行動派のあなたに!海外旅行に適したバックパックの4つの豆知識

バックパック・リュックサック

かつて必要最低限のものをバックパックに詰め込み、世界中を旅するバックパッカーという旅行スタイルが大流行しました。

当時は90L近くの大型バックアパックを背負った旅行が数多く存在しましたが、現在の旅行者が利用するバックパックは35L程度の小型のものが主流となっているようです。

海外旅行に適したバックパックについて考えます。



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バックパックは海外旅行に適したバッグなのか

海外旅行の際には、スーツケースやキャリーバッグを利用する方も少なくないのではないでしょうか?

現地での移動手段までケアしてくれるグループツアーに参加する場合や、個人でリゾート地や都市部への旅行をする場合、これらのバッグは非常に便利なおすすめアイテムだと言えます。

本来登山用具として開発されたバックパックを背負って海外旅行するのは、現地の公共交通機関を利用しながら自力で陸路移動を繰り返し、旅行コストを節約するバックパッカーと呼ばれる旅行スタイルを選ぶ旅行者たちが中心だったと言えるでしょう。

なぜバックパッカーがバックパックを選んだのか

バックパッカーと言う呼び名自体が「バックパックを背負った旅行者」を揶揄して生まれた言葉ですから、バックパックとバックパッカーは切っても切れない関係にあると言えます。

バックパッカーがバックパックを使用する理由には、比較的徒歩で移動する距離が多いことや荷物を背負えば両手が自由になることなどがあげられるようです。

また荷物の量によってバッグをある程度コンパクトにすることができるのも大きなメリットであると考えられますし、荷物が多い場合は背面と前面に2つのバックパックを持ち、バックパックに挟まれる形で持ち運べるという応用が利くのもバックパックを使用する理由でした。

自由な旅行スタイルを標榜するバックパッカーにとって、バックパックは彼らのライフスタイルである旅行スタイルを象徴する存在であったと言えるでしょう。



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バックパッカーのもつバックパックは時代と共に変化する

布のキャンバス製でザックやキスリングと言われていた原始的なバックパックは、1970年代後半から背負子のような金属製のフレームが付いたフレームザックに進化し、重い布製から軽量のナイロン製へと姿を変えて行きます。

劇的な進化を見せたのは2000年代初頭で、頂部からしか物を出し入れができなかったバックパックの側面にジッパーを取り付けパッキングしやすくしたものや、背負う部分が弓なりで背負っても熱が篭らないもの、さらには底部にキャスターが取り付けられたバックパックが登場します。

現在は小型化の道を進むバックパック

2000年代後半までは旅行者の選ぶバックパックは比較的大型のものが主流でしたが、2010年を過ぎたころから旅行者の持つバックパックが小型化する傾向が見られ始めます。

かつてバックパックを背負って国外に出る旅行者の多くが、2~3年の期間で旅行をするケースが多かったのですが、現在は旅行期間が短くなる傾向があることが影響していると言えるでしょう。

またフイルムカメラからデジタルカメラへ、そしてスマートフォンやタブレット端末が登場したことで、撮影ツールや音源、情報収集ツールが一元化されコンパクトになったことで持ち歩くツールのカサが大幅に減少したことも理由の1つだと考えられます。

そしてLCC(ロー・コスト・キャリア)と呼ばれる格安航空の普及が、旅行者の選ぶバックパックの小型化を決定付けたと言えるでしょう。

LCCに持ち込み可能なバックパックの大きさとは

格安運賃を謳うLCCですが、従来の航空会社のように荷物を預けると別途料金が発生することから、多くの利用者は手荷物として無料で機内に持ち込める量の荷物だけを持ち、旅行に出かけるという選択を行う人が増えています。

LCCによって異なる機内持ち込み基準

LCCの機内へ持ち込める手荷物の大きさや重量は運営会社によって規定が異なります。

一般的には縦55cm×横40cm×奥行き25cmで3辺の合計が115cm以内であることと7kg以内の重量であることが目安となりますが、重量に関しては10kgを上限に設定しているキャリアもありますので利用するキャリア選択の際には手荷物の従量制限を考慮に入れるべきだと言えるでしょう。

LCCの機内に持ち込む手荷物のサイズ制限をクリアするバックパックは最大40Lのものまでとなっています。

大型バックパックはバックパック自体の重量が重くなるため、サイズ制限と共に重量制限に厳しいLCCの利用には不向きだと言えるでしょう。

40Lのバックパックでは無意識のうちに荷物を詰めすぎてしまい、規定の重量を超過してしまうことがあるので、現実的には35L程度のバックパックが最適なおすすめのバックパックということになります。

35Lのバックパックでどの程度の期間の旅行ができるのか

35Lのバックパックにパッキングできる荷物の量を少ないと感じる方も居るのではないでしょうか?

事実、7kgの重量制限を意識しながらのパッキングは簡単ではないと言えますが、衣類は現地で調達することやチェックインの際に重量のあるガジェットはバックパックにしまわずポケットに入れるなどの工夫で旅行の準備を行えば問題ない量の荷物をパッキングすることができます。

1~3ヶ月程度の旅行であれば35L程度の小型のバックパックでも、意外と快適にこなすことができると言えるでしょう。

バックパックが小さくなると身軽に行動できることから荷物を背負ったままでの行動範囲を広げることができると言うのも、小型のバックパックを持つメリットでありおすすめできるポイントだと言えます。

上手なバックパックの選び方や使い方とは

バックパックを背負ったスタイルで海外旅行をするのであれば、自分の体にフィットしたバックパックを選ぶのは旅行を楽しめるかどうかを決定付ける重要なポイントとなります。

体にフィットしないバックパックを背負うと、例え10kg以下の荷物でも実際の重量以上に重く感じてしまい、バックパックを背負って動くのが億劫になってしまいます。

バックパックを選ぶポイントとは

バックパックのサイズがLCCの機内持込み手荷物のサイズ制限をクリアすることは最重要条件ですが、バックパック自体の重量も大きなポイントですので、できるだけ軽量なものがおすすめです。

実際に背負った時に背中全体に満遍なくフィットするものでない場合や、肩だけでバックパックの重量を支えてしまうような形のものは、フルパッキングの状態の旅行先で背中や肩が擦り剥けてしまうこともありますので注意して下さい。

背中にフィットする形でなおかつ腰のベルトでバックパックが左右に揺れないようにしっかりと固定できるものが理想的でおすすめのバックパックです。

上手なバックパックの使い方とは

パッキングの際には荷物の重量バランスが偏らないようにパッキングするのが基本です。

バランスが取れていないとバックパックを背負って歩いているうちに、バックパックが重い方に引っ張られるようにズレてしまい、体に無駄な負担が掛かってしまいます。

バックパックがズレないように、バックパックを背負った後に腰ベルトで骨盤に固定すると楽に歩くことができます。

しかしバックパックが小型化、軽量化するということは、実は窃盗犯にとっても大きなメリットとなり盗難被害は年々増加傾向にあると言えるでしょう。

小型のバックパックにパッキングした財産を失ってしまわないように、バックパックの保管には十分気をつけるのも旅行を満喫するための重要ポイントです。

小さくて軽いものは盗まれやすいという意識を忘れず、バックパックを置いたままで席を離れることなどないように注意して旅行を楽しみましょう。

まとめ

小型冷蔵庫のような大きさのバックパックを背負って長期旅行を行った時代と比べると、背負うバックパックが小型化した現在の旅行スタイルは非常にスマートになったと言えるでしょう。

バックパックが小型化したからと言って、旅行がこじんまりとしたものになってしまっては勿体無いですから、バックパックが小型化しても大きな好奇心を持って海外に踏み出してください。

バックパックにパッキングする必要がない思い出を沢山作りながら旅行を満喫しましょう!