どうやっても落ちない汚れが綺麗になる高圧洗浄機。注意点についてもチェックしておこう。

日立工機 家庭用高圧洗浄機 水道接続式 AC100V 1200W 10m高圧ホース付 FAW105

世の中には様々な汚れが存在し、それぞれ異なる方法で対処しなければなかなか落ちてくれません。

それどころか下手に間違った方法で汚れを落とそうとしてしまうと、逆に汚れを広げてしまう結果を招いてしまうこともあります。

今回は特定の汚れに特に強い効果を発揮する高圧洗浄機についてみていきましょう。

また高圧洗浄機を使う際の注意点についてもチェックしていきます。



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水で落ちる汚れは水で落とせる

汚れは大まかに分けると「水溶系」のものか「油溶系」のものに分けることができます。

例えばシンプルな土汚れなどは水で落ちるので水溶系の汚れですし、フライパンに残った油汚れは洗剤で落とせる油溶系の汚れに分けられる形です。

基本的には汚れは水か油のどちらかで落とせます。

ただ現実にはその他の要素も絡んでしまいます。

例えばホコリが混ざっていたり水分と油分が混ざり合っていたり、中にはもっと化学的な現象により固着したものも存在するのです。

こうなると非常に落ちにくく、ただ水で流したり洗剤でこすっただけでは落ちないようになってしまいます。

ここで水溶性の汚れについて考えて見ると、水溶性の汚れは基本的にはやはり水で落とすことができます。

複雑な汚れや成分が強力に固着した汚れではない限り、水溶性の汚れは水に溶けてくれるのです。

では水という性質の他に何が汚れを落とすのに役立つのかというと、それは物理的な力となります。

水における物理的な力というのはいわば吹きつけられる力で、これが強ければ強いほど汚れに対して強力な洗浄効果をもたらします。

なお圧力を途轍もなく上げて射出すると岩や金属を分断できるほど威力を高めることができ、そうした装置は「ウォーターカッター」と呼ばれるほどです。

高圧洗浄機はさながら威力を弱めたウォーターカッターであり、水溶性の汚れを強力に吹き飛ばす道具といえるでしょう。

ちなみに高圧洗浄機にはもちろんウォーターカッターほどの威力は出せないので安心して下さい。

物理的な力で汚れをこそげ落とす

水溶性の汚れの中でもある程度固着したものを落とすには水をかけただけでは意味がありません。

例えばデコボコな地面に付着した土汚れを考えてみましょう。

こうした汚れに水をかけただけではデコボコに土汚れが溜まってしまうためまず汚れが落ちることはないでしょう。

では水をかけたあとでブラシで磨いた場合を考えてみると、こちらは水をかけただけよりも汚れが落ちるはずです。

まるで土をデコボコからかきだすようにブラシが機能するわけですから、むしろこれだけで十分なケースもあるかもしれません。

ですがデコボコが細かすぎてブラシの毛が入り込めない場合には効果がありませんし、複雑なデコボコに対してもブラシの毛が届くことはありません。

こんなときに高圧洗浄機は非常に役に立ちます。

吹きつける強力な水分は非常に細かいですし流体ですからブラシの毛のような大きさの制限を受けずデコボコの奥まで到達して汚れをかきだしてくれるでしょう。

またブラシで磨く場合よりも強力な力で水を叩きつけるためより効果の高い成果を得られるはずです。



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主に庭の石畳や外壁に有効

高圧洗浄機は先述したような庭の床、つまるところ石畳に有効に機能します。

もちろん材質や形状によりますが、特にデコボコしていて頑丈なものに対して効果を発揮するでしょう。

庭の石畳は汚れやすくまた汚れが落ちにくいものなので高圧洗浄機にとっては絶好の標的といえるかもしれません。

また家の外壁も高圧洗浄機で洗浄しておきたい部分です。

外壁を洗浄する場合、先述したようなブラシでこするのは非常に面倒ですし疲れてしまいます。

横にブラシを振るだけでも重労働で、それは床をこする作業とは比較にならないほどキツイものとなるでしょう。

それに比べて高圧洗浄機はただノズルを外壁に向けてやればそれだけで洗浄をすることができるのでブラシによる清掃とは比較にならないほど肉体的に楽です。

またノズルも長いので人の手では届かない場所についても十分洗浄することができるでしょう。

このように、高圧洗浄機は庭の石畳や外壁の洗浄において非常に役に立ってくれるはずです。

思ったより大きな騒音がする可能性

高圧洗浄機は小さなエンジンを回転させて水の圧力を高めているようなものなので、騒音はかなり大きいものとなります。

騒音だけでいうなら丁度チェーンソーのようなものと考えておいた方が良いかもしれません。

まるで工事現場のような音がするため、近隣の方への配慮は必要といえるでしょう。

そのため作業をするなら朝方や夜は避けておいた方が無難です。

清掃をする時間帯としてはあくまで昼を中心として考えて作業する必要があります。

もし騒音を出すことに懸念があるなら、事前に試用できるところで試すなり騒音を抑えたタイプの高圧洗浄機を手に入れましょう。

ですが逆に周囲に家が少なかったり騒音を出しても構わないという環境にあるならどんどん使っていきましょう。

大きな音を出すかわりに威力は大きく効果も高いので、高圧洗浄機を使った清掃はストレス解消の一環となるかもしれません。

油溶性の汚れには事前に洗剤を使おう

水は水溶性の汚れを落としやすいのですが、油汚れに関しては太刀打ちできません。

原理的に水で油汚れを落とそうとするとかなりの困難を伴うことになるでしょう。

もちろんそうした性質を無視するぐらい強力な噴射によって蹴散らすこともできるのですが、基本的には油汚れを落とすには油溶性の性質を生かした方が良いでしょう。

油溶性の汚れなら油を吹きつければよいのか、というとそうではありません。

軽油や灯油を撒き散らせば油汚れは落ちるかもしれませんが、周囲は途轍もないにおいになりますし何よりそうした油には発火の恐れがあるので危険です。

こうしたときはまず洗剤を使いましょう。

洗剤に含まれる界面活性剤という成分は特殊な機能を有していて、なんと水溶性でありながら油溶性なのです。

いわば「水にも油にも溶ける」性質を有していて、水と油の架け橋となってくれます。

この洗剤を使った洗浄方法としては、まず洗剤を塗りつけて少しこすり、最後に水で洗剤を落とす、という流れになる形です。

フロントガラスの油膜落としに効果的

雨の日に車を走らせるとき、ワイパーをつけてみると何だか油のもやのようなものが見える場合があります。

ワイパーもそのもやのような部分でガガガッと引き摺られるかもしれません。

このもやこそが油膜という油溶性の汚れです。

油膜は車のコーティング剤が屋根からフロントガラスへ流れ込んだ結果生まれる汚れで、その主成分はシリコンとなります。

シリコンというと樹脂のようなものを思い浮かべるかもしれませんが、これは油で溶ける性質を有しているため洗剤で落とすことができるのです。

そのためまずは高圧洗浄機に洗剤噴出用ノズルをとりつけて洗剤を噴射してみましょう。

その後は先述したようにスポンジで軽くこすり、最後に水で流してあげれば油膜は落ちているはずです。

上手く使えば様々な汚れに対応可能

高圧洗浄機はそのまま使えば水とその噴射時の威力によって汚れを落とす機械となります。

ですが洗剤を適宜使い、ブラシやスポンジで洗剤を塗布した部分をこすってから流せば油溶性の汚れだって落とすことができるのです。

適材適所という形で使っていきましょう。

そうすrば頑固な汚れも落とすことができるはずです。

水垢を落とすのは苦手

冒頭で水溶性と油溶性の汚れ以外にも「化学的な現象で固着した汚れ」があると述べましたが、これを落とすことは高圧洗浄機を用いても難しいといえるでしょう。

こうした汚れの代表例としては「水垢」を挙げることができます。

水垢は水分中の成分が固着することによって生まれる汚れで、洗浄するには非常に強い物理的な力を要するでしょう。

高圧洗浄機はこの水垢をとるのにはむいておらず、水垢はサンポールや研磨剤を駆使して人力で擦るか電動工具で対応した方が良いかもしれません。

もちろん軽い水垢であれば高圧洗浄機で落とせる可能性があるため、試す価値はあるでしょう。

水垢対策としてはまずは高圧洗浄機を使ってみて、落ちなければ別の手段で対応するという方法をおすすめします。

まとめ

高圧洗浄機の使い道や使う際の注意点についてみてきました。

基本的には水溶性の汚れに強いのですが、油溶性のものも洗剤を使ってあげれば落とすことができるでしょう。

また科学的に固着してしまったものに対しては格別に効くというわけではありませんが、軽い汚れであれば吹き飛ばすこともできるはずです。

高圧洗浄機で掃除すると驚くほど汚れが取れるため気分がどんどん良くなるでしょう。

上手に使ってお家をピカピカにしてみて下さい。