高圧洗浄機はどうやって選ぶ? 注意したい4つのポイント
高圧洗浄機は、外壁や車など、さまざまなものを洗浄する際に活躍する便利な商品です。
しかし、効率よく清掃作業を行うためには、適切な商品を選ぶ必要があります。
といっても、初心者では戸惑ってしまうことも多く、選ぶためには、いくつかポイントを押さえておかなければなりません。
では、高圧洗浄機選びのポイントについて、詳しく説明しましょう。
タイプを選ぼう
高圧洗浄機には、主に2つの種類があり、そのどちらかを選ぶことになります。
その種類とは、家庭用と業務用です。
高圧洗浄機を使う目的を考えて、それに見合ったタイプを選びましょう。
例えば、家庭で使用するのに業務用ではオーバースペックになってしまい、業務用として使うのに家庭用を選んだのでは、性能が足りずに困ることになります。
失敗しないためには、それぞれのメリットやデメリットを考慮して、慎重に検討してください。
家庭用
家庭用の高圧洗浄機は小型で軽くなっており、持ち運びしやすいことがメリットになります。
そのため、家庭のさまざまな場所に移動させるときも労力が少なくて済み、とても扱いやすくなっているのです。
家庭用は、洗車の他にも、窓や網戸の洗浄、庭への散水など、いろいろなことに使用できます。
特に、狭い場所の洗浄を行うときは、小回りが利いて便利です。
また、音もあまり大きくないので、隣近所に迷惑をかける心配もありません。
つまり、一般家庭で使用するには、最適なタイプというわけです。
ただし、耐久性に関しては少し弱い面があります。
そのため、業務用として無理に家庭用の高圧洗浄機を酷使すると、すぐ壊れてしまう可能性が高いので、注意してください。
業務用
業務用のメリットは、その耐久性と水量の多さになります。
家庭用よりも大きく重いので、持ち運びや扱いやすさの面では劣りますが、業務用はとにかく頑丈です。
ボディも内部の部品もしっかりしているので、長時間使っても、すぐに劣化することはありません。
そのため、長持ちさせるためには、ぴったりのタイプとなります。
また、水量の多さは、広い床や複数の車などを洗うときに便利です。
そうした場所を家庭用で済ませようとしても、水量が足りないため、かなり時間がかかってしまい、負荷も大きくなります。
しかし、水量の多い業務用であれば、短時間で作業が終わり、劣化を早める心配もありません。
メーカーをチェックしよう
高圧洗浄機選びでは、メーカーも重要な要素になります。
しっかりしたメーカーの商品であれば、品質のよい商品が期待できるので、よく見て選びましょう。
まず、メーカーの中で最も目立っているのは、黄色いボディが特徴であるケルヒャーになります。
これは、清掃用品を主に販売している海外のメーカーですが、日本でも知名度が高く、かなり人気のあるメーカーです。
ケルヒャーからは、力の入った商品が多く出ているので、品質のよい商品を探すなら、ぜひ注目してみましょう。
ただし、種類が多い点には注意してください。
ケルヒャーは、他のメーカーよりも新商品を発売する頻度が高くなっていますが、その一方で、古いタイプの商品も問題なく購入できたりします。
そのため、商品の種類が非常に多くなっており、初心者が選ぶときは、かなり迷ってしまうこともあるのです。
しかし、種類が多いといっても、むやみに数だけが多いわけではありません。
多くの商品には、それぞれ性能の違いがあり、新しい便利な機能を備えた商品も多くあります。
また、優れた上位機種の機能を、下位機種にも積極的に使用していたりするので、ただ種類が多いだけではなく、品質もかなり高くなっているのです。
したがって、目的に合った商品をしっかり見極めることができれば、よい商品を購入できる可能性は高くなります。
日本のメーカーもおすすめ
高圧洗浄機を選ぶとき、よく目にするのはケルヒャーの商品であることも多いですが、それ以外のメーカーがよくないわけではありません。
日本のメーカーでは、日立やリョービ、アイリスオーヤマなどがありますが、それらの商品も性能や品質は十分です。
特にリョービの製品は、オプションが多く洗浄効率もよいので、日本製では高い人気があります。
日立の商品も信頼性が高く、おすすめです。
口コミなどを参考にして、最も使いやすい商品を探してみましょう。
吐出圧力と吐出水量に注意
吐出圧力と吐出水量の数値は、高圧洗浄機の性能にかかわる重要なポイントです。
これをよく確認しておけば、買ったあとで「思ったほど効果がない」といった不満を感じることはなくなります。
まず、吐出圧力とは、水が出る勢いのことです。
吐出圧力の数値が高い商品は、それだけ水の圧力が強いということなので、汚れを除去する効果も高くなります。
数値が高い商品を選べば、よりきれいに洗浄することができるわけです。
最大吐出圧力という表記もありますが、それは商品の限界を示した数値であり、実際にそこまでの圧力が出るわけではありません。
そして、吐出水量とは、1時間で噴射できる水の量です。
きれいに洗浄するためには、水がたっぷり出ることも重要であり、水量の数値が高いものは、汚れを落としやすい商品になります。
洗浄効率にも注目
吐出圧力と吐出水量は、どちらも洗浄効果にかかわる要素であり、これらを掛け合わせることで、洗浄効率を算出することができます。
洗浄の性能が高い商品を購入するのであれば、その値も参考にしてみてください。
吐出圧力×吐出水量で出た数値が大きければ、洗浄効率がよい商品ということであり、作業のスピードがより早くなるのです。
業務用であれば、基本的に作業を早く済ませることができますが、もし家庭用で広めの場所を洗浄したいような場合は、洗浄効率を確認することをおすすめします。
家庭用は、業務用と比べると効率は落ちますが、その中でも、できるだけ洗浄効率のよい商品を選ぶようにしましょう。
ホースの長さも大切
高圧洗浄機選びでは、本体とノズルをつないでいる高圧ホースの長さにも注目してください。
洗浄の作業を行うときは、ホースを長く伸ばさなければならない場面も出てきますが、そこで長さが足りない商品を使っていると、とても不便に感じるものです。
例えば、場所が狭く、高圧洗浄機本体を置けないような場合は、どうしても長いホースが必要になってきます。
しかし、一般的な高圧ホースの長さは8~10m程度なので、それ以上の距離で使いたい場合は、さらに長さを確保しなければなりません。
そんなときは、延長高圧ホースを使いましょう。
使用する環境を考えて、延長高圧ホースも一緒に購入しておけば、距離による使いにくさを感じることはなくなります。
重い商品は特に重要
重量のある業務用の高圧洗浄機の場合、ホースの長さは特に重要なので、選ぶときは見落とさないように注意しましょう。
重い商品は、移動させるのが困難になることも多いので、長いホースが必要になる可能性が高いのです。
小型で軽い商品であれば、大抵の場所には移動させることができますが、重量があるとそうはいきません。
階段を上がる必要があるときなどは、かなり重労働になってしまうこともあるのです。
そんなとき、高圧ホースに十分な長さがあれば、上に運ばなくても、下の階からホースを伸ばすことで解決できます。
電源のある場所まで大変な思いをして運ばなくても、かなり範囲を広げることができるのです。
まとめ
高圧洗浄機はとても便利ですが、どの商品を選ぶかで、得られるメリットは違ってきます。
適切な商品を選ぶためには、ここまで紹介してきたポイントも重要ですが、目的や使用環境なども事前に考えておくようにしましょう。
それらがはっきりした状態であれば、ポイントを意識しながら選ぶことで、ぴったりな商品を見つけることができます。