば、せっかくの登山を楽しむことができません。

しかし、ウエストハーネスがあれば、肩に偏りがちな負担を、腰でも引き受けることができます。

それなら、重いバックパックでも楽に背負うことができるのです。



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スタビライザーストラップ

スタビライザーストラップは、ウエストベルトとバックパック本体の間にあるものです。

これをきちんと締めるようにすると、バックパックと体がぐっと近くなり、ぴったりと密着させることができます。

ウエストベルトだけでも固定することはできますが、より完璧なフィット感を求めるなら、このストラップをチェックしておきましょう。

ただし、位置的にあまり目立たないので、選ぶときの見落としには注意してください。

すべての商品についているものではないため、購入するときはその有無を確認しなければなりませんが、ウエストベルトを一瞥しただけでは気づけないことがあります。

ウエストベルトの近くに、もうひとつ別のストラップがついているか、しっかり確かめてから買うようにしましょう。

チェストストラップ

チェストストラップは、ショルダーストラップの間に位置するベルトであり、左右のストラップをつなぐようになっています。

これをきっちり締めておくと、ショルダーストラップが肩からずれなくなり、バックパックを安定させることができるのです。

ショルダーストラップは、最初は肩にかかっていても、使っているうちにだんだん広がってくることがあるので、その対策をするなら最適です。

とはいえ、締めすぎには注意してください。

ぎっちりと絞めつけておけば安定性が増すと考え、必要以上にきつくしてしまうこともありますが、やりすぎると苦しくなってきます。

あまり体を圧迫しないように、適度な締め方にしておきましょう。

位置は腋の下

チェストストラップを締めるといっても、適当なところで締めていたのでは、バックパックをきちんと固定することはできません。

せっかく締めるなら、腋の下のラインに合わせるようにしましょう。

腋の下と同じラインになっていれば、ちょうど胸の上で締めることになるので、本来の役割をしっかりと果たすことができます。

ロードリフトストラップ

ロードリフトストラップは、ショルダーストラップの上部についています。

これをきちんと締めておくと、バックパックが体に引き寄せられ、ぴったりとフィットするようになります。

ゆるくなっていた場合は、体とバックパックの間に隙間ができてしまうので、注意してください。

隙間が多いと、バックパックが揺れやすくなってしまい、快適に背負うことができません。

ロードリフトストラップをしっかり使っておけば、そのデメリットは防ぐことができるのです。

ただし、締めすぎると肩の動きを妨げることがあるので、適度に締めておくようにましょう。

コンプレッションストラップ

コンプレッションストラップは、バックパックの側面にあるストラップです。

これには、荷物を側面に固定できるというメリットがあります。

少し長さのあるものを固定しておくにはぴったりなので、バックパックを使いこなすなら、うまく利用していきましょう。

ただし、荷物を固定するときは、バランスに注意してください。

左右どちらかに重さが偏るようだと、歩きづらくなってしまいます。

また、あまり出っ張ってしまうのもよくありません。

荷物を固定するなら、他の人の迷惑にならないように取りつけてください。

トップギアリング

トップギアリングも、荷物を外側に固定するときに役立つものであり、バックパックの上部についています。

穴にストラップを通し、丸めたマットやシュラフなどを固定することができるのです。

そのため、うまく利用できればとても便利な機能になりますが、コンプレッションストラップと同じく、歩くときの邪魔になるような状態はNGです。

上部に荷物を固定したことで高くなりすぎたり、重すぎる荷物でバランスがとれなかったりすると、うまく歩けなくなってしまいます。

基本的には便利なものですが、使い方次第ではデメリットが発生してしまうので、利用するなら慎重に考えるようにしましょう。

デイジーチェーン

デイジーチェーンは、ショルダーストラップやフロント部分にある輪のようなベルトであり、紐などを通して荷物をぶら下げることができます。

ペットボトルなど、すぐに使いそうなものをぶら下げておくと、いちいち開けて取り出す作業が省略できるので、面倒を減らしたいときにはおすすめです。

とはいえ、あまり多いと邪魔になってしまうので、やたらとジャラジャラぶら下げるのはやめてください。

必要最低限なものだけを選び、スマートに使っていきましょう。

グラブループ

グラブループは、バックパックの上部にある持ち手部分のことです。

バックパックを下ろすときは、このグラブループを使うと持ちやすくなるので、積極的に利用していきましょう。

また、ずっしりと重い大型バックパックを背負うときも、しっかり使うようにしてください。

重いものを持ち上げるときにショルダーストラップだけをつかんだりすると、余計なダメージを与えてしまうことがあります。

しかし、片方の手でグラブループも持つようにすると、そのような負担を軽減することができるのです。

バックパックを長持ちさせるためにも、うまく利用していきましょう。

まとめ

バックパックは基本的に便利なアイテムですが、各部についているストラップなどの役割をしっかり把握しておかないと、それほど便利には感じないこともあります。

本当はもっと便利になるはずが、優れた機能を見落としたことで、損をしている場合もあるのです。

ここで紹介したものをうまく利用して、バックパックを使いこなしていきましょう。