高圧洗浄機は雪にも効果がある?冬に使用するときの4つのポイント
高圧洗浄機は、壁や玄関、浴室など、いろいろな場所の汚れを落とすことができるため、掃除のために重宝されています。
しかし、高圧洗浄機の効果は、単に汚れを落とすだけではありません。
冬の雪が積もる時期にも、便利に使うことができるのです。
ここでは、冬に高圧洗浄機を使うときのポイントについて、詳しく説明していきます。
高圧の水で雪を溶かす
高圧洗浄機は、高圧の水を噴射して汚れを落としていくものです。
この機能を使えば、積もった雪の除去にも役立ちます。
高圧で噴射される水が、雪をどんどん溶かしてくれるため、サクサクと作業を進めることができるのです。
水で雪を溶かすのであれば、通常のホースで水をかけるだけでも可能なように思えますが、水圧が強くなければ、それほどの効果は得られません。
高圧洗浄機の強い水圧があってこそ、きれいに取り除くことができるのです。
といっても、凍結して固まったものだと、あまり効果がないこともあります。
高圧洗浄機にもさまざまな種類があるので、商品によっては、パワーが弱いこともあるのです。
凍った雪に使うなら、できるだけパワーが強い商品を使うようにしましょう。
雪は少し減らしておく
高圧洗浄機で雪の除去ができるとはいえ、あまり厚く積もっているときは、少し量を減らしてから取りかかるのがベストです。
パワーが弱めの商品だと、いきなりすべてを取り除こうとしても、なかなか作業が進まず、無駄な時間を使ってしまうことがあります。
しかし、自分でも雪かきを行い、量を減らしてから高圧洗浄機を使えば、スムーズに除去することができるのです。
おおまかな部分は自分で行い、仕上げに高圧洗浄機を使うようにしましょう。
寒すぎる日は使わない
高圧洗浄機の水圧があれば、普通に雪かきをするよりもきれいにできますが、使うときの気温には注意しなければなりません。
水が凍るほど気温が低いときは、使用を控えるべきです。
高圧洗浄機を使えば、確かに雪は除去できますが、水をまくことになってしまうため、気温が低いとすぐ凍ってしまいます。
パワーの強い商品で氷を取り除いたとしても、作業後に残った水が再凍結してしまったのでは意味がありません。
したがって、高圧洗浄機を使うなら、あまり寒さが厳しくない日を狙いましょう。
飛び散る汚れに注意
高圧洗浄機は便利ですが、高圧で水を噴射すれば、どうしても飛沫が発生します。
雪を除去するには、地面に向けて噴射することになりますが、そこには泥などもあるため、広範囲に汚れが飛び散る可能性があるのです。
そのため、作業をするときの靴やズボンには注意してください。
泥が飛んでくることを考えれば、お気に入りのものを履いたりしてはいけません。
汚れても構わないズボンで、足元も長靴などにしておきましょう。
車の下部を洗う
冬に高圧洗浄機を使うなら、洗車は特に重要です。
洗車して常にきれいな状態にしておくことは、季節に関係なく必要なことではありますが、冬は特に注意しなければなりません。
なぜなら、冬に車を使った場合は、融雪剤が付着してしまうからです。
融雪剤で雪が溶けるのは、塩化カルシウムを含んでいるためですが、これが車の下部についたままだと、劣化を早めることになります。
塩化カルシウムは、錆の原因になるのです。
車の下部が錆びて、それがどんどん進行していけば、排気パイプなどに穴が開くこともあります。
そのため、車を長持ちさせたいなら、雪道を走行したあとは、しっかり洗浄しておくことが大切です。
高圧洗浄機なら確実
一度付着した融雪剤は、時間が経つと固まってしまいます。
そのため、ホースで水をかけたくらいでは、なかなか落とすことができません。
高圧洗浄機による洗浄が重要となるのは、そのためです。
ただの水洗いで落ちなかったとしても、高圧洗浄機の強い水圧があれば、かなりきれいになります。
こびりついて固まった融雪剤は、硬いものを擦りつけて無理にでも削ってしまいたくなりますが、そのような乱暴な方法はよくありません。
融雪剤は落ちたとしても、傷ができてしまうようでは、車を長持ちさせることはできないのです。
それを避けるためにも、ぜひ高圧洗浄機を使ってみてください。
車のボディについた汚れを除去する
冬に洗車をするときは、車の下部だけでなく、ボディ全体をしっかり洗うことが大切です。
ボディのこまめな洗浄は、一見すると当たり前のように思えますが、冬には冬ならではの注意点があります。
それは、洗車するタイミングです。
雪の中には、空気中の埃などが含まれているため、雪が降って溶けたあとは、ボディに黒っぽい汚れが多く残ってしまいます。
つまり、雪が降ったときは、ボディが汚れてしまう可能性が高いわけです。
そのため、雪が降りそうな天気のときは避けて、積雪のあとで洗車することをおすすめします。
どうしてもすぐに洗車する必要があるなら仕方ありませんが、そうでないなら、二度手間にならない方法を選択しましょう。
雪が溶けたら早めに洗う
雪が溶けたあとに洗車をするのであれば、できるだけ早く行った方が、劣化を防ぐ効果は高くなります。
なぜなら、雪が溶けたときの水は酸性になっているので、放っておくとコーティングに悪影響を与えてしまうからです。
場合によっては、ボディが錆びてしまうこともあります。
そのようなトラブルを回避するためには、雪が溶けたころを見計らって、なるべく早く酸性の水を洗い流してしまいましょう。
ボディを劣化させる要素を極力排除しておけば、車を長持ちさせることができます。
お湯を使う
冬に高圧洗浄機を使うのであれば、お湯の使用は、誰もが考えるポイントのひとつです。
雪や氷を洗浄するとき、噴射されるのが水ではなくお湯なら、その効果を上げることができます。
ただし、家庭用の高圧洗浄機は、どんな商品でもお湯が使えるわけではありません。
家庭用でお湯を使うなら、自給機能を備えた商品を使うのがおすすめです。
自給機能がついたものなら、沸かしたお湯を吸い上げれば、お湯による洗浄が簡単にできます。
ただし、温度は40℃までになっているものが多いので、グラグラと煮立った熱湯などを使わないように注意してください。
業務用は温水タイプが多い
家庭用の高圧洗浄機でお湯を使うには、自給式でなければ難しいですが、業務用なら、きちんと温水の洗浄に対応したものを使うことができます。
業務用だと、温水タイプを出すメーカーが多いので、それを使えば問題はないのです。
温水タイプの高圧洗浄機は、温度の上限が80℃までになっており、雪の除去はもちろん、頑固な油汚れなどもスッキリと落とすことができます。
ただし、普通に家庭の中で使うにはオーバースペックです。
業務用はパワーも強いので、うまく使いこなせないと、塗装を剥がしたり壊したりする可能性があります。
そのため、家庭で使うのであれば、自給式の家庭用高圧洗浄機がおすすめです。
家庭用はパワーも抑えられているので、洗う対象に大きなダメージを与えるようなことはありません。
まとめ
雪を除去したり、雪による汚れを落としたりするには、高圧洗浄機の強い水圧が役立ちます。
ただし、何となく使うのではなく、ここで紹介したポイントを意識して、うまく活用していきましょう。
しっかり使いこなせば、冬ならではのデメリットを回避することができます。
高圧洗浄機は、どの季節でも便利なものですが、冬に雪が多く降る地域なら、その環境に合わせた使い方をしてみてください。